第11回 組分けテストを段取る

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最近の塾では組分けテストが多くなりました。

1ヶ月に1回程度、前のカリキュラムに準じてまとめのテストをするわけですが、それで順位を出し、クラスを決める。席を決める。

席まで決めなくてもいいだろう、という気はするのですが、しかし、前の席は取り合いになるので、これが一番収まりがいいそうです。

となると、親としてはやはりその結果が気になる。ので、直前になると思い切り暗記をがんばったりするのですが、しかし、これは組分けテストだけの準備だからやがて忘れてしまう。本当の力になっているか、というと疑問符が付きます。

すでにどの塾でも年間のカリキュラムは大方決まっているでしょう。したがって、組分けテストの日程もわかると思います。

だから組分けテストの準備を最初から段取ることにしましょう。

ここでの基本は「長期的なビジョン」。どうしても組分けの結果に気が行くと、目標が短期的になってしまい、実際に入試に向けた準備ができなくなります。6年生も秋になると、もう組み分けはあまり行われなくなる。これは塾側もいよいよ入試に向いている証拠です。すなわち、目先の点数より入試に向けての力をつける、という視点を必ず持っておくということですね。

私は組分けは算数と国語、さらにいえば理科の計算で点数が取れることがのぞましいと思っています。

つまり毎月のテストに向けて算数と国語に力をいれる、ということです。算数と国語が安定している子は、そう大きくは崩れない。特に算数に波がなければ、そこそこ点数はまとまるでしょう。これに6年生の夏休み以降、知識の力が伴ってくれば、合格に向けての準備は整ってきます。

前半はだから、算数にまず力をいれてください。

特に大事なのは、復習。

塾でできなかった問題をまとめて、やり直していく。大事な問題をていねいに復習し、じっくり考えることで力をつけていきましょう。

もうひとつは国語。国語は短期的に力が伸びる教科ではありません。これまでの読書量や国語経験がものをいいますから、蓄積しなければならない。だから、目先のテストにとらわれず、コンスタントに読解の練習をする。最低週2回。

最後まで答えを書ききることが大事です。特に男子は面倒に思って記述の答えを書かないケースが見られますが、それだとせっかく時間を使っても力が付きません。

大方1ヶ月に1回のこの組分けテストに向けて、安定的に算数と国語で点数をとるにはどうするか、を日々の勉強に取り入れていくと、最後には良い結果が得られます。目先の点数にとらわれず、しっかりとした実力を鍛えていきましょう。

参考記事

決め手の算数の力をどうつけるか?

復習は間違えた問題に集中する

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