月別アーカイブ: 2015年8月

文系と理系

ここのところの大学入試改革で、もう一つのテーマになっているのが文系と理系の区分です。

文系は役に立たない、みたいな議論はさておき、しかし、子どもたちの可能性をある種、限定している部分があるのは事実でしょう。大学入試を考えるにあたって、まず考えるのは「文系か、理系か」ということが多いと思うのです。で、その際、その理由になっているのが、教科に対する好き嫌いでしょう。

文系を選ぶ場合に「物理が苦手だ」「数学はわからん」みたいなことが理由になっている場合も少なくありません。理系の場合は逆に「好きな科目」で決まっているかもしれませんが。

しかし、子どもたちがこれから将来にぶつかる問題は、単純にそういう分類だけで解決するものでもない。文系が数学や統計学、あるいはプログラミングといった技術を駆使して問題を解く必要があるだろうし、理系も自分の技術が倫理的に正しいのか、あるいは法律的にはどうなのか。みたいなことを考えなければいけないわけです。

だとすると、最初から文系、理系と決めてかからないようにする方法はないのか?というのがひとつのテーマではあるのです。

確かに、もうやらなくていい、と決めてかかって、さらにやらなくなり、できなくなる、ということは当然あるわけで、ここはこれから多少なりとも工夫の余地があるのではないかと思います。

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第200回 いろいろな力をつける

■ 中学受験は大方の学校が4教科と決まっているので、国語、算数、理科、社会の勉強をします。ある意味この教科に絞って勉強していることになるわけですが、では子どもたちに今後必要な力はこれだけで済むか、と言えばそうではありません。

■ あくまで中学入試を突破するために、4教科の勉強をしているわけですが、先先の将来のことを考えると他に必要なことがたくさん出てくるかもしれません。

■ 近年小学生向けのプログラミング教室や英語教室、あるいはロボット教室などに人気が出ているのはそのためでしょう。スポーツもサッカーや野球だけでなく、いろいろなスポーツを楽しむ子どもたちが増えています。

■ で、大事なことは小学生のうちからそういういろいろな分野の目を広げておくことだろうと思うのです。今は中学入試がこう、高校入試がこう、大学入試がこう、と決まっているところはあるわけですが、この先同じにはならないだろうし、また今の大学がそのままでいいか、という議論もありますから、ただ大学に行けばいいのか、という問題もこれから出てくるでしょう。

■ よく最近話を聞くのが理科系と文化系を分ける考え方。将来、子どもたちが直面する問題は「文化系」だけで解決することばかりではなく、「理科系」だけでも解決できない、ということになってきているわけです。本来で言えば最初から分けるのではなくて、柔軟に基礎的な学力を持ち、専門は専門で決めていく、というのが本来の姿であるべきでしょうが、入試科目の負担を減らす、という考え方から文系、理系という限定が長年日本にはあって、そこがひとつの学問の限界になっている、という指摘もあります。

■ だから、受験ばかりに目をとらえられてはいけないところがあります。小学生のうちにもっと身につけるべき力があるかもしれない、と考えておくことはこれからさらに大事になってくるでしょう。

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比と割合の問題

2015年暁星中学の問題です。


和夫さんの運転するタクシーは、乗客の有無に関係なく、休憩時間をのぞいて一日あたり8時間走ります。乗客がいた時といない時とでは、時速の比は6:5、1kmあたりに減るガソリンの量の比は25:24です。ある日、乗客がいた時間は合計で2時間で、タクシーが走った距離は一日の合計で336kmでした。ただし、乗客がいた時は 人数によって速さや使うガソリンの量が変化することはないものとし、乗り降りにかかる時間は無視するものとします。次の各問いに答えなさい.

(1)乗客がいない時のタクシーの速さは時速何kmですか。
(2)この日の翌日、乗客がいた時間は合計で3時間で、一日で使ったガソリンの量は前日よりも1リットル多くなりました。乗客がいた時、このタクシーはガソリン1リットルあたりで何km走りますか。


【解説と解答】
(1)乗客を乗せて走った時間が2時間ですから、乗せていない時間は6時間です。
客を乗せた時の時速を【6】、そうでないときを【5】とすると、走行距離は【6】×2:【5】×6=12:30=2:5ですから、走った距離が336kmなので、336÷(2+5)×5=240kmが客を乗せずに走った距離です。
したがって240÷6=40kmになります。
(答え)40km

(2)前日に客を乗せたときの時速は48km、乗せた距離は96kmですから、使ったガソリンの量は25×96+24×240=8160
次の日は客を乗せた時間が3時間ですから、48×3=144km、乗せないで走った距離は40×5=200km
25×144+24×240=8400ですから、240が1リットルにあたります。
客がいたときは3600ですから、3600÷240=15リットルなので、1時間に5リットル。
1時間に48km動いていますから、48÷5=9.6km
(答え)9.6km

6年算数頻出問題精選ノート(田中貴)
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