2013年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

記述の問題はぬかさない

この時期、国語の過去問を解いていて、相変わらず、記述を抜かしてしまう男の子が多い。(いや、女の子にもいるかもしれないが、割合としては男子の方が多いでしょう。)

なぜ書かないか、聞いてみると、「わからない」と言っている子が多いが、これはウソです。ではなぜか? 面倒だから。

この期に及んでまだそんなことを言っているのか! と血圧が上がってしまいそうですが、実際そうだから仕方がない。これが、すべて記述の問題しか出ない学校であるならば、さすがに観念してちゃんと書く。そして書こうと思えば、それなりに書けることが多いのです。

しかし、選択式の問題が多く、記述が1問か、2問ということになると、本人は「これができなくても大きな問題はない」と勝手に判断してしまう。いえいえ、しっかり差が付きます。

記述というのは、以前お話した通り、いくつかの採点基準を持っています。だから、書けば全部があたっていなくとも、2つのうち1つは合っている、という場合も多いのです。

これを抜かして白紙にしてしまうと、0点と決まっているから、大いにもったいない。

確かに子どもたちの言う通り、記述は精神的にプレッシャーをかけます。選択肢の問題であれば、アとか3とか答えればいいわけだから、造作もないことだが、記述は文章を考えないといけない。その分配点も当然高くなるから、これを抜かしてはいけないのです。

国語のテストのセオリーとして、「できるものから手を付ける」というのがあり、漢字をやり、選択肢の問題を先にやる。それで時間が一杯一杯になってしまう場合もあるかもしれませんが、国語に白紙の答案はあり得ない。(まあ、知らない漢字とかある場合は仕方がないにせよ。)

とにかく書けば、何点かもらえる可能性はあるのですから、国語はとにかく答えを埋める、ということを絶対条件にして過去問の練習は進めてください。

==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

見栄を張る子
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾

10月8日の問題
==============================================================

==============================================================
お知らせ
算数4年後期第8回 算数オンライン塾「分数と小数」をリリースしました。
詳しくはこちらから
==============================================================

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村


努力する学校

 10年前の偏差値表と比べてみると、ずいぶん受験地図は変わってきました。

 上位に上がってきた学校を振り返ってみると、やはりいろいろな努力があった、と思えます。その努力は大きく、3つに分けられる。

 1つは子どもたちの学力を上げようとする努力。受験校であれば、もちろん大学受験の実績を上げる、ということに直結するわけですが、付属校であってもやはり子どもたちの成績が上がらないと、推薦枠が取れない。系列の大学に全入できるかどうか、というのは子どもたちの成績がどうであるか、にかかっている部分があります。

 数年にわたって、付属校から上がってくる学生の成績が悪い、ということになるとやはり大学としては付属校の生徒の学力をどう上げるか、ということを学校に問うことになりますから、付属校とてウカウカはしていられないのです。

 2つめは子どものいろいろな可能性を伸ばす努力。子どもの可能性を伸ばすという意味において学力だけではなく、スポーツも、芸術も、文化も、いろいろな分野で子どもたちが活躍できる場を用意する必要があります。
別に甲子園やインターハイに行ければいいという問題ではないが、しかし、施設にしろ、指導者にしろ、ある分野で活躍できるようにしようという努力は必要です。

 例えば理科実験室というのも非常に大事な施設だと思うのです。化学の勉強をするにあたって、もちろん、教科書や参考書で勉強はできます。

 しかし、実際にいろいろな実験をやらせてみることで、子どもたちの興味はもっと広がるし、「科学者になりたい」という気持ちもそういうところから生まれてくるでしょう。あるいは何人かのグループでいろいろな制作物をつくらせてみるという学校もあります。ヨットがあったり、ゴーカートがあったり、あるいはソフトウェアがあったり。展覧会をするのも、発表の場を設けることで、子どもたちがいろいろなことを考える機会を作るわけです。

 3つめは学校の知名度を上げる努力。これは派手な宣伝をする、ということではありません。宣伝をしたところで、中身がともなっていかないといけないが、それでもオープンキャンパスや説明会、文化祭などの公開行事などをして、今、学校が何に取り組んでいるか、どんなクラブがどういう活動をしているか、ということを保護者や受験生に知ってもらう。

 単に塾に営業に来ればいいということではなく、やはり中身を伝えようという努力が必要になります。学校見学会の時間を工夫するなど、いろいろなアイデアが実行されます。最近は塾の模擬試験の会場を提供する学校もありますが、これも大事な広報活動。学校に来てもらう、ということは学校を知ってもらうきっかけになるわけですから、こういうことが少しずつ積み重なって学校の知名度は変わってくるでしょう。

 以前は甲子園に行けば、知名度は上がる、というので一生懸命野球部を強くしようとする学校が増えた時期がありました。今、甲子園の常連組に私立学校が多いのはこのためですが、しかし、本当は野球だけでなく、いろいろな部活動を応援するのは学校の役割でしょう。

 結果として、その成果が出てきた学校に人気が出てくる、だから難しくなるのです。

 逆に志望校を選ぶにあたって、こういう内容を良く吟味していくと、子どもの可能性を伸ばせる学校が見つかってくるでしょう。

==============================================================

==============================================================
お知らせ
算数4年後期第8回 算数オンライン塾「分数と小数」をリリースしました。
詳しくはこちらから
==============================================================

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村


志望理由は親子で考える

願書の配布が始まっていますが、多くの学校の書類にあるのが志望理由です。

こういうのはだいたいお母さんが作文をするわけですが、せっかく文章にするのであれば子どものモチベーションを高めるチャンスにもなりますから、ぜひお父さん、お母さんと子どもが一度話をするのがいいでしょう。

なぜこの学校を狙うのか。この学校の何がいいのか。どういうところが気に入っているのか。この学校でどういう生活を送りたいのか。

そういうことを箇条書きにまずしてみる。そうするとお母さんの作文のヒントがたくさん出てくるでしょう。

それに面接があれば志望理由を聞かれることも多く、願書と本人の言っていることが食い違ったりすると多少問題もあるので、良い機会だからぜひ一緒に考えてください。

ここで子どものモチベーションや家族の意志というものを再確認できれば良いのです。

なぜ、これだけがんばっているのか、といえば、この学校に入りたいわけですから。

そういうことが明確になると残り、4か月、子どもも
「もうちょっとがんばってみようか」
という気になってくれると思うのです。

==============================================================
中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

足元を見て、と言われるが
==============================================================
今日の慶應義塾進学情報

ニュートン算
==============================================================

==============================================================
お知らせ
算数4年後期第8回 算数オンライン塾「分数と小数」をリリースしました。
詳しくはこちらから
==============================================================

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村