学力を上げるこの一問」カテゴリーアーカイブ

第6回 確率に関する問題

■今週はくじにかんする問題を考えます。いま、話題になっているのがロト6というくじで、史上最大のキャリーオーバーなのだそうです。キャリーオーバーというのは、当選くじがなかったので懸賞金が次回に繰り越す仕組みなので、それだけ分配するお金がたまっていることになります。

■さてロト6は1から43までの数字の中から6つの数字の組み合わせをあてればいいという単純なくじです。宝くじと違って自分で数字を選ぶことができるので、人気の高いくじですが、話を単純にするために今回は次のような問題にしましょう。
■1等は6つの数字の組み合わせをあてればいいことになります。くじは1枚200円で1つの組み合わせを書くことができます。

■さて、そこで

絶対に1等になるためには、最低いくらのくじを買わなければなりませんか?

■確率の問題ですが、絶対にあたるというためには、すべての場合を買わなければなりません。ではこの、くじの買い方は何通りあるのでしょうか。

■43×42×41×40×39×38が並び方を考えた場合の数ですが、これは組み合わせですから6×5×4×3×2×1で割ります。したがって答えは6,096,454通りになります。したがってこれに200円をかけますから1,219,290,800円。12億円あまりかけないとあたらないのですね。最高賞金は2億円ですから、全部買ったら大損ですね。ちなみにこの計算、私は筆算で計算しましたが、かかった時間は2秒!(え、今日は何の日?)

(平成18年4月1日)

第5回 生物に関する問題

■我が家のペットはメダカです。これは子どもが小さいころから小さな金魚ばちを置いていてなぜか、そこで3匹のメダカを飼っています。子どもの小さいころはメ君、ダ君、カ君などをいっていましたが、今は名前がついていません。さて、この金魚ばちに最近新たな住人が増えました。エビ君です。

上の写真右上に見えるのがエビ君です。下の写真で左上に見えるのがメダカ君です。現在は2匹になっています。メダカ君はエビ君を食べませんし、エビ君もメダカ君は食べません。

■さて、そこで問題です。

エビ君とメダカ君が同じ金魚ばちにいることは、お互いにとって大変良い環境を生み出しているのですが、それはどういうことでしょうか。簡単に説明しなさい。

■お互いに食べる、食べられるの関係ではありません。ではどういうメリットがあるのでしょうか?金魚を飼った経験があるとわかると思いますが、水を循環させない限り、必ず水は汚れます。そして下の石や砂には藻がつくことになりますね。ところが、エビ君はこれをエサとして食べてくれるのです。

■メダカが生息することでできてくる藻をエビ君が食べることによって、金魚バチの環境がお互いに住みやすい環境になるということが、答えになります。え、他にも答えがある?そうかもしれませんね。ぜひその答えも検討してみてください。正解は1つとは限りませんから。

(平成18年3月31日)

第4回 地図に関する問題

■日本には47都道府県があります。その中で海に面していない都道府県を内陸県(ないりくけん)といいます。

下は関東地方の白地図ですが、この地図の中で内陸県と思われるところに斜線を引き、その県の名前と県庁所在地を調べましょう。

下は関西地方の白地図ですが、この地図の中に内陸県と思われるところに斜線を引き、その県の名前と県庁所在地を調べましょう。

■地理を学習するにあたって、まず地図の見方をマスターすることです。地図は調べる道具ですから、地図にある情報を探せるようにならなければなりません。

■そこで今回は内陸県を探すというテーマで地図を調べ、その結果を書き出すという作業をします。しかしテーマはいろいろ見つけることができるでしょう。例えば隣接している都道府県が4つ以上ある都道府県とか、瀬戸内海に面している都道府県とか、いろいろな条件を考えてみてください。

■地図は、いろいろなときに役に立ちます。例えば家族旅行に出かけるときは子どもたちに地図を持たせてナビゲーターがわりにしてください。電車に乗ったら、次の駅はとこ?と教えてもらってください。子どもたちが地図を使って問題を解決してくれるでしょう。

■さて解答ですが、関東地方は栃木県(宇都宮)、群馬県(前橋)、埼玉県(さいたま)関西地方は滋賀県(大津)奈良県(奈良)ということになります。京都はひっかかりやすいのですが、しっかり日本海に面しています。なお関西地方の白地図にはひっかけがあり、滋賀県の上の福井県がかかれていないため、あたかも滋賀県が日本海に面しているように見えていますので、注意が必要です。

(平成18年3月30日)