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金属に関する問題

2014年豊島岡中学の問題です。


金属は、酸に溶かすと水素を発生し、酸素と反応すると酸化物という物質に変わります。次の反応条件を読んで以下の問いに答えなさい。

金属と酸との反応

● 鉄56gを十分な量の酸に溶かすと22.4Lの水素が発生する。

● アルミニウム28gを十分な量の酸に溶かすと33.6Lの水素が発生する。

金属と酸素との反応

● 鉄は使われる酸素の量の違いにより、黒色または褐色の酸化物になる。

 【1】 鉄56gに酸素11.2Lが使われると、黒色の酸化物のみが72gできる。
 【2】 鉄56gに酸素16.8Lが使われると、褐色の酸化物のみが80gできる。

● アルミニウム28gに十分な量の酸素が使われると、52gの酸化物ができる。

(1)同じ重さの鉄とアルミニウムを別々に十分な量の酸に溶かしたとき、アルミニウムから発生した水素の体積は、鉄から発生した水素の体積の何倍になりますか。小数点以下第1位を四捨五入して整数で答えなさい。

(2)同じ重さの鉄とアルミニウムを別々に酸素と反応させたら、鉄はすべて黒色の酸化物に、アルミニウムもすべて酸化物に変わりました。アルミニウムに使われた酸素の体積は、鉄に使われた酸素の体積の何倍になりますか。小数点以下第1位を四捨五入して整数で答えなさい。

(3)同じ重さの鉄とアルミニウムを別々に酸素と反応させたら、鉄はすべて褐色の酸化物に、アルミニウムもすべて酸化物に変わりました。アルミニウムに使われた酸素の重さは、鉄に使われた酸素の重さの何倍になりますか。小数点以下第1位を四捨五入して整数で答えなさい。

(4)鉄を酸素と反応させたとき、鉄はすべて反応し、黒色と褐色の酸化物ができました。このときの黒色と褐色の酸化物の重さの比は1:1でした。黒色の酸化物に変化した鉄の重さは、はじめにあった鉄の重さの何%ですか。小数点以下第1位を四捨五入して整数で答えなさい。

(5)黒色の鉄の酸化物とアルミニウムを重さの比1:1で混ぜたものを酸素と反応させたとき、褐色の鉄の酸化物とアルミニウムの酸化物ができました。反応した酸素の重さは反応前のアルミニウムの重さの何倍になりますか。小数点以下第3位を四捨五入して第2位まで答えなさい。

(6)次のあ~かの文章の(   )には、「酸」または「酸素」のいずれかの言葉が入ります。「酸」が入る文章をすべて選び、記号で答えなさい。

あ.石灰石に(   )を反応させると、二酸化炭素が発生する。
い.水素と(   )を反応させると、水ができる。
う.BTB溶液に(   )を加えると、水溶液は黄色であった。
え.過酸化水素に二酸化マンガンを加えると、(   )ができる。
お.硫黄と(   )を反応させると、酸性雨の原因物質ができる。
か.水に(   )を加えると、電気が流れるようになった。


【解説と解答】
(1)
鉄56gから22.4Lの水素が発生し、アルミニウム28gから33.6Lの水素が発生するので、アルミニウム56gからは67.2Lの水素が発生します。

したがって67.2÷22.4=3

(答え)3倍

(2)
鉄56gが黒色の酸化物72gに変わるので、このとき使われた酸素の重さは72-56=16gになります。

一方アルミニウム28gは52gの酸化物に変わるので、56gの場合は104gになるから、酸素の重さは104-56=48gになります。
したがって48÷16=3倍

(答え)3倍

(3)
今度は鉄が褐色の酸化物に変わりました。褐色の酸化物は鉄56gに対して80gできますから、酸素の重さは80-56=24g 
(2)からアルミニウムは48gですから、48÷24=2倍

(答え)2倍

(4)酸化物の重さが黒色:褐色=1:1でした。
黒色の酸化物が720gできるとき、鉄は56×10=560g
褐色の酸化物が720gできるとき、鉄は56×9=504g
したがってもとの鉄の重さは黒色:褐色=10:9です。
10÷19=0.5263・・・ より53%

(答え)53%

(5)鉄が56gで黒色が72g、褐色が80gですから、黒色の酸化物は褐色の酸化物にすると、あと8gだけ酸化することができます。

72と28の最小公倍数は、504なので、ともに504g用意すると、
褐色の酸化物は560gでき、アルミニウムの酸化物は936gできます。

このとき反応した酸素は560-504=56gと936-504=432gですから、合計で432+56=488g

もとのアルミニウムは504gですから、488÷504=0.9682・・・

(答え)0.97倍

(6)
あ 石灰石に酸をまぜると二酸化炭素が発生します。
い 水素と酸素をまぜると水ができます。
う BTB液に酸を加えると、水溶液は黄色になります。
え 過酸化水素水に二酸化マンガンを加えると酸素が発生します。
お 硫黄と酸素をまぜると、酸性雨の原因物質になります。
か 水に酸を加えると、電気がながれるようになった。

ということなので、酸が入るのはあ、う、か

(答え)あ、う、か


「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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金属に関する問題

2013年 立教池袋中学の問題です。


重さの違う3種類の金属A、B、Cがあります。これらは鉄、銅、アルミニウムのいずれかで、同じ重さならば銅が一番温度が上がりやすく、アルミニウムが一番上がりにくいことがわかっています。これらの温度の上がり方を調べました。

水200gの中に金属を入れて一定の割合で加熱し、20℃から70℃になるまでの時間をはかったところ表1にようになりました。
次のそれぞれの金属の重さをはかったところ表2のようになりました。

