月別アーカイブ: 2006年1月

最終回 大志をいだけ

■1年間続いたこの講座も最終回になりました。間もなく入試の人もあれば、すでに終わってしまった人もいるでしょう。しかし、今年の4月になれば、いずれにしても全員が中学校へ進学します。

■さて、中学校に行って何をします?勉強、部活、遊び、いろいろあるとは思いますが、ぜひひとつ、みなさんにやってほしいことがあります。それは「大志をいだいて」ほしいのです。

■人間は何かをやるためにこの世に生まれてきています。ただ、すべてのことをやるわけにはいきません。どんなに優秀な人でも、そうたくさんのことができるわけではありません。しかし、逆に一人ひとりの人がそれぞれの役割を果たすことによって、社会は幸福になっていくことができます。ですからこれからは自分が何をするのか、考えていかなければいけないのですが、そのとき、ぜひ大志を持ってほしいのです。

■例えば、お金持ちになって、家族を持って、楽しく暮らしていこう、大いに結構です。でももう少し大きく考えて、なるべく多くの人を幸せにできるようなことをしようと思ってほしいのです。例えば、今、アフリカには飢餓で苦しむ多くの子どもたちがいますが、この子どもたちを救うためにできることがないか、考えてほしいのです。自分が何をしたいか、これがまず大事です。そして、その結果としてまた多くの人を幸せにできるような方法はないか、これも考えてほしいのです。

■「青年よ、大志をいだけ」といったクラーク先生の言葉には実は続きがあります。「お金や自分の得や、世間が名誉だというがその中身はなにもないことのために大志をいだくのではない。人間としてこうあるべきだというすべてのことを達成しようという大志をいだけ」

(平成18年1月30日)

第39回 入試直前 

■東京、神奈川の入試まであと3日です。あと3日何をすればいいでしょうか?まず心がけなければならないことは、健康状態です。風邪やインフルエンザにかかりやすい時期ですから、あまり無理なことはせず、規則的な生活をすることが大事です。朝型に切り替えあまり夜遅くまで起きていないようにしましょう。

■学習については、これまでやってきたものをもう一度確認する、受験する予定の学校の過去問を繰り返す、あるいは出題傾向が類似している学校の過去問を解く、ということが中心になります。知識の確認は何度やってもいいでしょう。ただ、ここで新たな問題週に手をつけても仕方がないし、「あれもやってない」「これもやってない」と考えるのは不安な気持ちをさらに大きくしてしまいます。

■ですからこれまでやってきた学習をもう一度確認する、そしてここが一番大事ですが無事準備が整ったという気持ちを子どもたちがもてるようにしてあげることです。もちろん、これまでの学習ですべてが完璧に終わったわけではないでしょう。まだ不確かなものもあるし、覚え切れていないものもあるかもしれません。しかしどこまで言っても完璧はないのです。

■ですから、「あれをやっておけばよかった」などと考えるのではなく、「十分に準備が終わった」という気持ちを持たせてあげることでしょう。この時期やる問題はなるべく、自分が良くできる問題をやるのが良いでしょう。ただ、類似の過去問を解いていると、悪い点数をとることがあるかもしれません。その時は、もう一度やり直して本当はできる問題であったことを確認してください。

■知識についても、しっかり覚えているか何度も確認をすることが大事です。この本に書いてあることは全部覚えたという気持ちは達成感もあり、自信にもつながります。できるものを確実にやり直す、そういう勉強スタイルが大事です。

■あとは全力を傾けて、入試に集中してもらいましょう。もう本人ががんばるしかないのですから、これまで培った力を十分発揮できるような精神状態にしてあげてほしいと思います。

(田中 貴)

(2006年1月28日)