中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

違和感のある説明

    これは又聞きなのですが、ある塾の説明会でこういう話があった。
    「今まで、組み分けテストをやってきて、だいたいお子さんたちの成績というのは、見えてきている。この校舎で言えば上から○番目までが、御三家、○番目までが早慶に入れるクラスということで、志望校はそのあたりを考えて、絞り込んでいただきたい。」
    上から○番目がはっきりしているから、わかりやすい。非常に明確な論理です。しかも1回や2回の試験で決まっているのではなく、ずーっと組み分けを続けてきて、収斂しているわけだから、まさに実力がはっきりしているでしょう。
    でも、私はこの話を聞いたとき、違和感を感じました。
    じゃあ、例えば合不合の通り、受験校を決めてね、というのとあまり差がない。
    組み分けは何回もやった、といわれるが、しかしそれは「その塾の組み分けテスト」であって、学校の独自入試ではない。受ける学校の傾向と合っているのか?
    まず不満はそこにありますね。
    ただ、根本的には、塾というのは「入れようとする」場所でないといけないと思うのです。
    これは「入れよう」とはしていない。「受かる子だけを入れようとしている」に過ぎないと思うのです。
    もちろんデータは正しい部分もたくさんあります。でも、そのことだけで、子どもの可能性や挑戦する意思を奪っていいのか、というと、やはり私は違和感がある。数字に表れたものだけから、判断する、というのは、賢明ではないと思うのです。
    失敗して良いこともたくさんあるのです。失敗するから成長するということもある。むしろ、挑戦するという気概を小さいころからなくすようなやり方は、あまり好きではない、と思っています。

場合の数は嫌い!

    うちの娘が受験のとき、入試が終わるたびにVサインで帰ってきました。
    「なんだ、できたのか?」
    「ううん、場合の数が出なかった!」
    つまり、本人は場合の数が大嫌い!だったので、できた、できなかったより、場合の数の問題が出なかったことの方が良かったと、まあ、さほどの場合の数は嫌われやすい。
    算数の場合の数、理科の電気、子どもたちが苦手にしやすい分野なので最初にDVDにしたわけなのですが。
    場合の数は、とにかく検算ができない。
    速さの問題なら、割合の問題ならあてはめてみると、正解かどうかわかります。
    しかし場合の数は、あてはめようがない。つまり解いても、本当にあっているか、自信が持てない。だから、気持ち悪い。で間違える。「ほら、やはりできない」というイメージになりやすい。
    しかも最近の問題は、場合わけをして数える問題が増えてきています。作業を伴うし、勘違いもしやすい。ただ、本人が落ち着いてものを考えられるか、を試すには格好の材料なのです。
    数えるにはコツがあります。
    それはある方向を決めること。小さい順、大きい順。
    右から左で大きくする、など自分でルールを決めてから、分類を始めること。
    軒並み思いつくままにやってはいけない。だから自分でルールを考えることです。
    立方体の展開図は11個あります。これもある程度ルールを決めて数えることができます。
    (回転したり、ひっくり返して重なる図形はすべて1通りです。)
    11個書き出せるか、やってみてください。
    ちなみに分類の方法としてよいのは
    (1)横4つの正方形に2つを加える・・・6個
    (2)横3つの正方形に3つを加える・・・4個
    (3)横2つの正方形に4つを加える・・・1個

    だと思います。