月別アーカイブ: 2007年1月

高望み受験?

中学受験は以前から「高望み受験」といわれてきました。

最初の受験ということもあるし、まだ子供たちも小さいので、ある程度目標を高く掲げていく、その結果として十分に成績は伴っていないが第一志望は譲らないという受験スタイルでしょう。

四谷大塚の合不合判定テストを見ても、第一志望に関しては偏差値50以上の学校にほぼ8割の受験生が志望を出しています。

この傾向はここまでずっと続いていますが、高校受験や大学受験とは際立って違いがあるでしょう。ただ、今年に限って言えば第二志望以降に関しては割と柔軟な選択が目立ってきているようです。これは以前から今年の受験の予測が厳しく、ある程度安全な学校を第二志望以降選ぶ傾向が強く、塾の指導もそういう方向に進んで行ったと見るべきでしょう。

結果として第二志望以降の合格ラインが昨年よりも上がる傾向が出てきています。そういう意味では各校のレベルがあがってきていて、偏差だけではなくスクールカラーやクラブ活動、指導方針などさまざまな要素を考えていただけるようになったのではないかと思っています。

全体としては10%増、受験総人員は5万人以上、受験率は20%近くまで跳ね上がる可能性があるといわれている入試ですが、子供たちが自分たちの力を大いに発揮して念願の志望校合格を手にしてもらいたいと思います。

高望みというよりは、むしろ志高くということで、がんばってもらえればと思います。

冬期講習(2)

正月休みを経て、あっという間に普段のペースに戻りました。6年生は最後の追い込みになるわけですが、ここにきて、やはり個人個人で課題が変わってきます。最初に書いていたプログラムがここにきて大幅変更された子もいます。

どうしても徹底したいこと、何とかできるようにしておきたいこと、出題傾向によって異なるのは当然として、途中の過程で「もう一回かな」ということがどうしても起こるもの。確かにスケジュールというのは変るものなのです。

教室にはあと27日の文字。

その数字とにらめっこしながら、優先順位を考える指導員。毎年のこととはいえ、ここがお互いがんばりどころです。

第1回 機を活かす

先日、ある雑誌の取材を受けて、つい話し込んでしまいました。
「やはり働いているお母さんが増えているんですよね。」
「そうです。今は半分を超えたかもしれませんね。」
「でも、中学受験率が上昇しているということは、働いているお母さんも中学受験に挑戦している方が多いということですね。」
「そうなりますね。」
「やはり専業主婦に比べると働いているお母さんのお子さんは受験にとってハンディがあるのでしょうか。」
「うーん、それは難しい問題かな。」
「というと、」
「確かに家にいないから子どもを管理することは難しいかもしれないし、小さいうちに基礎学力を作るのは家庭という面はあるでしょう。しかし、一方で子どもが自立しやすいという面は明らかにあるわけだし。」
「やはりワーキングマザーなりの受験術というのはあるのでしょうか。」
「受験術というのではないが、工夫の仕方はたくさんあるでしょうねえ。」
「その辺をいくつかお聞かせいただければ」

という話で取材はどんどん進んでいったのですが、まあ、紙面構成もありまたテーマもありで、その辺の話はあまり出てきませんでした。

そこで。

この機会にいったんまとめてみようかと思い立ち、従来の母親講座の亜流編としてお読みいただければと思います。別にカテゴリーを立てましたので、それだけ読んでいただけるようになっています。

さて

働いているお母さんがまず気をつけなければいけないことは、
「見ていないことをハンディと思わない」
ということです。専業主婦に比べて子どもと共有する時間は確かに少ないでしょう。しかしその絶対時間の長さがすべてではない。子どもは当然親といる時間がすべてではなく、友達、先生、他の大人の人といろいろな人と時間を共有することによって成長していきます。親が見ていない以上、子どもは自分でいろいろな時間の過ごし方をします。例えばうちのようなキッズであれば、シーダーをはじめいろいろな先生が話をするだろうし、違う学校の友達ができているでしょう。習い事もそうかもしれないし、あるいは学童でも違う経験をしているでしょう。

問題はその機をどう生かすかです。最近よく「活機」というお話をするのですが、子どもの成長はこの機を活かすということに尽きるように思うのです。子供たちがいろいろ経験する機会を活かして、子どもの成長に結びつける、そういう意味では経験は宝でもあります。専業主婦であれば与えられない機もあるもの。それぞれの子供たちが持つ機を活かせばよいと思うことです。

そしてそのためには、まずお母さん自身が積極的な気持ちを持ち、子供たちの教育に参加することです。ハンディとは思わず、自分は機を別に与えられている、だから積極的な気持ちを持ってその機を活かすんだという意思をもたれるとよいでしょう。では機を活かすにはどうすればよいか、大事なステップは「ほめる」ということでしょう。

例えば他の先生といろいろなお話をして帰ってきた、こういう話をした、ああいう話をした、子どもからすれば聞いてほしいでしょうから、まず聞いてあげてください。そしてその上で「他の先生ともそんなにお話ができてえらかったわね」とほめてあげれば、その子にとってその機は大変活かされたでしょう。まずお母さんに聞いてもらえている、そしてほめてもらえている、そういうことで他の人と話をすることも大事なことだとわかるのですから。

子どもが経験したことを活かす。そのために聞いてほめる、聞いて注意することもあるかもしれませんが、でも聞いてあげること自体がまずほめることにつながっています。さらにほめてあげれば、子どもの気持ちは積極的なものになるでしょう。

いっしょにいる時間は少ないかもしれませんが、話はぜひ聞いてあげてください。子供たちは成長する機会をたくさん持っているのです。