月別アーカイブ: 2005年12月

第44回 直前期は学習内容をしぼろう

■入試直前期になってきました。すでに合格の報も届き始めていますが、直前期の勉強でみなさんに注意してほしいことがあります。

■それは新しいテキストや参考書にもう手を付けないようにすること。もちろん、志望校が変わったり、時事問題集などこの時期初めて手にするものは別として、これまで学習してきたことに集中してください。例えば暗記のテキストは、これまで使ったものを確実に覚えることが大事です。

■みなさんの本棚にはたくさんのテキスト、問題集、参考書などが並んでいると思いますが、これから使うものに絞って、あとは全部片付けましょう。これまでやった問題を確実にできるようにする、このテキストに書いてあることは全部覚えている、そういう自信を培ってください。

■直前期になると、受験生のみなさんは突然、不安に襲われることがあります。それはお母さんも同じ。そこで本屋さんに行って、また違う問題集やテキストを買ってこられることがあるかもしれません。しかし、すでに残りの時間は限られているので、新しい本をやる時間はもうありません。それよりは、今までやってきたテキストや参考書に集中するべきでしょう。

■私はよく過去問は3度やろうといいます。3回目はさすがに、今までの勉強が功を奏して、8割とかとれるようになるでしょう。しかし、自分が受ける学校の過去問が8割とれるなら、合格するに決まっています。そういう自信を持ってほしいのです。

■みなさんはこれまで、いろいろな努力をしてきました。だからこそ、直前期はそれを確認してください。「このころはお母さんによく勉強しろって言われたなあ」とか思い出すかもしれませんね。そういう想いとともに、「絶対に合格するぞ」という強い気持ちも持ってください。さあ、もうすぐ入試です。

(平成17年12月5日)

第33回 テストの必要性

■近年、中学入試が加熱する中で、週例テストや月例テストに対する風評があまり良くありません。しかし、テストは本当は必要だと思うのです。何がわかっていて、何ができないのか、これを判断する方法はテストが一番です。毎週や毎月の学習を総括する意味でもテストは大事でしょう。ところが、これが組分けテストに使われるとなると話が変わってきます。

■塾によっては毎月テストによってクラスを変えるところがあります。あるいは座席もそれで決めるようなところもあるようです。その結果として、自分の位置がはっきりしすぎる分、子どもたちには月例テストや週例テストが負担になってくるのです。テストを前に、塾に行きたくない子どもたちは決して少なくないでしょう。

■確かにこの組分けテストには変なところがあります。例えば子どもたちの教科のバランスは教科ですべてそろっているわけではありません。例えば算数の偏差値が60、国語の偏差値は40というのはよくあることなのです。しかし、この子は総合で50になってしまうので、算数はやさしい、国語はむずかしいクラスに配置されてしまいます。自分のレベルに決して合うことのないクラスに入るわけです。

■子どもたちにとってはストレスのある試験ですが、しかし組分けがなくなったらどうでしょうか?例えば漢字を覚えているかどうかを確認するためにはやはり、漢字テストをするでしょう。その週や月の理解度を確認するにはテストが必要なのです。それにテストをしてデータを集めれば、何ができて、何ができないかがはっきりしますから、すべての範囲を復習しなくても、できなかったところだけやればいいので、勉強が一気に効率よくなります。

■中学受験が過熱化し、塾で組分けテストが当たり前になって、テストが悪者になっているような気がするのですが、本来テストは子どもの勉強を効率よくするために必要なものなのです。実際に入学試験は筆記テストで行われますから、テストの練習はどうしても必要です。ただ、クラスを決めたり、席次を決めたりするから、ストレスが大きくなるのです。

■順位や偏差値はどうでもいいのです。それよりもやってきた答案に注目してください。答案には子どもたちの問題がいろいろ表れてきます。検算をやっていない、字をていねいに書いていない、筆算を書いていない、いろいろな問題点があるでしょう。それをひとつひとつ改善していくことが必要なのです。何ができないのか、どうすれば点数がとれるようになるのか、実際のテストを通じて問題点を明確にして、具体的な対策を立ててほしいと思います。

(田中 貴)

(2005年12月5日)