2020年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

ラ・サールの理系はなぜ増え続けるのか

東京のナンバーワンスクールが開成ではなく日比谷高校だった頃、地方から日比谷を目指す生徒は少なからずいた。彼らは中学時代に相当の準備と覚悟で東京の高校を受験し、東京の秀才と肩を並べていた。

しかし学校群が始まって日比谷が視野から消え、さらに受験の中心が中学受験になるにつれ、地方から越境者はそれほど目立たなくなっていた時代がある。

ところがその間に首都圏の私立中高一貫校の医学部寡占が始まった。

現在でもその傾向は続いている。ただ関東から全国に目を移すと大きな変化が起きていることに気がつく。

東洋経済 医学部進学に強い高校」ランキングTOP100

1位 東海(愛知)
2位 ラ・サール(鹿児島)
3位 洛南(京都)
4位 灘(兵庫)
5位 久留米大学附設(福岡)
6位 開成(東京)
7位 東大寺学園(奈良)
8位 愛光(愛媛)
9位 甲陽学院(兵庫)
10位 四天王寺(大阪)札幌南(北海道)

地方のいわゆる寮制度のある名門校の実績が伸びてきているのだ。特にラ・サールは卒業生のおよそ54.1%に及ぶ。(ちなみに卒業生の割合で一番高いのは5位の久留米大附設で68%になるそうだ。)

なぜこのような現象が起きてきたのか。状況は地方の危機感にある。

国立大学医学部の合格者が関東の中高一貫校に独占される事態が近年続いていたのである。地方から地元の国立大学の医学部を受験してもまず合格しない。東京から受験生が集まってきて、地元に合格者が出ないのである。小学校のうちから受験準備をしている生徒に対して地方で対抗する術はあまりない。実際に上記の名門校があるのも、一部の都道府県に限られる。とすれば、医学部に行くためには、そういう学校を中学から受験する必要が出てきたので、一気にここのところ情勢が変わってきたのである。

関東の中高一貫校の場合、特に医学部にという特徴が出てくる学校はそう多くはない。しかし、地方の寮制度のある学校は、医学部に進みたい生徒が集まってきているのだ。

東京の私立が逆転されているわけだが、しかしここでも私立優位が明確になっている。公立は札幌南しかないのだ。

ラ・サールの理系が増えるのはそういう理由によるものだ。これから先東京の学校の私立に行って大丈夫、ということにはならないのかもしれない。

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漢字で覚える

最近の社会の問題では漢字指定が当たり前になってきました。

違憲立法審査権とかは当然、漢字で書けないといけない。もちろん、親鸞の「鸞」の字を漢字で書けとは言わないが、小学生が普通書けると思われる字は漢字でなければ×になると思って良いでしょう。

もちろん問題に「漢字で書きなさい」と指示されているわけだから、ひらがなで答えれば×になるわけです。

で、漢字で覚えるということは、実は印象が強くなる。

いいなおすけと覚えるよりは井伊直弼と覚えた方が後々、思い出しやすい。

何がきっかけとなって思い出すか、ということになれば漢字を覚えることでヒントが多くなります。

もちろん漢字で覚えることは大変なわけですが、その分、思い出すときにメリットがある。だから遠回りのようで漢字でなるべく書けるように練習してください。

この時期、暗記テキストを練習するとき、漢字でちゃんと書いて答える。

口で答えて終わり、にしないようにしてください。

試験は口頭試問ではない。字を書いて答えるのだからその通り練習すべきです。

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あと100日

2月1日までおよそ100日という時期になってきました。

残り100日で何を仕上げていくのか、具体的なイメージはできているでしょうか?毎週塾に行っていると、なんとなくその宿題や復習だけで時間がたってしまいがちです。明確に残りの時間で何を仕上げるのか、いくつか目標を持つべきでしょう。

私は3つのテーマをよく掲げます。
(1)得点力
これは多くの学校で言えることですが、難しい問題ができて合格するのではなく、みんなができる問題を落とさないから合格するのです。したがってミスをしない、自分ができる問題を確実に得点するためにはどうするか、という戦略が必要です。そのために、模擬試験や過去問演習、類題演習といったことを学習に取り込んでいくわけですが、具体的に何ができるようになればいいのかというイメージを子どもたちにしっかり持ってもらうことです。
①検算はどうするか?
②問題の条件の確認はどうするか?
③自分ができる問題をどう見分けるか?
当然試行錯誤がありますが、その結果として自分なりの方法を見つけていければこれは一つの武器になるでしょう。

(2)知識力
合否は1点で決まります。逆に言えば、なるべく頻出する知識については確実に得点できるようにすべきです。漢字、地名、年号、覚えることはたくさんあります。しかし、それについて何の優先順位もつけなければただ、大変になるだけ。最もよく出ることは何なのか、それを整理する必要があるでしょう。私は全体の知識の中で3割が出題の7割を占めるというお話をよくします。逆に言えば3割を覚えれば、70点とれるということなのです。それは各塾が整理してくれているはずですから、何をやるかを決めて1点集中すべきでしょう。

(3)読解力
何をいまさらと思われるかもしれません。しかし、すべての科目において、題意を汲み取るということが最も重要な課題であり、単に国語だけの問題ではないのです。最近は理科、社会でも多くの資料が含まれているので、それを読みこなすことが必要です。そしてここが大事なことですが、その資料から考えることで答えを出せる問題は案外多いものです。国語を中心に、しっかりと練習を積み重ねていくことが重要でしょう。ただ、これに関しては本当に正確に読み取れているのか、時々チェックしていくことが必要です。子どもは自分勝手に読みとってしまうことがあるので、注意してください。

以上の点について、具体的に何をやるのか、優先順位を決めて実行していくことでしょう。そして「それ以外のもの」については机の上から片付けてしまうことも大事です。あれば、何かやらなければいけないという気持ちが出てくるでしょう。だから、100日でやるもの以外はすべて片付けてしまってください。

100日はわずかな時間のようでいて、子どもたちの力をもっとも引き出すチャンスを持つ時間です。ぜひ上手に時間を使ってほしいと思います。

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