第327回 子どものやる気を引き出したい

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■ なかなか熱心に勉強する様子を見せない子どもに対して、どうしたらいいか、というご相談を毎年受けます。

■ こと受験勉強に関して言えば、まずは目標を共有していないといけないと思うのです。受験勉強はある意味余分な勉強です。中学受験をしなければ別にやらなくてもいい。もちろん高校受験になればまた勉強しなければなりませんが、それはその時にやればいいんだ、という気持ちに子どもたちはなりがちです。

■ だからなぜ中学を受けるのか、またどこを受けるのか、ということが具体的にわかっていないといけないのです。

■ 「え、そんなのどうでもよくない?」と返事をする子もいるかもしれませんが、ではどうしたいのか?そんな先のことなんかわからない、という返事が多いでしょうが、しかしこれはある意味親に対する反発でもある。

■ 本当にどうしたいのか?ということが積極的に話されて、目標が共有されていない限り、子どもたちはただ勉強をやらされている、と感じているだけなのです。

■ 逆にすでの自分でこの学校に入りたい、何とか合格してこういう中学生活を送りたい、その先にこんな学校に進みたい、などという気持ちがある子は、ただ黙々とやるだけでになっているから、それは時間の使い方から考えても雲泥の差が出てしまうのです。

■ だから、ここをじっくり話す必要があるわけですが、まずは子どもの考えを聞いていかないといいけない。

■ どんな人になりたいか、どんなことができるようになりたいか、どんなことが好きなのか。そういうことを考えていくと、ああ、この学校の生活がいいなあ、というような具体的なイメージが出てくるはずです。

■ で、それが共有されないと、子どもたちのやる気は出てきません。

■ 親の考えを説得するのではなく、子どもの気持ちに寄り添いながら、目標を定めていかないとなかなか子どもたちはやる気を出しません。だからまず子どもたちの話を聞くことから始めましょう。


フリーダム進学教室 新連載 学校訪問シリーズ
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