各校の入試問題から」カテゴリーアーカイブ

遺跡に関する問題

2019年女子学院の問題です。

古代の人類が捨てた貝殻などが、長い時間をかけて積み重なった遺跡から土器や動物の骨などが出土しています。②藤原京や平城京の遺跡からは、多くの③荷札が出土しています。藤原京跡から出土した④7世紀末の荷札は、⑤大宝律令制定までの地方行政の組織が、日本書紀に記されていた「郡」ではなく「評」であったことを明らかにしました。また荷札からは、⑥関東地方の魚や海草、布など、各地から平城京に物資が運び込まれていたことがわかります。多くのものが集まり、多くの人が集まって住む都市で、ごみの処理は今も昔も大きな問題です。
18世紀の初め、江戸には100万人もの人々が生活していました。そのため、⑦江戸は様々な商品の大消費地でした。しかし、江戸時代に日本を訪れた西洋人は、都市がとても清潔であると記しています。⑧江戸では不要になったものが徹底して再利用されていました。

問1 下線①を何といいますか。
問2 下線②の遺跡がある都道府県名を答えなさい。
問3 下線③に関して、紙の使用が広まる前に用いられた、木でできた札を何と呼びますか。
問4 下線④の時期までに中国大陸や朝鮮半島から伝わり、日本各地に広まったものを2つ選び、記号で答えなさい。
ア 禅宗  イ 鉄器  ウ 宋銭  エ 漢字  オ 木綿

問5 下線⑤前後のできごとを、古い順に記号で並べかえなさい。
ア 大化の改新が始められた。 
イ 仏教が正式に伝わった。  
ウ 日本書紀が完成した。 
エ 遣隋使が派遣された。

問6 下線⑥に関する文を、古い順に記号で並べかえなさい。
ア 平氏が、武力を背景に関東でも領地を広げた。
イ 北条氏が、周りの大名と関東で勢力を争った。
ウ ヲワケという豪族がワカタケル大王に仕えた。
エ 北条氏が執権となり、幕府の政治を進めた。

問7 下線⑦に関して、江戸時代後半になると、江戸の町人の中では浮世絵を持っている人が増えました。なぜ多くの人々が浮世絵を買うことができたのですか。浮世絵の作り方にふれて説明しなさい。

問8 江戸時代の人々の様子について述べた文として、まちがっているものを1つ選び、記号で答えなさい。
ア 町の運営は、町人から選ばれた町役人が行っていた。
イ 経済力では大名を上回る大商人もいた。
ウ 農民や町人からも、厳しく差別された身分の人々がいた。
エ 農村ではふだん、米のほか雑穀などを食べていた。
オ 歌舞伎は江戸や大阪に限って上演が認められていた。

問9 次の職業から、下線⑧の方法には3通りあったことがわかります。ア~カを2つずつ組にして3つのグループに分け、それぞれどのように再利用したか述べなさい。

ア 古着屋:古い着物を買い取り、洗ってから仕立て直して市内で売った。
イ 古傘買い:傘を買い取り、折れた骨をはずし、油紙は味噌や魚の包装紙として市内で売った。
ウ 灰買い:まきなどを燃やして出た灰を買い集め、農村で売った。
エ 焼直ぎ:欠けた陶器を、鉛ガラスの粉末を使って接着し、再び焼いて市内で売った。
オ 肥くみ:人の小便・大便をくみとって買い取り、農村で売った。
カ ほうき買い:古くなったほうきを買い取り、タワシなどにして市内で売った。

問10 江戸時代、品物の再利用がさかんだった理由として、ふさわしくないものを1つ選び、記号で答えなさい。

ア 業者は修理すれば、わずかでも収入が得られたから。
イ 多くの品物は、新たに買うよりも修理する方が安かったから。
ウ 多くの品物は、比較的低い技術でも修理できたから。
エ 多くの品物はとてもじょうぶで、ほとんど壊れることがなかったから。

問11 江戸時代後半になると、城下町などの都市と農村との間では、人や品物の行き来がさかんになりました。その理由を述べた文としてふさわしくないものを1つ選び、記号で答えなさい。
ア 農家は作物を売って現金収入を得ることが必要になっていったから。
イ 武士が、出費がかさむ城下町を嫌い、農村に移り住むようになったから。
ウ 貧しい農民の中には、仕事を求めて農村から都市に働きに出る者が増えたから。
エ 有力な農民の中には作業場を建てて織物や酒などを作り、都市で売る者が現れるようになったから。

