学力を上げるこの一問」カテゴリーアーカイブ

第3回 熟語に関する問題

■今回は熟語パズルをやってみましょう。2字熟語で上下共通する漢字を□の中にいれてください。

■子どもたちの漢字の練習はまず、漢字自体を書けることから始まります。ハネ、トメなどを正確に書くこと。そしてその次が熟語の知識になります。そして同音異義語や同訓異義語などに知識が広がっていきます。

■ところが実際に、上のようなパズルをやってみると、意外に熟語が頭の中に入っていない場合もあるでしょう。したがってこういうパズルで遊びながら、たまに熟語の知識を整理してみるとよいのです。

■今回出題した漢字はそれほど難しい漢字ではありません。が、大人でも時とするとつかえてしまう場合もあるでしょう。もちろん覚えているはずなのですが、こういう形で出されるとつかえてしまう場合もあるかもしれません。

■これはあくまで遊びですから、遊びとして楽しんでください。 答えは(1)校(2)工(3)生(4)地(5)話になります。できましたか?

(平成18年3月29日)

第2回 数の性質に関する問題

■今回は約数の問題です。約数というのは整数を割り切れる数のことです。問題は簡単です。

120の約数は全部で何個ありますか。

■120を割り切れる数を考えていけばいいわけですから、書き出してしまいましょう。書き出すというのは何か原始的な解き方のように感じられるかもしれませんが、まずはこういう地道な作業をすることが大事なのです。ただ書き出すときにむやみに書き出すのではなく小さい順、あるいは大きい順に書き出していきます。

1,2,3,4,5,6,8,10,12,15,20,24,30,40,60,120

■答えは16個になるわけですが、大事なチェックポイントがあります。それは相手を探すということです。例えば1であれば120が相手になります。2であれば60、2も約数であれば60も約数ですから必ず相手がいると考えてください。

■さてこれからは余分な話。約数の個数については素因数分解を使う手があります。

120=2×2×2×3×5と素数の積であらわすことができます。素数というのは1とその数以外に約数がない数のことですが、そうするとある約数はこのどれかを使っているということになります。例えば10は2×5ですから2を1個、5を1個使ってできていることになるわけですね。

■そうすると2が3つありますから、使わないという方法を含めると2の使い方は4通りあります。3は1個ですから使わないという方法を含めると2通り、5も1個ですから2通りなので4×2×2=16通りと答えを出すことができるわけです。受験ではこの方法を教えますが、素因数分解については知っていて損はないでしょう。

(平成18年3月28日)

第1回 規則性に関する問題

■学力向上、この一手を書いてきましたが、これに関する練習問題の必要性を感じてきましたので、問題を少しずつアップしていきます。どのくらいの間隔でアップできるかは、ちょっと自信がない面もありますが、がんばっていきたいと思います。

■さて最初の問題は、規則性に関する問題です。

■これは中学入試では基本問題のひとつでしょう。最初、イメージがわかなければとにかくやってみればいいのです。

3が1個のときは、答えは3。3×3=9 3×3×3=27ですから1の位は7、次は3×3×3×3=81ですから1の位は1、その次の積は81×3=243なので1の位は3、そうです。1の位の数が循環しています。

■3.9.7.1.3.9.7.1.3.9.7.1・・・と繰り返されています。4個ずつの繰り返しになっています。問題は200個かけていますから、200÷4=50でしっかり割り切れます。ということで答えは1になるわけです。

■1を繰り返してかけると、ずーっと1です。2は繰り返してかけると2,4,8,6,2,4,8,6・・と繰り返します。4は4,6,4,6,4,6・・と4か6にしかなりません。5はずーっと5のまま。このような規則が整数にはたくさんでてきます。

■きれいなとき方は必要ありません。まずはやってみる、そして仮説を立ててみるのです。その仮説が検証できればいいのです。この場合はやってみて、繰り返していることが明らかになりましたから、あとは計算して解けばいいということになるわけです。

(平成18年3月27日)