日別アーカイブ: 2005年12月14日

第45回 差はわずか

■模擬試験の結果を見ると、1番から最後まで順位が当然のようについています。例えば3000番の人と1番の人では、相当に違うと思うかもしれませんね。でも、実はそんなに差は開いてはいないのです。さすがに一桁の順位をとっている人はなかなかすごいですが、例えば1000番と2000番の人の違いはそう大きくはないでしょう。

■1000番と2000番の人の間には1000人の人がいます。しかしその1000人は全員が自分たちの成績を上げようと勉強しています。そして中学入試の範囲はある程度決まっていますので、新たに学習することはこの時期もうなくなっています。これまで、学習してきたことを復習しているのですから、時間が経つにつれてどんどん差が縮まってきているのです。

■実際にこの数ヶ月の間に成績がずいぶん上がった人も少なくありません。その分、どんどんトップとの差が縮まっているのではないでしょうか。入試本番になると、本当に「どんぐりのせいくらべ」状態なのです。

■入学試験の結果を見せてもらうと、合格点付近には実に多くの受験生がいます。1点、2点違うだけで20番、30番違うのが入学試験なのです。だから、今の偏差値や順位に惑わされてはいけません。もう、自分はこれ以上、上がるはずがないなどと決して思ってはいけないのです。

■2月1日の入試まで残り50日。しかし、この50日を上手に使えば、さらに差は縮まっていくでしょう。私はこの時期、子どもたちに合格することだけ考えて、できる限りのことをしなさいと話をします。残り1ヶ月半くらい、テレビもマンガもほっといて、とにかく勉強する、知識を覚える、過去問を解くということに時間を費やしてください。

■最後の模擬試験から1ヶ月以上あるのです。まだまだ成績アップは可能です。そして、それに集中してきた人たちが最後に笑うのです。差はわずか、そう思って残りの50日を有意義に過ごしてほしいと思います。

(平成17年12月14日)

第34回 4・5年生のモチベーション

■新年度に向けて子どもたちが塾にやってきています。ただ、多くの子どもたちは塾に行かされている状態ではないでしょうか。「~ちゃんも行っているから、私も行く」と言い出した子どもたちも少なくありません。いずれにしても、勉強をしようとか、中学に合格しようとかいう動機はあまり見当たりません。

■こういう子どもたちに以前にもまして早くなり、分量も多くなったカリキュラムをやらせていくと、当然のことながらオーバーフローがおこります。1週間の勉強が終わらない、宿題もできない、成績も上がらない、という状況は普通におこります。

■お母さんとすれば、何とかしなければ、という気持ちになるのは当然でしょう。「勉強しなさい」と半ば怒りながら、子どもの横について勉強させようとするお母さんは少なくありません。しかし、土台まだモチベーションができていない子どもたちにとっては苦痛以外の何ものでもないのです。

■「そんなにやらないのなら、塾なんかやめてしまいなさい」といえば、多くの子どもたちは「やめない」というでしょう。だって子どもたちはお母さんがそんなことを望んでいないのは百も承知だからです。でも、勉強はなかなかできないでしょう。「頭の中ではわかっていても実際の行動に移せない」これはやはり子どもたちが幼いからです。

■私は4、5年生のうちは、とにかく楽しく勉強してもらうこと、基本をていねいに勉強し、今できることだけに集中してもらっています。高校受験や大学受験と違い、子どもたちは夜遅くまで勉強することはできません。その分受験準備が長くなっているわけですが、一方で最初からやりすぎてしまうと、勉強することがいやになってしまうことが少なくないからです。

■5年生の後半ぐらいから志望校がだんだん絞られてきて、ようやく子どもたちの動機ができ始めてきます。だからといって、本気で勉強し始めるのは6年生の後半であることがほとんど。ただ、この時期はさすがにみんな真剣ですから、それなりに伸びていくものです。伸ばすべきときに伸ばす、このことをしっかり頭の中に入れて、4・5年生のうちは結果をあせることなく、なるべく楽しく勉強できるように心がけてください。

(田中 貴)

(2005年12月14日)