2014年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

その気にさせる

塾の先生の仕事で最も大事なのが、やはり生徒をその気にさせるということだと思うのです。

入試が近づいてくるにつれ、生徒たちも次第に真剣になってくるのですが、やはり勉強というのは、自分が主体的に進めていければ、全然結果が違ってきます。

「勉強しなさい」といわれていやいや勉強するのと、自分から進んでやるのでは時間の効率も違うだろうし、成果も大きく違うでしょう。問題は、どうやったらその気にさせることができるかです。

今まで子どもたちと向き合ってきて、うまくいった子もいれば、そうでなかった子もいます。うまくいった子どもたちの例でいえば、やはり
「君なら何とかなるんじゃないの?」
という言葉が子どもたちの心に届いたという点だと思うのです。

口では何とか言えても、実際に子どもたちがそう思わなければ何にもならないのです。成績が悪かったり、授業で問題ができなかったりすれば、「やっぱりできないし」という気持ちになるわけで、いくら「何とかなるんじゃない」と言っても子どもの気持ちを前向きに変えてあげることができないのです。

では、うまくいった子どもたちはどうして心に届いたのか?という点を振り返ってみると、一点突破だったように思います。

全教科がすぐによくなるわけでないし、自信も簡単にはできないでしょう。でも好きな科目、得意な科目のある一定の部分については何か光るものを見出すことができると思うのです。

ある女の子が算数でメロメロな点をとってきました。
「やっちゃったねえ。全然わかんなかったの?」
「うん。」
この子はずーっと算数が苦手なので、どんどん自信をなくしています。いろいろと話はするのですが、相変わらず「算数は嫌い、できない」という意識が強く心にきざまれているのです。

何か道はないかなあ、と思いながら、彼女の答案を見ていたところ、案外知識は良くできていることに気が付きました。

「社会とか、漢字とかはできてるんだねえ。」
「そういうのは簡単なの。」
「簡単?」
「だって、覚えるだけじゃん。」
「でも、覚えられない子もたくさんいるよ?」
「覚えるのはできるの。でも考えるのは難しいのよ。」
「算数はいくつかの解法を組み合わせるから、覚えているとある程度できるんじゃない?」
「え、だって、思いつかないもん。」
「わかった。じゃあ、こうしてみたら?復習するときにね。解法を覚えるんだ。それでね、もう一回やってみるの?」
「時間かかるけど。」
「できる分だけでいいから、その代わり、二度解いてみたら。そうすると、覚えているから、次はできるということになるんじゃない?」

本人は半信半疑ではあるものの、実際に始めてみました。で、結果としてはできるようになった。なぜかというと、これまでの解き直しは解き方を覚えようとはしていなかった。パターンを覚えるのではありません。ただ、もう一回解きなおすことで、似たような問題ができるようになっていったのです。

何か、道が開けると、子どもたちもやる気が出てきます。その気にさせられたら、子どもたちの可能性をかなり引き出すことができるのではないでしょうか。

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1か月単位の目標を作る

ゴールデンウィークが終わると、夏休みまで特に大きなイベントもなく、淡々と毎週の勉強が進んでいきます。

したがって、メリハリが利かない、という面があり、何となく3カ月過ぎてしまったなあ、という印象を持ちやすいのです。なので、1か月単位で何か目標を作ってみると良いと思います。

すべての教科に目標を作る必要はありません。例えば5月は力のつりあいをとにかくがんばってみよう、とか。6月は速さの問題に挑戦しよう。7月は国語の読解に力を入れよう。そういうテーマを考えるのです。

そして数字的な検証ができるようにしておくと良いでしょう。例えば、力のつりあいの勉強をしたら、その範囲が出るテストの点数を70点以上とる、という数値的な目標も合わせて考えます。

何となくクラスを上げる、とか総合偏差値を上げる、というのは漠然としていて、ある意味つかみどころのない目標になりやすい。

だから、1か月、これだけは達成しよう、というような絞り方をしていくとよいのではないでしょうか。

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ゴールデンウィーク特訓

ゴールデンウィークに特訓授業がある塾があります。

これがなかなかハードです。朝から夕方まで。びっしり6時間から8時間。お弁当持ちで勉強します。

先生も入れ替わり立ち替り大変ですが、子どもたちも3日間連続で続くので、疲れるでしょう。

「8時間は長いですね?」
「そうですね。でも朝からですから、学校がない分、普段より塾が早く終わるという感じでしょう。」
「季節講習よりも長い。」
「そうです。」
「この時期から長い特訓をする理由は?」
「9月から土日に学校別特訓が始まります。これがだいたいこのスケジュールと同じなので、まあ、前哨戦ということで、慣れてもらおうと。」
「夏期講習よりも1日は長い?」
「そうです。夏期講習は学年が入れ替わるので、6年生も半日ですが、この特訓と学校別特訓はこの長さですね。」
「子どもの日も?」
「それは内部からも異論はたくさん、あったのですが、まあ、この1年は特別な1年だ、と思ってもらうことも大事だと思っています。」

上手に休憩をして、お弁当を楽しんで、でも、勉強すると決めたのだから、がんばってきてください!

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