ウチの子の学校別特訓がない

いろいろな塾で上位校の学校別特訓が行われていますが、一方ですべての学校で学校別特訓があるわけではありません。

むしろ、ない学校の方が多いでしょう。だから何となく手を抜かれている、というような気になるかもしれませんが、まあ、こればかりは仕方がない。

ないものはないので、だったら家庭で考えていけばいいのです。

もちろん塾だってただ過去問をやらせればいいと思っているわけではありません。その子、その子に必要なことを切り分けてくれる面倒見の良い塾もあるでしょう。そういうところに通っている場合は、むしろあまり手を出さなくてもいい。

しかし、そうでない場合は、やはり作戦を考えないといけない。まず第一志望の出題傾向をとらえて、模擬試験の結果から見て、強化しなければいけないテーマを絞り込んでいきます。

ポイントは、よく出て、できないところ

できなくても、出なければ何の問題もない。例えば文学史は覚えてないなあと思っても、出なければ別にどうでもよいわけです。

逆に出るとわかっているのに、できないというのは問題だからしっかり対策を組んでいきましょう。

それとこれからあまり難しい問題をやらなくてもいい。これは全体的な傾向ではあるのですが、もう問題はそう難しくはないのです。2015年の問題を見ていても、難しいと思うのは一部の学校にとどまっていて、概ねみんな平準化してきている。なぜやさしくなっているかといえば、難しい問題を出すと差がつかないからです。

みんなできなければ、その中で少しでもできる子をとらないといけないわけだから、なるべく差がつくように問題を作りたい。だから、問題は明らかにやさしくなります。なので、むしろやさしい問題を確実に得点する、ことに力を入れていった方が良いでしょう。

家で何もしなくていいです、という塾が本当に手を尽くしてくれていれば問題はないが、そうでなければやはり手は打った方が良いのです。そのためには今子どもたちが何を勉強しているのか、把握することが当然大事。学校別傾向と子どもたちの勉強の内容を把握したうえで、「これはまずい」と思ったら、我が家の学校別特訓を始めてください。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月5日の問題(速さに関する問題)

1週間無料公開されています。


できたはずなのに・・・

できる子はどんな塾に行っても合格する、というのはまあ、その通りのようにも思うのですが・・・。

しかし、本来できる子ができなくなるケースが最近散見されるように思うのです。

基本的にはやらされすぎ。

もっと本人の能力を引き出す方法はあったはずなのに、「あれもやれ」「これもやれ」ということでやることが一杯になり、本人の意欲がわかない。

意欲が沸かなければ、当然頭に入っていかないところはあるので、勉強しているようでしていない。

自信がないから、テストでうまくできない、というようなことが起こるのです。

本当ならもっとできるはずなのに・・・、という印象をお子さんに持っておられるお父さん、お母さんも少なくないのではないかと思います。

それはやはりやり方を考える必要がある。

本来、知らないことを知ることは楽しいことだし、問題を解くこともおもしろいはずなのに、なぜ苦しくなっているのか・・・。

いっしょに考えてあげてください。

子どもたちだけ解決できる問題ではありません。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月4日の問題(速さに関する問題)

1週間無料公開されています。


ていねいさを前面に

10月に入って、残り時間が気になる6年生も多いかもしれません。

しかし、あせる必要はない。これから試験までの間に、やれることをていねいにやる。

大事なのはていねいにやること。

例えば過去問をやる。わからない問題がある。解説を読んで、しっかり理解する。ということをていねいにやる。

暗記のテキストをやる。焦っていい加減に字を書いたりしない。ていねいに、トメ、ハネに注意して字を書き、答え合わせをしっかりやる。間違えて覚えていないか、確認するのも大事。

今、やっている問題は、もうこの先やらないかもしれない。

でも、その問題が入試に出るかもしれない。だったら、今、ていねいに勉強して理解すればいいのです。

で、そうなるとたくさんの問題ができない、と考えるかもしれない。しかし、ていねいに勉強しないでたくさんの問題をやっても力はつきません。

だからやれることをやろうと思えば良いのです。

最後、僅差の勝負を制すことができるのは「ていねいに問題を解く子」なので、それを今から実行しましょう。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月3日の問題(速さに関する問題)

1週間無料公開されています。