表1

表2

次の問いに答えなさい。ただし、容器の影響は考えなくてよいものとします。

(1)水、金属A、金属B、金属Cのうち最も温度が上がりにくい性質をもつものはどれですか。次のア~エから選び、記号で答えなさい。

ア 水 イ 金属A  ウ 金属B エ 金属C

(2)金属Aと金属Bの特徴として、適切なものを次のア~エからそれぞれ選び、記号で答えなさい。

ア 磁石につく
イ 赤みがかかった色である。
ウ 電気を通さない
エ 水酸化ナトリウム水溶液にとけて気体が発生する

(3)水200gの中に金属Aと金属Cをいっしょに入れて、はじめと同じ割合で加熱し、20℃から95℃になるまでの時間をはかりました。何分何秒かかりましたか。


【解説と解答】
(1)全体の重さが違います。水のみの場合は200g 金属Aと水は400g 金属Bと水は500g 金属Cと水は300gです。
そこで水の部分を引いてしまうと
金属A 44秒
金属B 57秒
金属C 44秒
ですから、金属100gの割合で考えると
A 22秒
B 19秒
C 44秒
ということになります。ただ、水が100gで3分30秒かかって一番温度が上がりにくいので、答えはアです。

(答え)ア

(2)(1)からBが銅、Cがアルミニウム、Aが鉄ということになります。
したがってAはア、Bはイになります。

(答え)A ア B イ

(3)水は200gで20℃から70℃になるまで7分ですから、95℃までには7分×$$\frac{75}{50}$$=10分30秒
Aは44秒ですから、44×$$\frac{75}{50}$$=66秒
Cも44秒ですから、66秒なので合計
10分30秒+2分12秒=12分42秒になります。

(答え)12分42秒


「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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金属に関する問題

2013年 吉祥女子中学の問題です。


塩酸にいろいろな金属を加えて、ある気体Xを発生させる実験を行いました。後の問いに答えなさい。

[実験]
 ある濃さの塩酸10cm3にいろいろな重さのアルミニウム、マグネシウム、鉄をそれぞれ加えた。このとき発生した気体Xの体積を測定した。結果をまとめると表のようになった。

(1)気体Xが発生するものとして正しいものを次のア~エから一つ選び、記号で答えなさい。
  ア 水酸化ナトリウム水溶液に亜鉛を加えて加熱する。
  イ 過酸化水素水に二酸化マンガンを加える。
  ウ 硫黄を燃焼させる。
  エ アンモニア水を加熱する。

(2)気体Xの捕集方法としてもっとも適当なものを次のア~ウから一つ選び、記号で答えなさい。

(3)ある重さの板状のマグネシウムをある濃さの塩酸に溶かすとき、できるだけ速く溶かすためにはどのような方法で行えばよいですか。適当なものを次のア~エから二つ選び、記号で答えなさい。

  ア マグネシウムを板状のまま溶かす。
  イ マグネシウムを細かくきざんで溶かす。
  ウ 塩酸の濃さをうすくして溶かす。
  エ 塩酸の濃さを濃くして溶かす。

(4)実験結果から、実験で用いた塩酸10cm3に加えたアルミニウムの重さと、発生した気体Xの体積の関係を表すグラフをかきなさい。

(5)アルミニウム、マグネシウム、鉄を塩酸にそれぞれすべて溶かして500cm3の気体Ⅹを発生させた。このとき溶かした金属の重さを重い方から順番に並べたものとして、正しいものを次のア~カから一つ選び、記号で答えなさい。
ア アルミニウム、マグネシウム、鉄
イ アルミニウム、鉄、マグネシウム
ウ マグネシウム、アルミニウム、鉄
エ マグネシウム、鉄、アルミニウム
オ 鉄、アルミニウム、マグネシウム
カ 鉄、マグネシウム、アルミニウム

(6)アルミニウム0.78gを塩酸に加えたところ、すべて溶けました。このときに発生した気体Xの体積は何cm3ですか。

(7)マグネシウム1.8gを実験で用いたものと同じ濃さの塩酸に加えたところ、0.2gが溶け残りました。このとき用いた塩酸の体積は何cm3ですか。割り切れない場合は小数第2位を四捨五入して小数第1位まで答えなさい。

(8)マグネシウムと鉄を合わせて1.2gにして塩酸に加えたところ、すべて溶けて775cm3の気体Xが発生しました。このとき用いたマグネシウムの重さは何gですか。


(解説と解答)
(1)金属を塩酸に入れるので発生する気体は水素です。したがって水素の実験ですから、ア
(答え)ア

(2)水素は空気より軽く水にとけにくいので、水上置換が一番良い方法です。上方置換の場合、酸素と混じる可能性があるので、水上置換の方が安全です。
(答え)ウ

(3)反応を早くするためにはふれる表面積を増やす、あるいは塩酸を濃くすればよいことになります。
(答え)イ、エ

(4)
0.9gまでは比例しており、そこからは1200㎝3のままですから、以下のようになります。

(5)
一番たくさん必要なのが鉄、次がマグネシウム、その次がアルミニウムです。
(答え)カ

(6)0.9gで1200㎝3ですから、0.78gでは1200×$$\frac{0.78}{0.9}$$=1040㎝3
(答え)1040㎝3

(7)マグネシウムは1.2 gで1200㎝3の水素が発生します。
鉄は0.3gで130㎝3、マグネシウムは0.3gで300㎝3ですから、0.3gのマグネシウムを0.3gの鉄に取り換えると300-130=170㎝3減少します。
できた水素は775㎝3ですから1200-775=425 425÷170×0.3=0.75gが鉄です。
したがってマグネシウムは1.2-0.75=0.45gになります。
(答え)0.45g

金属の反応と気体の発生に関する問題です。基本をしっかりマスターしていれば、できる問題だと思いますが、(5)などは問題文をしっかり読んで何を求められているのかを確認して解いてください。


「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)

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