2018年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

たくさん解くよりも

中学受験の対策として、どうしてもたくさんの問題を解く、という練習方法が使われていると思います。

しかし、そうなるとわからなかった問題の検討が十分できないことが多い。わからないから、答えを見よう、解説を読もう、これは良いのです。

しかし、その結果としてまだよくわからないまま、先に進んでしまったとすれば、その問題にかけた時間が水泡に帰すことになるのです。

なぜならわかっていないから。

これは本当にもったいない話だと思うのです。別に課せられた問題をすべてやらなくとも、一問でも多く理解できれば良いのです。中途半端にわかっている問題が増えても力にはならない。その意味ではやはりしつこく考える、という態度が重要でしょう。

量をこなせばいい、と考えてはいけません。本当によくわかった問題が一問でも増えれば、それが合格に導いてくれます。


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反抗期?

6年生ともなると、まあ、子どもがいろいろ言い返す。「うるせえなあ」はその典型的な一言かもしれません。

反抗期には2つあります。ひとつが小学校4年生くらいから始まる第一次反抗期。もうひとつが中学2年生でピークを迎える第二次反抗期ですが、中学受験生は第一次反抗期から第二次反抗期に入っていく段階です。

第一次反抗期は、子どもたちが成長するにつれて「自分で考えて、自分のしたいように行動したい」と思う気持ちからスタートするものです。これは子どもの成長においては非常に大事なステップで、これがこないのはかえって問題でしょう。ただ、実際には「うるせえなあ」などということばを子どもが口にするので、お父さん、お母さんとすれば「頭に血が上る」場合が少なくないでしょう。

しかも、行動としては口ばっかり。「自分でやるからほっといてよ」といいながら、何もやっていないことなんてざら。というのではないでしょうか。

子どもからすればそういう気分だから、そういう言葉を口にするのであって、そこに実績が伴いません。だから第一次反抗期はまだ楽なのです。第二次反抗期は、その反抗的な態度が実際の行動につながるからやっかいなのですが、第一次反抗期の場合は、口ばっかりですから、むしろ具体的な指示が必要になります。

第一次反抗期の段階ではまず、子どもとの距離感を上手にとることが大事です。本人が「自分でやっている、自分なりに進んでいる」という感覚が持てるように親が距離をはかるのです。

実際にやっている内容はお父さん、お母さんが決めてかまいません。ただ、子どもたちはこの内容がどういう目的で、何を強化するためにやるものなのか、具体的に知っていることが大事です。あるいは何をするか決める過程で本人が参加していることも不可欠でしょう。

そういう過程で「やらされている」のではない、「自分がやるんだ」という意識を持たせていくことが大事です。

ただし「いや、あのときは何も言われないのが良かった」と思って、何もやらないのは、こと中学受験を成功させようと思ったらNGです。
実際に勉強する内容を自分で決めるのは12歳の子どもたちにはかなり難しい。

具体的にどの力を伸ばすために、あるいは志望校のこの種の問題に対応するために、具体的に何をやるか、をいっしょに考えてください。また、その内容を本人が納得してやれるように具体的な目的を示すことも大事です。これをやるのが当たり前だ、では動くことはなく、ただ反抗が続くだけ。

本人もできるようにはなりたいと思っているので、やる気を引き出すようにしていきましょう。


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問題文を確認する工夫

せっかくできているのに、最後で間違えることがあります。

求めるのは定価なのに、原価を求めている。
ABの距離を答えるのに、いつかACの距離になっている。
途中式を採点して、部分点をくれる学校ならまだ救いはあるが、答えだけ、という場合だと0点。せっかくできたのに。

これから模擬試験を受けていくと、こういうことが多々あるでしょう。
「間違っているものを選べ」と書いてあるのに「正しいものを選べ」と思って、「答えがいっぱいある」と悩んだり。

つまり、こういうミスは、問題をよく読めば解決するのです。
だからといって「問題をよく読みなさい」と注意してもなかなか、解決しない。何か具体的な方法にいかないといけない。

ポイントは2つ。

1つは、条件だと思うところに下線をひく

もうひとつは、答えを書く段階で、もう一度、その下線部を確認する

「求めるのは定価かあ。」
といって、もう一段階計算しなければいけないが、ただ、解いているうちに、求めるものが頭の中で変わってきたりするのです。まして、きれいに割り切れたりすると、もううれしくなってしまって、そのまま答えを書いてしまう子は多い。

試験のときだけやればいい、のではなく、日ごろ問題を解くときから、このくせをつけていきましょう。
せっかく解けたのに、得点できないのは、あまりにもったいない話ですから。


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