2019年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

自分でできるようになる

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黙々とテキストを読み、動画を見てやり方を習い、その後、自分でしっかり問題を解き、できるようになっていく子がいます。

途中で「何か質問は?」とか「わからないことがある?」と聞いても、「大丈夫です」という答え。

横で見ていると、まあ、時々遠回りな解き方をしていることもあるが、やがて自分でこれはまずかった、と気づくのでそれも言わないようにしていると、本当に自分で修正していく。

学習管理者とすれば、最も良い状況だと思います。自分で考えること、自分で解き上げること、はひとつひとつがその子の力の蓄積になっていき、それが本番でも必ず生きる。

実際にやらされていることが多すぎるのです。本当のことを言えば、自分でやりきれる量をしっかり見極めて与えていき、本人が多少なりとも自信を持って進めるようにコントロールすれば、後は本人が自分でできるようになるのです。

子どもの中にすでに問題解決能力が備わってきているので、それを引き出すことを考えてください。


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3年は長すぎる

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昔は、中学受験のスタートは4年生の3学期でした。

それでもやや早いと思っていたし、実際に最初の半年間はいろいろ、調整が行われる。例えば計算ができるか、台形の面積の出し方は知っているか、というようなことを含めて確認が行われます。ただ、台形の面積は入試には出ません。だから入試に出る内容を勉強するのは5年生の2学期からで、カリキュラムが終わるのは6年の1学期だからちょうど1年で受験に必要な勉強をしたことになります。

で、今は多くの塾が3年3学期から始まっている。実際に入試に出る勉強も一部は4年生の後半から勉強しているから、結局1年間は早くなった。で、カリキュラムの終わりは5年生3学期。つまり6年生1学期からは復習と演習に入ることになります。

それだけ早くなれば、分数や小数の計算、あるいは基本的な内容を履修する時期も早くなるが、しかし子どもたちは小さいので習得には個人差が出やすい。今まで学校の勉強をしていればよかったものが、突然ペースが上がり、勉強時間も増え、ということで子ども自身が対応できない部分が多いから、差が開きやすいのです。

その差が蓄積されて2年経つとどうなるか?

もう取り返せないだろうと、勝手にあきらめてしまう可能性が高くなるのです。しかし、本当は適切な時期に始めればこういうことにはならなかったかもしれない。

適切な時期とは何か?

受験勉強は学校とはまた別に塾に行って勉強するわけだから、当然、子どもたちに負担がかかる。その負担に対して耐性ができているかどうか、が問題なのです。

耐性ができていれば、多少無理があったとしても乗り越えていけるが、それがないと努力を続けていけない。そして、成績も上がらないから、「できない子」になってしまう可能性があるわけですが、しかし、本当にそうなのか?

もし、その子が成長して耐性ができてから始めていれば、最初の部分(例えば分数や小数の計算や基本の勉強)は短時間で終わるのではないか?

そうすれば、「できない」と思う経験はせずに済むから、より積極的に受験勉強に向かえるのではないだろうか?と思えます。

みんなが3年生の3学期から始める、(これは塾が決めたスタートであって、繰り返しになりますが、以前、もっと競争が厳しい時代でも5年生から勉強していた子は多いのです。)からといって、本当に始めていいのかどうか。

どうも、私には3年間という準備期間は長すぎるように思えるのです。

3年もハードなことができるわけがない。せいぜいがんばって1年か1年半でしょう。それを無理やり前倒しして、子どもの耐性がないままに、負担を押し付けてしまってかえって自信を失わせていないだろうか?

お子さんの現状を、もう一度冷静に考え直してみる必要があるかもしれません。


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負担が増え続ける理由

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今は少子化ですし、中学受験人口も多くはありません。結果として一部の有名校の競争は大変ですが、そう大変でもない学校も多いのです。全体の難度が下がっているわけだから、本来的に言えば負担は減らなければいけない。ところが現在もまったくその気配がありません。それどころか、毎年どんどん増えていく傾向にあります。

なぜ負担は増え続けているのでしょうか。

その理由は中学受験は塾中心の受験だからです。

高校受験の場合、学校側が進学について管理をする部分がある。これは大学受験も同じであって、どの高校にも進学担当の先生はいます。

が、公立の小学校は公立の中学に行く、というのが前提だから進学担当の先生がいるわけがない。

したがって、すべてが塾ベースになります。塾がコントロールする面が大きいと、塾のメリットに合わせて負担が決められる。

全員が上位校を受けるわけでもないのに、みんなが上位校を受けるのと同じことをさせられる。しかも早くからスタートするのです。

みんなが無理なことをやめて、それぞれに合わせた準備を始めたら、こんなに負担が大きくなるわけがない。逆にその負担が塾の利益になっているところはあるのです。

それぞれが自分の理解に合わせて少しずつ準備を進め、自分のペースで勉強できるようにすればいいのです。

特に小さい時は、負担を増やしてはいけません。

まずはできることをやればいい。あまり無理なスケジュールを組んで、子どもたちの自信をなくさないようにしてください。


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