自分のスケジュールを考えたら、今度はさきほどの優先順位にしたがって勉強する時間に、あてはめていきます。自分でどのくらいの時間がかかるのか目安を作りながら、いれてください。そのとき、多分みなさんが優先順位をつけたときのAの項目がせいぜい入るぐらいではないかと思います。BやCはなかなか入らないでしょう。それが現実です。つまり、自分は勉強していると思っていても多くの場合が中途半端に終わっているのです。これでは上手な時間の使い方にはならないですね。
しかし、塾で宿題になっていることもたくさんあるでしょう。AとBは少なくとも勉強しなければいけないという場合もあるかもしれません。その場合は、もっと勉強時間を増やす工夫をしなければならないのです。多くの子どもたちの場合、学校から帰って勉強を始めるまでに結構時間がかかっています。だいたい4時から6時ぐらいの間ですね。この時間はなんとなくおやつを食べたり、テレビを見たり、ゲームをやったりという感じで過ごしているものですが、この時間を有効に使わなければ勉強時間を増やすことはできないのです。いいや、夜やればと思ってしまっても、深夜はなかなか能率が上がりません。ですから勉強すべき内容がスケジュールに入らなければ、勉強する時間自体を増やす工夫をしてください。もうひとつのお勧めは早朝です。学校に行く前の時間も30分勉強できるでしょう。ちりもつもればと言いますからぜひ利用してください。
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第23回 自学自習の習慣をつける
最近は塾に通う年令がだんだん早くなってきました。1年生や2年生から塾に通い始める子供たちも決して少なくはありません。しかし、本当は塾に通うよりも大事なことがあります。それは自学自習の習慣をつけるということです。塾に通うことが、このきっかけになるのであれば、それはそれで大変効果があるでしょう。しかし最近の保護者のみなさんの話を聞いていると、「塾に出しておけば大丈夫」という考えがあるようです。それは決して正しくはありません。
低学年のときに最も大事なことは、四則計算の練習や漢字の練習などを地道に繰り返すことなのです。ただ、子どもたちはまだ幼い分、指導者がほめてあげさえすれば、この地道な練習にも積極的に取り組んでくれます。ただ、最近の小学校ではあまりこの地道な作業を繰り返すことをしなくなりました。
陰山先生の百ます計算は、大変優れたメソッドです。まず、子どもたちの基礎力をしっかり身に付けるために、1枚の表を埋めるという作業をすることで、繰り返し計算の練習をさせてます。ただ、これも指導者が子供たちのモチベーションを十分に引き出し、かつ家庭でも繰り返し練習するということができなければいけないのです。
家でもしっかり自分で勉強する習慣をつければ、そんなに早く塾に行かなくても中学受験の準備をスタートさせることができます。逆にそれができなければどんなに早くに塾に行かせても、結果として成功する確率は低くなるでしょう。
第3回 計画をたてる(1)
さて、自分で勉強することに決めたとしても何を勉強すればいいのでしょうか。塾の宿題、予習、復習、漢字や計算の練習、やらなければいけないことはたくさんあるかもしれません。そこで、まず具体的に何を勉強するのか、全体をつかむことから始めましょう。各教科ごとにやらなければいけないことを書き出していくのです。塾の先生にいわれたことがあれば、それを全部書き出してみましょう。自分で忘れていることもあるかもしれないので保護者の方にも相談してください。全部書き出したら、そこで優先順位をつけます。「絶対にやらなければいけないこと」をA,「できればやったらいいこと」をB、「やらなくてもいいこと」をCにしてみましょう。全部Aがついてしまったら、それはそれで大変ですから、保護者の方や塾の先生とよく相談することです。
次に、今度は自分のスケジュールを考えましょう。1週間で自分がどのくらいの時間勉強にあてることができるのか、計画してみるのです。ここで大切なのは「本当に実行可能な時間」を割り出すということです。こういうとき、11時や12時まで勉強するんだという計画をたてる人がいますが、それはまず不可能。遅くとも11時には寝ることにして、計画を立ててみましょう。自分が1週間に何時間勉強できるのか、しっかり計算してください。
