月別アーカイブ: 2023年5月

知らなくても考える

社会は知識の問題、とは言いながら、全部の知識を覚えているわけではない。

ということを前提に、各校で問題が作られているところはあります。

だから「え、こんなの知らないよ」と思わずに、何かヒントがないか考えてみる。

表の数字には何かヒントがないのか?

グラフに何かヒントがないのか?

そういうことを考えているうちに、「あ、答えはこれだ」とわかるところがあるのです。

こういうのは問題を解いているうちにわかるので、まずは実際の入試問題を解いてみましょう。

知らない、問題も解けるのです。


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力のつりあいに関する問題

2023年市川学園の問題です。

市川さんは棒、おもり、糸を使って、【実験1】~【実験4】を行いました。棒は太さが均一で長さ50cm、重さ50gのもの卜おもりは重さ100 g のものを使いました。ただし、糸の太さと重さは考えなくてよいものとします。
 【実験1】
 図1のように、物体Aを棒の左端につるしたところ、おもりを使わなくても、棒は水平につり合いました。

(1)物体Aの重さは何gですか。

 【実験2】
 中心よりも左側が支点となるように棒を糸でつるし、支点よりも左側に物体B、右側におもりをつるしたところ、棒は左に傾き、水平につり合いませんでした。
図2は棒が水平になるように、棒を手で支えている様子を表しています。このとき、おもりをつるした位置と支点との距離は、物体Bをつるした位置と支点との距離の2倍ありました。

(2)物体Bの重さとおもりの重さの関係はどれですか。
 ア 物体Bの重さは、おもりの重さより軽い。
 イ 物体Bの重さとおもりの重さは同じである。
 ウ 物体Bの重さは、おもりの重さの2倍である。
 エ 物体Bの重さは、おもりの重さの2倍よりも重い。

 【実験3】
 図3のように、物体Cを棒の左端につるし、おもりを棒の右端から30cmの位置につるしたところ、棒は水平につり合いました。


 (3)物体Cの重さは何gですか。

  【実験3】では、支点の近くに重さを知りたいものをつるし、支点をはさんで反対側におもりをつるすことによって、ものの重さがわかりました。このようにして、ものの重さをはかる道具をさおばかりと言います。

 (4)重さをはかるものの位置は棒の左端で固定し、支点の位置は棒の左端から10cmとしたさおばかりでは、最小何gから最大何gまでの重さをはかることができますか。ただし、おもりは支点よりも右側で動かすものとし、取り外すこともできるものとします。

 図4のように、水の中でものを持つと、水の中に入れずに持ったときより、軽く感じます。これは、水が水中のものを上向きに押しているためです。この力を浮力といいます。市川さんはさおぱかりを使えば、物体の重さだけではなく、浮力の大きさもはかることができると考え、次の【実験4】を行いました。

 【実験4】
 重さ255 g の物体Dを棒の左端につるし、おもりを棒の右端から22cmの位置につるしたところ、棒は水平につり合いました。次に、図5のように、物体Dを水に沈めると棒は水平につり合わなくなったので、おもりを棒の右端から24cmの位置に移動させたところ、棒は水平につり合いました。

(5)物体Dにはたらく浮力の大きさは何gですか。

【解説と解答】
(1)棒の重さは50gで、太さが均質、長さが50cmですから、左端から25cmのところに重心があり、ここに50gかかっています。
色からは25-10=15cmですから
物体A×10cm=50×15=750 となるので750÷10=75gが物体Aの重さです。
(答え)75g
(2)物体Bから支点までの距離が【1】、支点からおもりまでの距離が【2】です。棒の重さがあるので、
物体Bの重さ×【1】>おもり×【2】+棒の重さ×支点からの距離
となりますから、物体Bの重さはおもりの2倍よりも大きくなります。
(答え)エ

(3)支点からおもりまでの距離は10cmです。また支点から棒の中心までの距離は15cmです。
したがって
物体C×10cm=100×10+50×15=1750ですから物体Cの重さは175gです。
(答え)175g

(4)一番重さが小さい時は支点から物体が10cmのときに、棒の重さだけでつりあうときですから、
50×15÷10=75g
一番重さが大きい時はおもりが一番右端にくるときですから、
(50×15+100×40)÷10=475g
したがって最小が75g 最大が475gです。
(答え)最小 75g 最大 475g

(5)おもり2cm分の回転力が減ったので、100×2=200ですから、200÷10=20gの浮力がかかったことになります。
(答え)20g


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一行問題は暗記ではない

例えば流水算で、上りと下りの差の半分は流速である、という知識があります。

上りは静水時の速さ-流速、下りは静水時の速さ+流速ですから、下りと上りの差というのは流速の2倍になる。

だからこういう知識が出てくるわけですが、これをただ暗記していることが大事なのではなくて、理屈がわかっていて覚えていないといけないところがある。

例えば等差数列で、和の公式というのは(最初の数+最後の数)×個数÷2と覚えているでしょう。ではなぜ?と聞かれて俵算(昔はこういったのですが)がちゃんとわかっていることが大事なのです。

知識として持っているのは、それを覚えていることで、解くスピードを上げるためですが、しかし、その理屈がわかっていないとうまく使えないのです。

ここが大事な点。

使えるためには、理屈がわかっていないといけない。

ただ暗記していればよい、で解ける問題はそれほど出題されるわけではありませんから。


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