2018年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

1問にかける時間

算数の過去問をやっているとき、最初は時間を計らずに一問一問ていねいに解くようにお話をします。

しかし、それもある程度限界はある。実際にわからないものはわからない、という場合もあるでしょう。1問の目安としてどのくらいの時間を考えれば良いでしょうか。

私はひとつの目安が15分だと思っています。難しい学校の入試問題でもだいたい1問15分で想定してあるので、それ以上時間をかけるということは入試ではあまり現実的ではないでしょう。

ただし、15分はやはり待ってあげたいと思います。その間にいろいろな試行錯誤があって子どもたちの思考が深まっている。だから一生懸命考えている限り、その時間は決して無駄にはならないのです。

問題は、それだけ時間をかけると予定の問題なり、宿題が終わらない、ということ。

しかし、ただ解き方を教えてもあまり、勉強にはならないでしょう。なぜなら、本人に発見がないからです。発見できれば、それは子どもたちの進歩につながります。解説を読んでも、苦労するから「なんだ、そういうことか」という発見になる。

勉強できる時間には限界がありますから、できる範囲で進めれば良い、と考えてください。


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本番はやり直すわけにはいかない

算数の問題を解いてもらい、○をつけていたときのこと。

「はいブー」(間違いという意味)
「えー、うそ!!どこが、あ、ここかあ・・・」(その場の壁で計算をやり直す。)
「こうでしょ?」
「ブー」
「え、またあ!」とまた壁でやろうとするので
「机に戻ってから落ち着いて考える」
といわれて、自分の机に戻り、数分後
「これでどうだ!」
「お、○!」
とまあ、正解になったわけですが、当然のことながら、入試では最初の段階で×です。

つまり、やり直しは利かない。だから一発で○をもらえないといけないのです。まだまだ、子どもたちはそこまでの厳しさを持って問題に向かっているわけではありませんが、そろそろそういう意識を持たせた方が良い時期になってきました。


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歴史の勉強は、おもしろいが・・・


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作業をする問題の増加

最近、作業する問題が増えています。

資料を読んでグラフにする。資料から平均を求める。あるいは場合の数でもかなりの数を書き出させてみる、などなど。

で、これは単に知識にとどまらずに、自分で考える力を試すことに目的があります。今塾で勉強している子どもたちは、いろいろな解き方を教えられます。ただ、すべてがそう簡単に解ける問題ばかりではない。だからちゃんと作業をして、地道に調べることもできるような力があるのかを試したいのです。

しかし、こういう問題はやはり解くのに面倒だし、時間がかかる。だから、つい練習するときは、避けがちでしょう。模擬試験だと最初から解かない子も多い。

で、こればかりは練習することで、効率的に作業ができる、という素養が生まれてくるものです。場合の数の書き出しでも、むやみに書き出しては、すべてを網羅したかどうかわからない。

その点、何らかのルールを決めて書き出せば書き漏らしは減らすことができる。

こういうものはやはり実際にやってみてできるようになってくるものだから、過去問をやるときは決して避けてはいけないことなのです。過去問を時間を計ってやると、こういう問題に対する対処の練習ができなくなる可能性がある。

だから時間を考えず、まずはしっかり解きあげる練習をしてください。

今後、この分野の問題は大学入試変更の流れを受けて、さらに増加する可能性があります。


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