月別アーカイブ: 2005年3月

退学者

私立中学の退学者が増えているという報道が
出ていました。

以前、私も増えているのではないかという実感を
お話したことがあるのですが、
2002年 259人
2003年 331人
2004年 359人

となっています。一番多い理由がいじめと不登校で
44.8%、反社会的行為が6.5%、学力不足による進級不能が
約10%という数字になっています。

私学でもいじめを防止することはなかなか難しいようですが、
いじめる子を退学させているようで、東京都中学校長会が
東京私立中学高等学校協会に対して「横暴な退学処分」の
自粛を申し入れました。

私学にはルールにしたがって、即時退学という方針を持っている
ところもあり、それを受け入れる公立中学側からすれば
「とんでもない」と思う部分があるかもしれません。

入学させた以上、少なくとも義務教育期間中は面倒を見てほしい
というのが公立側の意見ですが、私立側が「通常の範囲」として
いるようです。

私立進学熱が高まる一方ですが、ただ入ればいいということでは
なく、学校選びに関してこのような側面でも学校の中身をしっかり
見ておく必要はあるでしょう。

春休み

春期講習はある意味、一番のんびりした講習かもしれません。

まだ春だから、という気になるものです。
ただ、ついそこでタイミングを逃してしまわないように。
せっかくまとめて時間がとれるのだから、これまでの
復習はしっかりやっておきましょう。

1学期の予習までできれば、本当はいいですが。
予習ができると、確かに1週間の勉強が楽になります。

第48回 2005年入試を振り返る(2)

■四谷大塚入試情報センターから2005年入試資料が公開されました。
■今回は昨年と比較して四谷の80%偏差値がどのくらい変わったかを検証します。しかしデータを手にして、あらためて難しくなったなあと感じます。

■2月1日男子校

6ポイント 淑徳1B
5ポイント 成城学園、玉川学園
4ポイント 桐朋、世田谷学園、成城、明大中野八王子、埼玉大付、工学院大附1B
3ポイント 巣鴨、逗子開成、湘南学園、高輪A、多摩大目黒、工学院大附1A、順天、東京成徳大B、A
2ポイント 駒場東邦、慶応普通部、海城、早稲田実業、攻玉社、城北他多数

全体では上昇校 240校 変動なし68校 低下校31校となります。 1日の低下校では郁文館、渋谷教育渋谷、日大二、武蔵などがありました。

■2月1日女子校

昨年はサンデーショックでしたので、2003年と比較してみます。
9ポイント 湘南学園
7ポイント 明大中野八王子、横浜学園、淑徳1A
6ポイント 湘南学園A、多摩大目黒、順天、淑徳1B、工学院大附1A、和洋九段女子、東京家政学院(午後)
5ポイント 香蘭女学校、実践女子学園、青稜1A、中村(特特)
4ポイント 日本女子大、田園調布学園、三輪田学園、玉川学園、桜丘、昭和女子大、麹町学園女子(午後)、 東京成徳大A、文教大附、相模女子大学2
などがあり、全体では上昇校327校、変動なし64校、低下校51校となっています。1日の低下校は桜美林、多摩大聖ヶ丘、千代田女学園、東京女学館、日大豊山女子などがありました。

■男子は調査校339校のうち、上昇校が240校、全体の70.8%の学校が合格偏差を上げたことになり、女子は調査校442校のうち、73.9%の学校が上昇したことになります。中学受験生が増加すれば、当然受験は難しくなります。したがって多くの学校の偏差値が上がるのは当たり前ですが、上位校はどちらかといえば高いところで安定していて、中堅校と呼ばれる学校群がこの2~3年急速に難しくなっています。

■これらの学校群は、非常にきめの細かい学習指導と進学指導を特徴としています。特に進学指導については早くから能力別、習熟度別のクラス編成を行い、塾や予備校以上の準備を行う体制を整えています。学校に来ているのか、塾に来ているのかわからないという話も聞こえてきますが、その分、力を伸ばそうという意思は明確で、その姿勢がご父母の評価を得ているのでしょう。

■今後もこの傾向が続く一方で、学校の二極化も鮮明になってきました。応募者が多い学校がある一方で定員割れをする学校もあるのです。受験する側としては、ますます学校の内容をしっかり吟味して学校選びをしなければならなくなったともいえそうです。

(平成17年3月13日)