月別アーカイブ: 2013年2月

2013年入試を振り返って(3)

今年の2月1日のトップ校(受験校)の倍率は以下の通りになりました。

開成 1257名 4.2倍(80%偏差値 72 定員 300名)
麻布 874名 2.9倍(80%偏差値 67 定員 300名)
駒場東邦 701名 2.9倍(80%偏差値 65 定員 240名)

桜蔭 523名 2.2倍(80%偏差値 71 定員 240名)
女子学院 707名 2.9倍(80%偏差値 69 定員 240名)
雙葉 411名 4.1倍(80%偏差値 68 定員 100名)
フェリス 466名 2.6倍 (80%偏差値 68 定員 180名)
(注)偏差値は四谷大塚2012第4回合不合から。

男子は合計すると、2832名 女子は2107名 定員は男子が840名 女子が760名
平均倍率は男子3.4倍 女子 2.8倍ということになります。全体の平均としてはやはり3倍という感じになっています。

御三家の倍率がだいたい3倍に落ち着く理由については、以前こんな記事を書きました。

御三家の倍率はなぜ3倍?

全体の受験者は森上教育研究所の数字で37000人。

前回の記事の時に比べると今年は80%偏差値は68ぐらいが平均ですが、偏差値68以上は全体の3.5%しかいません。

そうすると37000人×0.035=1295人 で、これはいくらなんでも厳しすぎる数字ですねえ。やはりこれは、ちょっと塾側が安全を考えている数字設定だと思われます。

で64で考えてみると、8%ですから37000人×0.08=2960人 定員の合計が1600名ですから、約1.9倍になります。これは、全体の数が減少したからで、2倍程度というのが実質的な倍率でしょう。これにあと、挑戦する層が加わって3倍の数になるのは、従来とあまり変わりません。

しかし、今年は開成が4.2倍になりました。麻布、駒場東邦とも3倍を切っているので、できる層は開成に集まった、という感じなのでしょう。女子は雙葉が高いですが、定員が少ないのでこれは多少仕方がない面があり、全体としては平均的に集まっているということが言えると思います。

ちなみにちょうど定員の3倍というと、1600×3=4800人 全体を37000人としたときの割合は12.3%

12.3%というと偏差値62以上ということですから、合格可能性80%偏差値が68の学校に偏差値62以上の人が受験をしている、という構造になります。これはやはり数字的にはちょっと説明がつきにくい。

やはり65ぐらいがトップ校の合格可能性80%ラインということが言えるのではないかと思います。

ただ、開成、桜蔭は別格、という感じになってきました。開成は80%偏差値が72 桜蔭は71。

偏差値72以上は全体の1.4%しかいません。男子が半分として18500人。18500×0.014=259人ですから一番上の層が全部受験しても定員が埋まりません。したがってこの数字はやはり厳しすぎる。70で2.3%ですから、これで425人。いいところではないでしょうか。

桜蔭を同様の計算で考えると偏差値71は1.8% 18500×0.018=333人で桜蔭の定員を上回ります。

やはりこの2校にはトップ層上位が集まり、今年も抜きんでて難しかったということでしょう。

来年もあまり状況は変わらないだろうと私は思います。この2校はやはり抜きんでて難しく、それ以外はまだまだチャンスが充分ある、ということのように思います。

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2013年入試を振り返って(2)

今年の問題を見ていて、昨年に比べるとやや平明になってきたのではないかと思いました。

これから、大手塾で分析会があるので、どうぞお聞きになってみてください。もちろん、それなりには難しいが、骨が折れる問題の数が昨年に比べると少ないように思うのです。

ということは、これは結構番狂わせがおきたかもしれません。

というのは、平明な問題というのはミスが大きい。難問が続けば、合格点は下がるし、多少、間違えても、みんな間違えているから差がつかない。しかし、平明な問題のときは、間違える受験生が少ない分、ミスをすると大きく出遅れることになります。

わかりやすく言えば、天才肌の子どもよりは秀才が入りやすい、という感じでしょうか。

一般にはていねいに解いて行ける、ミスの少ない子が受験は強いのですが、こういう年はさらにその力が発揮されるといってもいいでしょう。

で、そうなると、来年は平明にはなりにくくなります。

まあ、こういうのは隔年現象的な特徴があって、来年はたぶん、なかなかの難問が出てくると思います。

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第71回 なぜ中学受験をするのか

■受験学年を迎えるにあたり、お父さん、お母さんにはもう一度、なぜ中学受験をするのか、を確認してほしいと思います。

■本来、中学は義務教育ですから、公立中学に通えます。それをわざわざ受験して、また私立に出す目的は何なのか?これはご家庭の教育方針にかかわることだと思うのです。

■中高一貫教育のメリットはいくつかあります。途中で高校受験がなく、6年というスパンで自分が何が好きか、何をやりたいかを見つけ出せるというのもそうですし、また力のそろった生徒の中で学習できる、ということもそうでしょう。

■しかし、それは一般的な考え方に過ぎないのです。我が家はなぜ、子どもに中学受験をさせるのか?その目的がしっかりしていないと、志望校を選ぶときも迷いが出ます。

■自立した子どもになってもらいたい、という希望があったとすれば、それを実現するための学校でなければならないでしょう。また医者になってもらいたい、と思い、お子さんもその気持ちなら医学部に合格しなければいけないわけだから、そういう学校を考えてみなければならない、ということになります。

■これをまず最初に確認しておかなければいけないと思います。そうでなければ、わざわざ親も子も大変な思いをして受験する必要があるのか?ということになってしまうのです。

■そして目的が教育的なものである以上、その過程も教育的でなければなりません。子どもの教育にプラスになる、という努力であるべきで、子どもが疲弊してしまったり、自信を失ってしまうようでは元も子もなくなってしまうので、目的をしっかり確認した上で準備を進めてほしいと思います。

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