第316回 偏差値輪切りでの受験校選びの弊害

フリーダム進学教室 春期講習のお知らせ

■ 大手塾では小学校3年生の3学期から組み分け試験を繰り返し、子どもたちの概ねの偏差値を決めていきます。そして、その偏差値に合わせた受験校選びを推奨する。2年半近く繰り返されたテストでの成績ですから、それなりに信頼感はあるだろうし、したがってその成績による志望校選びは合理的だと考えられるかもしれません。

■ しかし、実はこのシステムは「どの学校にも合うように」勉強しているのです。当たり前ですが、最後のところでその勉強に合わない学校が出てきてもらっては困る。だから、出題される可能性のあることはそこそこ全部やる、ということになるわけです。

■ で、その量がやはり尋常ではない。中学受験の範囲は公立の教科書で言えば小学校5年生から中学2年まで多岐にわたります。しかも新たに出題する学校に対応するから、どんどん範囲は増える。なので、最早途方もないことになりつつあるのです。

■ しかし中学受験は独自入試で、それぞれの学校が入試問題をつくります。したがって、やはり取りたい人間像にしたがって入試問題を作るから、当然学校別の出題傾向がはっきりしてくる。結局、受ける学校の出題傾向によってはやらなくていいことがたくさんある、ということになるわけです。

■ ここが非効率の最たるところなのです。最初から行きたい学校を絞り込んで、それに合わせて対策を組んでいけば、もっと合理的に進められる受験勉強がそうではなくなってしまっており、それで「勉強が嫌になっている」子どもたちも少なくないのです。

■ 偏差値輪切りの進学指導は、決して合理的というわけではありません。まず家庭でどこを狙うかを考えてみてください。そして入試問題を一度ご覧になってみてください。優先しなければいけない内容が自然と見えてくるのではないでしょうか。


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