【解説と解答】
問l 貝殻ですから、貝塚。
(答え)貝塚  
問2 藤原京、平城京ともに奈良県。
(答え)奈良県  
問3 
(答え)木簡  
問4 鉄器と漢字。
(答え)イ・エ  
問5 仏教伝来→遣隋使→大化の改新→日本書紀
(答え)イ→エ→ア→ウ
問6 ワカタケル→平氏→鎌倉時代の北条氏→戦国時代の北条氏
(答え)ウ→ア→エ→イ  
問7 浮世絵は木版画です。
(答え)木版画として大量に刷られて安く手に入ったから。  
問8 歌舞伎は江戸や大坂に限ったわけではありません。
(答え)オ
問9 修理、再利用、肥料と分かれます。
(答え)
記号 ア・エ  修理して再利用した。  
記号 イ・力  別のものにかえて再利用した。
記号 ウ・オ  肥料として再利用した。
問10 品物が丈夫だった分けではありません。 
(答え)エ  
問11 武士は城下町を動きませんでした。
(答え)イ

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天体と川の流れに関する問題

2019年雙葉学園の問題です。

 2018年に話題となったことの1つとして,ある天体が15年ぶりに地球に大接近したことがあげられます。

問1 15年ぶりに地球に接近した天体の名前を答えなさい。

 20世紀末からの各国の探査によって,この天体に関する新しい情報が数多くもたらされました。その中でも注目されるのは,現在はその天体の表層では見られない液体の水の存在についてです。

問2 過去にこの天体の表面に液体の水が存在していたと考えられている理由として適切ではないものはどれですか。次のア~オの中から1つ選び,記号で答えなさい。
ア 海にすむ生物の化石が発見された。
イ 川の中洲のような地形が発見された。
ウ 丸くけずられた小石が発見された。
エ 川にけずられた谷のような地形が発見された。
オ 三角州のような地形が発見された。

問3 地球には液体の水が存在するのに,その天体では現在は見られないのは何が原因であると考えられますか。最も適するものを次のア~エの中から1つ選び,記号で答えなきい。
ア 地球よりも太陽に近いために温度が高く,水は蒸発してしまった。
イ 地球よりも太陽に近いために温度が低く,水は凍ってしまった。
ウ 地球よりも太陽から遠いために温度が高く,水は蒸発してしまった。
エ 地球よりも太陽から遠いために温度が低く,水は凍ってしまった。

問4 地球では,川は標高の高い山地から平野を流れ,河口から海へと流れ出ます。次の表は,関東地方を流れるA川の流域のある地点を基準点として,その流域にある観察地点1~3の基準点からの距離と標高差を表しています。1~3の各地点の河原で見られる小石に関する文として最も適するものを,次のア~ウの中からそれぞれ選び,記号で答えなさい。

ア 角張った大きい小石が多い。
イ 角が取れて丸くなっている小石が多い。
ウ 小石はほとんど見られず,砂や泥が多い。

 観察地点1では,A川は図のように流れていました。観察地点1の様子について,次の問いに答えなさい。

問5 図中のアとイ,ウとエの部分での川の流れの速さを比べたとき,速いのはどちらですか。それぞれ記号で答えなさい。

問6 図中のa-a’,とb-b’における川底の形を解答用紙にそれぞれ描きなさい。

問7 観察地点①の河原では,まわりと比べて極めて大きな重たい石がいくつか見られました。そのような大きな石が上流から運ばれてきたのはなぜですか。説明しなさい。

【解説と解答】
問l 大接近したのは火星です。
(答え)火星  
問2 化石が見つかっているわけではありません。
(答え)ア  
問3 火星は地球よりも太陽から遠いので、凍ってしまったと考えられています。
(答え)エ  
問4 1が中流、2が下流 3が上流です。
(答え)1 イ  2 ウ  3 ア  
問5 川は曲がるときは外側が、まっすぐのときは真ん中が速くなります。
(答え) (ア イ) イ (ウ エ) エ
問6 曲がるときは外側が削られ、真っ直ぐの時は真ん中が削られます。
(答え)

問7 流速が速くなれば大きな石が運搬されることから、増水した時期に運ばれたと考えられます。
(答え)大雨などで増水して流速が速くなり,運搬作用が一時的に強まったから。

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力のつりあいに関する問題

2019年女子学院の問題です。

1 5cmごとに穴のあいている実験用てこと1個20gのおもりがいくつかある。おもりは軽い糸でてこの穴につるすことができる。
  ただし、おもりは支点につるせない。
(1)図1のように、左のうでに3個のおもりをつるし、右のうでの支点から25cmの穴におもりを何個かつるしたところ、うでは水平になった。右のうでにつるしたおもりは何個ですか。

