2014年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

第83回 夏期講習のスタイル

■ 今は、夏期講習はすべてセットになっている塾が多いでしょう。6年生の場合は、前半が総復習。お盆休みを挟んで後半が学校別指導、になっているところと、全部総復習になっているところに分かれますが、割と同じカリキュラムを全員がやるようにしてあるところが多いようです。

■ 確かに全部を復習することは事実上不可能なので、各校に良く出題される分野から順にやっていく、ということになるから、まあ、この進み方は合理的ではありますが、しかし、全員が同じである、ということは個々の問題は解決されにくいという面があります。

■ 一通り復習するわけだから、子どもができるか、できないかによる強弱はない。全部大事だからやる。でもできる子にとっては、自分の問題を解決できない時間になるわけで、ここが非効率な部分なのです。

■ したがって今から、一体我が子は何を優先して解決していかなければならないかを考えておくことが重要だと思います。今は、毎週のカリキュラムがあるからできない。夏期講習が始まったら、また同じようにできない、というのだとなかなか子どもの個別の問題が解決しない。

■ 場合によっては、夏期講習は自主的に休講して、自分で解決しなければならない問題をやる、ということも考えておかなければなりません。

■ 講習に行っていれば、特に問題はない、ということではありません。子どもたちそれぞれの問題は、やはりそれぞれに解決しなければならないので、その時間をどう確保するかは、考えておきましょう。

==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

危ないプラス思考
==============================================================
今日の慶應義塾進学情報

学部の選択
==============================================================
慶應進学オンライン
==============================================================
お知らせ
算数5年前期第17回 算数オンライン塾「容器と水量(1)」をリリースしました。
詳しくはこちらから
==============================================================

==============================================================
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村

学校選びの妙

先日、今年中学受験を終えられた保護者の方とお話をする機会がありました。

「結局、第3志望に行くことになったのですが、これが案外良い学校でした。」
「ほう。」
「娘にはちょうど良かったというか。そんなに成績にうるさくもないが、かといって勉強はしっかりさせているみたいだし、クラブ活動は活発で、娘は美術部に入ったのですが、さっそく友達もできて。」
「それは良かった。」
「先生ともお話しましたが、非常に熱心だし。それに何より、娘と似たようなお子さんが多いので、本人もなんかホッとしたところがあるみたいです。万が一、第一志望に入ったとして、ここまで子どもが楽しく学校に通えたかどうかは、わからない、と思うようになりました。第一志望はもちろん高嶺の花だったのですが、やはりできるお子さんが並んでいるだろうし、それなりに娘にはプレッシャーがかかるかもしれなかったわけで。それに比べると本当に、本人の地を出しやすい学校みたいで。」

実際に、多くの学校を調べて、これはと思う学校を受験されるわけですが、やはりお子さんに合う学校に行けた、というのは本当に学校選びの妙というか、親として「良かった」と思えるのではないでしょうか。特にこのお話で「本人の地が出せる」というのは大事なことのように思います。

背伸びすることもなく、自分らしく学校生活を送ることができれば、逆に好きなことも見つかりやすいし、今後のことも自然に考えることができる。~でなければならない、みたいなところから解放されて、自分の未来を自分らしく創造できるというのは、見ていても楽しいものです。

そんな学校を選ぶ、のは実は親の大事な役割なのです。子どもたちが、そこまで見抜けるわけはない。だから、親が「ウチの子に合う学校」をいかに選ぶか、ということが中学受験の成果をさらに一層実り多いものにする要素でしょう。これから説明会や個別相談会が行われていきますが、ぜひお子さんに合う学校を選んであげてください。

受験前に、「お父さん、お母さんは受ける学校のどこに行ってもうれしい」と心から言えるような学校選びをしていただければと思います。
==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

わかり始める子
==============================================================
今日の慶應義塾進学情報

野菜の問題
==============================================================

==============================================================
お知らせ
算数5年前期第16回 算数オンライン塾「速さ(2)」をリリースしました。
詳しくはこちらから
==============================================================

==============================================================
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村

そんなはずはない

最近は、お父さん、お母さんが中学受験を経験された方も多くなったでしょう。

自分で経験した分、子どもの成績が伸びなかったり、あるいは勉強していなかったりすると、「そんなはずはない」とつい思いがちです。このくらいのことは、自分ができたのだから、子どももできないとおかしい。

しかし、この論理は当然、おかしい。

まず時代が違います。今の入試問題と例えば20年前の入試問題を比べてみると、雲泥の差でしょう。当然、今の方が圧倒的に難しいです。私も中学受験をした口ですが、今、子どもたちに教えている問題は、その当時解いていた問題のレベルではありません。

もうひとつは個性や環境が違う。

お父さん、お母さんとお子さんは当然別の個性です。また育っている時代も環境も違います。例えば、今の40台ぐらいまでの方はそんなに中学受験の塾には行かなかったでしょう。テスト会が中心だったからです。つまり家で勉強して、テストを受ける。しかし、今は全く違います。塾で勉強して、塾のテストを受ける。つまり、ある意味ある方式に徹しなければならない。ところが、それが合うか、合わないかは子どもの個性によって当然違う。だから、うまくいかない場合もあるわけですが、そういう背景は一切考えずに「できるはずだ」と言われてしまっても、子どもは立つ瀬がありません。

まあ、私もそうですが、中学受験のときのことをそう細かく覚えているわけではない。その後大学受験があったりするから、受験勉強の記憶といっても結構曖昧で、多少なりとも美化されているところもある。

「お父さんはもっと勉強した。」
「お母さんはもっと努力した。」

したかもしれませんが、それは子どもとはあまり関係がない話。子どもが子どもなりに、がんばることが大事であって、こうでなければいけない、というようなモデルはないのです。

まずはお子さんの今の状況をまず受け入れる。その上で、具体的に子どもが意欲をもってがんばるにはどうしたらいいか、を具体的に考えてみてください。「がんばれ」と言われても、本人たちはがんばっているのですから。

==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

なぜ入試は慌ただしいのか
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾

5月10日の問題
==============================================================
慶應進学オンライン
==============================================================
お知らせ
算数5年前期第16回 算数オンライン塾「速さ(2)」をリリースしました。
詳しくはこちらから
==============================================================

==============================================================
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村