第10回 記述問題はめんどう?

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■国語の問題を解いていて、記号やことばの書き抜きはやってあるのだけれど、記述問題や自分のことばで答えなさいという問題は空欄という子が結構います。みなさんはどうですか?

■こういう子どもたちに「どうして?」というと「わからない」とか「めんどう」とかいう答えが返ってきます。実はしっかり考えればできる問題なのに、何か面倒だなあという感じがするのではないでしょうか。

■そういう子が多いということは、逆に言えばここを書けば得点がとれる、あるいは差をつけることができるということになります。またこういう問題は、選択問題よりは配点が大きいので、チャンスなのです。

■記述問題のコツは、短い文を複数書くことです。私はよく「ひとつの文はひとつのことを言えばよい」といってきました。「5年ぶりにお母さんに会った。うれしかった。そしてこれまでの苦労が思い出されてきた。」みたいに1つの文を短くすると文を書くのは難しくなくなります。

■自分のことばで書きなさいという問題も文章の文をそのままコピーしてはいけないというだけのことですから、似たように書き直せばいいのです。ここがポイントだなあと思ったら、そこに傍線を引いておきます。そしてそれを単文に書き換えるのです。1つの文は1つのことをいえばいい。たいていの文はそれ以上に長いはずです。ですから、分解すればいいだけのことです。

■国語の問題は、とにかく答えを埋めること。この練習を欠かさずやってください。何も書かなければ、得点は生まれません。何か書けば得点をもらえるチャンスはあるのです。国語はできれば毎日、1問ずつでいいから文章読解の練習をしてください。そして必ずすべての問題を答えましょう。間違ってもいいのです。一度答えを考えれば、正解を見たときにピンとくることが多くなります。そうか、そうなんだと理解すれば、それだけ力はついてくるのです。

(平成17年3月9日)

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