(2)図2のように、左のうでにおもりを4個つるしてうでを水平にしたい。
 1 右のうでにおもりを1個つるして、うでを水平にするには、どこにつるせばよいか、支点からの距離で答えなさい。
 2 右のうでにおもりを3個つるして、うでを水平にするには、どのようにつるせばよいか、例のように、支点からの距離で組合せをすべて答えなさい。
   (例)30cmのところに2個、35cmのところに1個のとき⇒(30、30、35)(  )内の数は小さい順に書くこと。

2 つり合いを利用して重さをはかる道具に「さおばかり」がある。

さおばかり(下の写真)
… 皿に物をのせて、おもりの位置を動かして棒を水平にする。
  棒には目盛りが記されており、おもりの位置の目盛りから物の重さが分かる道具。

 図3のように、長さ80cmの均質な棒の左端から20cmのところに支点があり、皿は左端から10cmの位置Aと左端Bにつるすことが出来るようになっているさおばかりがある。

皿をAにつるして使用するときとBにつるして使用するときの目盛りは異なり、このさおばかりの棒には、2種類の目盛りが記されている(ただし図にはかかれていない)。
このさおばかりで使用するおもりは100gのおもり1つだけである。皿をAにつるすと、おもりをつるさなくても棒は水平になった。

(1)棒が水平になる理由を説明した次の文の①~③にあてはまるものを選び、記号で答えなさい。
 ただし、2はあてはまるものをすべて書くこと。

   皿が棒を1(ア 時計回り イ 反時計回り)に輝けるはたらきと、
   図4の棒の部分2(ア あ  イ い  ウ う ユ え)が棒を3 (ア 時計回り  イ 反時計回り)に傾けるはたらきが同じ大きさだから。

(2)皿をAにつるして使用したときの、1 支点の位置の目盛り、2 支点から40cmの位置の目盛り、はそれぞれ何gか答えなさい。

(3)皿をBにつるして使用するときの、1 0gの目盛りの位置、2 0gと100gの目盛りの間隔、はAのときと比べてどのようになるか。
 次のア~ウからそれぞれ選びなさい。
  1 ア 左にずれる  イ 変わらない  ウ 右にずれる
  2 ア 広くなる   イ 変わらない  ウ せまくなる

(4)皿をAにつるして使用するときと、Bにつるして使用するときを比べて、それぞれの利点として正しいものをア~エから選びなさい。
    ア はかれる範囲が広い
    イ はかれる範囲がせまい
    ウ 軽いものをはかるときでも、おもりを0gの目盛りの位置から大きく動かすことになるので、より精密にはかれる
    エ 重いものをはかるときでも、おもりを0gの目盛りの位置から少ししか動かさなくてよいので、より精密にはかれる

3 てこを利用した道具は、私たちの身のまわりにたくさんある。1~3のようなてこにあてはまる道具をア~エから選びなさい。
 1 支点が、力点と作用点の間にある   2 作用点が、支点と力点の間にある   3 力点が、支点と作用点の間にある
   ア 栓抜き    イ ピンセット    ウ ペンチ    エ バール(釘抜き)

【解説と解答】


(1)5cmに1個、10cmに2個ですから、20×5+40×10=500になります。500÷25=20gですから1個
(答え)1
(2)
1 5cmに1個、10cmに3個ですから、20×5+60×10=700になります。700÷20=35
2 合計で700になればいいので、
20×5+20×5+20×25、20×5+20×10+20×20、20×5+20×15+20×15 20×10+20×10+20×15の4通りになります。
(答え)1  35  2 (5,5,25),(5,10,20),(5,15,15),(10,10,15)


(1)皿をAにつるして釣り合うのは皿の方から反時計回りにはたらく回転力と棒の方から時計回りにはたらく回転力が等しくなるからです。
 (答え)1  イ 2 ア,イ,ウ,エ 3  ア
(2)支点に100gのおもりをおいても、つり合いますから目盛りは0。40cmのところは、100×40÷10=400g
 (答え)1  0  2  400
(3)皿をBにすると左側から反時計回りの回転力が増えるので、0の目盛りは右に移動します。また目盛りの間隔は広くなります。
(答え)1  ウ 2 ア 
(4)Aの方が計れる重さが大きくなりますが、Bの方は目盛りの間隔が広くなったので、より精密にはかることができます。
(答え)A ア B ウ 作用点が真ん中にあるのは、栓抜き。力点が真ん中にあるのがピンセット。
3 支点が真ん中にあるのはウエ、
(答え) 1 ウ,エ 2 ア 3 イ 

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