月別アーカイブ: 2005年3月

第10回 記述問題はめんどう?

■国語の問題を解いていて、記号やことばの書き抜きはやってあるのだけれど、記述問題や自分のことばで答えなさいという問題は空欄という子が結構います。みなさんはどうですか?

■こういう子どもたちに「どうして?」というと「わからない」とか「めんどう」とかいう答えが返ってきます。実はしっかり考えればできる問題なのに、何か面倒だなあという感じがするのではないでしょうか。

■そういう子が多いということは、逆に言えばここを書けば得点がとれる、あるいは差をつけることができるということになります。またこういう問題は、選択問題よりは配点が大きいので、チャンスなのです。

■記述問題のコツは、短い文を複数書くことです。私はよく「ひとつの文はひとつのことを言えばよい」といってきました。「5年ぶりにお母さんに会った。うれしかった。そしてこれまでの苦労が思い出されてきた。」みたいに1つの文を短くすると文を書くのは難しくなくなります。

■自分のことばで書きなさいという問題も文章の文をそのままコピーしてはいけないというだけのことですから、似たように書き直せばいいのです。ここがポイントだなあと思ったら、そこに傍線を引いておきます。そしてそれを単文に書き換えるのです。1つの文は1つのことをいえばいい。たいていの文はそれ以上に長いはずです。ですから、分解すればいいだけのことです。

■国語の問題は、とにかく答えを埋めること。この練習を欠かさずやってください。何も書かなければ、得点は生まれません。何か書けば得点をもらえるチャンスはあるのです。国語はできれば毎日、1問ずつでいいから文章読解の練習をしてください。そして必ずすべての問題を答えましょう。間違ってもいいのです。一度答えを考えれば、正解を見たときにピンとくることが多くなります。そうか、そうなんだと理解すれば、それだけ力はついてくるのです。

(平成17年3月9日)

入試1ヶ月後

今年2月に中学受験をした子どもたちは、新たな生活を楽しんで
いるのではないかと思います。
小学校卒業前で、いろいろなイベントがあると思いますし、塾も
なくなって自由な時間が増えているかと思います。

でも勉強の時間をなくしてしまわないように気をつけてください。

私学の中には3月中旬から特別召集をかけてクラス分け試験を行う
学校もありますし、事前学習をさせる学校もあります。そこまで
行かなくても、宿題を出している学校もあります。

なぜ、こんなことをするのかといえば、勉強する姿勢を維持して
ほしいと思っているからです。
「え、大変だなあ」
と最初は思いましたが、完全に勉強しなくなるよりはいいかなあ
とも思います。

本当は、学校が指示をしなくてもそのくらいの準備ができると
素敵なのですが。

第47回 2005年入試を振り返る

■四谷大塚入試情報センターから2005年入試資料が公開されました。

■今年の入試もなかなかの激戦だったようです。首都圏では今年の6年生が約29万人。昨年よりも3000人ほど減少しましたが、受験生は44700人と過去最高を記録し、受験率は15.4%まで上昇したことになります。ところがこれには公立一貫校の受験生が入っておらず、これを加えると合計46800人となり受験率は16.1%ということになりますから、かなりの生徒が中学受験をしたことになります。

■四谷大塚の対象校で東京都の応募者数が7.2%増であったのに対し、埼玉県が16.9%増、神奈川県が2%増、千葉が2%増ですから埼玉県の受験者数が伸びたことになります。東京への通学が便利になったことに加え、埼玉の私学が増えてきており、今、埼玉の入試も難しくなってきました。

■偏差値別出願状況でみると男子の場合、60以上65未満の出願者が増、55以上60未満が減、50以上55未満が増、45以上50未満が減になっていることから、若干強気受験が後退した印象を受けますが、それでも50以上の学校に全体の63.4%の生徒が出願していることを考えると、上位校の入試が厳しかったことがわかります。実際に50以上55未満の増加は著しかったので、志望を下げた割になかなか入らなかったというのが実情ではないでしょうか。

■特に1日校を下げた人が多かったようですが、これは1月校が合格者数を絞ったことにも原因があるようです。1月である程度合格を確保して2月に向かおうとしていた受験生にブレーキがかかったのではないでしょうか。1月校の中には昨年大幅に合格者を出したものの、受け入れに苦慮した学校がありました。それで今年は合格者を絞った発表になったのでしょう。これは今まで1月の学校が試し受験であったものから、実質的に進学を考慮した受験に変わってきていると考えられます。

■一方灘の試験が1月22,23日に行われた影響で、今年は関西から開成をはじめとする上位校に塾のツアーでやってきた受験生が多かったようです。結果として大量の補欠繰上りが生じています。開成に一極集中という感じですが、昨年353名だった合格者の発表が今年は382名になっており、さらに70名程度の繰上げがでています。この結果として他の学校の繰り上がりも多くなったようで、入学者確定まで今年は時間がかかっています。

■複数回入試を行った学校では、学習院、立教池袋、学習院女子などは人気が集まったようです。しかし、人気校が複数回の入試を行うことは、心理的に強気に受験する傾向に拍車をかけるケースがあります。その意味では、確実に抑えるべきところを抑える戦略がさらに必要になったと感じられる入試であったかもしれません。

(平成17年3月7日)