2014年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

今出した数字は何か?

プログラミングの世界で言うと、それぞれのプログラムの上にコメントをこまめに書くプログラマーと、何も書かずに黙々とプログラムを書くプログラマーがいます。

コメントを書いているプログラムの場合、後で他のプログラマーが読んで、何をしようとしているのかのヒントにはなる。

ヒントでしかない場合もありますが、それは自分のためでもあって、自分はいったい何をしようとしていたのかを確認するためにコメントは書いた方が良い、という指導をするケースが多い。

しかし、天才肌というか、もう頭が先に行ってしまうプログラマーは、コメントを書くのがうっとおしい。したがって、素晴らしいプログラムかもしれないが、あとで検証のしようがないというか、しばらく時間が経ったあと、「さて、自分は何をしようとしていたのか」がわからなくなる場合もあるものです。

で、算数の式も同じことが言えます。

ある式を書いた。答えが出る。で、この数字は一体何か? コメントを書いておけば、それなりに確認がしやすい。

例えば太郎君の分速、とか、ABの距離とか。まあ、本当にちょっとしたコメントでいいので、それを書いておけば、自分が何をしようとしているのかを確認することができる。

自分が確認できる、ということは採点する先生も確認できる、ということになります。

だから記述式の算数というのは、式とコメントだけで、ある程度答えになりうる。

数学のように「太郎君の分速をxとすると」などと書かずとも、480÷20=24・・・太郎君の分速、で充分なのです。

で、このような式は別に答えだけを書く入試形式でも当然、なかなか有効なのです。ミスを防ぐには。

後から、先に出した数字を使うことはある。例えばAB間の距離を出す問題で、ACの距離は先に出した。BCの距離が今、わかった。あとはABの距離を出すためにAC-BCをやるということになるわけですが、そのACは自分が書いた式の上の方にある。

でも、どれか? コメントが書いてあれば、すぐ見つけられるが、書いていないとすぐその下の数字だと間違えてしまう可能性があるわけです。

このくせは入試前というよりも、もっと前からつけておいた方が良いのです。

今、自分が出した数字は何か? これを書くくせをつけておけば、正確に解き上げる力はかなりついていくでしょう。

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定員と合格者数

学校はその敷地や設備などを勘案して、定員が決められています。

これを元に補助金とかも決まっているから、これは簡単に変えられません。ただ、何人合格させるかという問題は、これは学校の裁量にゆだねられています。

で、このさじ加減が大変難しい。

もちろん合格者数というのは、定員を上回ります。どんな学校もやはり、「入学辞退」という生徒はいるので、あらかじめ多めにとっておく。

が、取りすぎてしまうと学則定員を上回ってしまう。となると、どこかで調整しないといけないし、学校運営でも先生が足りなくなったりするから、やはりちょうど学則定員になるのが望ましい。

しかし、あまりかっちりやりすぎて、足りなくなるのはこれもまた困る。例えば、ある程度絞って、あとで補欠で繰り上げればいい、という考えはあまり学校はしません。

もちろん補欠の繰り上げはやるのだけれど、でも、一度補欠になってしまうと、他の学校に行く可能性が増える。

どうせ合格させるのなら、最初から正規合格の方が子どもたちの方も気分がいい。それに他の学校を受けることもなくなる。

ですから、今は多少なりとも正規合格を多めにし、補欠はたくさんは出さない、という傾向にあります。

それでも不足して、補欠を繰り上げ、さらに発表していない補欠まで繰り上げる、ということになるのは、これは学校としてはあまり歓迎されざる事態である。

というので、成績レベルを例年と比較したり、思わずアンケートで他校の受験状況を聞いたりしてしまうのです。

アンケートは評判が悪いので、もう実行されなくなってきましたが、もし、似たようなことがあったとしても合否には関係ありませんから、気にしないでください。

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ダブル出願を多用しない

受験スケジュールでダブル出願はひとつの方法ではあります。

当時の受験結果を受けて、残念な場合は翌日A校へ。合格すれば挑戦校のB校へ。というような流れは当然使って構わないのですが、あまりにたくさん使ってしまうのも当日迷いのもととなる。

「実はCにも出してあるけど、どっちにする?」
と本人に聞いたところで、なかなか「バシっ」と答えが出るものではありません。

親が決められないものは、本人も当然決められないもの。

つまりはあまり選択肢を増やしすぎてもいけないのです。

ダブル出願というのは、おさえをしっかりするために使うべきであって、例えばほぼ同じレベルのA校とB校をどっちにするか決められないから、えーい、両方出願しちゃえ、というのはダメです。

今、決めきれないものは、当日はもっと決められない。しかも、当然のことながら学校別対策は二重に大変になる。

ということで、なるべく出願は絞り込み、おさえのために、1回だけ使う、というようなバランスで考えてください。

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