学力を上げるこの一問」カテゴリーアーカイブ

第9回 統計に関する問題

■今回は統計に関する問題です。平成5年の農林水産省調査によると養殖業を除く漁獲高は726万トン。平成15年は472万トンと大きく減少しています。その内わけは下の表やグラフのようになります。

■沿岸漁業は陸から比較的近い沿岸部で行われるもので、基本的には10トン未満の漁船ならびに定置網漁業などをさします。一方遠洋漁業は他国の200海里水域もしくは公海上での漁業を指し、そのいずれにも入らないものを沖合漁業として分類しています。

■ここで問題。この表やグラフから気がつくことを3つあげ、その理由として考えられることをそれぞれ説明しなさい。

■答えは1つとは限らないし、以下の答え以外にもいくつか答えが考えられます。また理由もひとつではないでしょう。いろいろと議論を進めてください。

■ 【解答例】 (1)漁獲高が減少している。→魚介類の輸入が増えている。漁業につく人が高齢化し、減少している。 など(2)遠洋漁業の漁獲高が減少している。→他国の排他的経済水域(200海里水域)の規制が厳しくなっている。自然保護の立場から乱獲が制限されている。石油の値段があがり、わざわざ遠くに出かけるよりも輸入した方がコストが安くなっている。(3)沖合漁業が急激に減少している→乱獲により近海の資源が減少しているから。 など

(平成18年4月4日)

第8回 熟語に関する問題

■今回は2字熟語の問題です。熟語しりとりといわれる問題で、2字ずつ区切って熟語ができるようにそれぞれア~カの空所に漢字をいれてください。

■次の漢字と続けて2字熟語にします。最初は学校です。次は校アになっていますね。したがってアを考えるためには校アという熟語とア手という熟語にあてはまるアという漢字を考えればいいことになります。これを答えるのも漢字を考えるのに力がつきますが、実はお父さん、お母さんがこの問題を作っても良い頭のトレーニングになるでしょう。私もそうですが、最近はパソコンに向かう場面が多く、自分で漢字を書く機会が増えました。結果、自分で漢字を書く習慣が少なくなっていますから、問題を作ると結構頭を使うトレーニングになるでしょう。特に最初の文字にもどすというのが隠れた作問ルールですから、そこまで考えると結構大変です。

■答えはア歌 イ話 ウ名 エ方 オ上 カ分 になります。

(平成18年4月3日)

第7回 植物に関する問題

■きれいな花ですね。これは教室の近くにある花壇のパンジーです。パンジーに限らず、きれいな花びらをつけている花は多いのですが、さてここで問題。

これらの花々はなぜきれいな花びらをつけているのでしょうか。説明しなさい。

■植物は次の世代を生み出すためにいろいろな活動をします。種子植物は種を作って次の世代を送り出します。そのためにはおしべが作る花粉をめしべの先につけて受粉をしなければなりません。受粉の方法にはいくつかありますが、みつばちや蝶に花粉をつけて運んでもらう方法があります。
このような花のことを虫媒花といいます。はちたちにきてもらうためにはみつを出したり匂いを出したりするほか、花の存在を知らせるために目立つようにきれいな花びらをつけるものが多いのです。

■花びらはおしべやめしべを守る役割も持っていますが、この問題ではなぜきれいな花びらをつけているのかを尋ねていますので、虫を呼ぶ目的が最大の理由になるでしょう。

(平成18年4月2日)