秋は模擬試験のシーズンですから、これから試験を受ける機会が多くなると思います。そこでぜひみなさんにお勧めしたいのが、試験の記録をつけることです。模擬試験は合格可能性や偏差値が気になるものですが、しかし本当に大事なのは答案です。何がどうできているのか、何を失敗したのかを考えていかないと、勉強の戦略が立てられません。例えばミスが多かったとすれば、それはどうしてなのか。問題をよく読まなかったかもしれないし、時間配分を間違えてあわててしまったのかもしれない。いろいろ原因はあるでしょう。その原因を考え、次に対策をたてる必要があるのです。社会の点数が悪かったとしましょう。でも、その原因にはいろいろあります。まだ知識を覚えていないからというのもあるでしょうし、問題を読み間違えたという場合もあるでしょう。もし知識を覚えていないのであれば、次の試験までにどうすればいいのか、その対策をたてる必要があります。単純に知識を覚えるとして、何を覚えますか?いつ?どんなテキストを使って?そういう具体的な勉強方法を考えて、実行しなければならないはずなのです。私のホームページ(http://www.tanakatakashi.net)に合格手帳のページがありますが、その中の模擬試験リフィールを参考にして、結果を反省してください。とってしまった得点は変えられませんが、これからの点数はいくらでも変えることができます。どう変えていくのか、しっかり考えて、効率のいい学習を実行してください。
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第22回 問題はていねいに解こう
みなさんがテストを受けているとき、当然、問題をよく読んでいると思っているでしょう。しかし、実際には問題の条件を読み飛ばしたり、勝手に問題を取り違えていることが多いのです。なぜでしょうか?原因は、早く解こうとするからなのです。テストですから当然制限時間があります。その間に解かなければいけないので、どうしても急いでしまうのでしょう。しかし、それで人数が小数になったりするので、あとで解きなおすことになったりして、結局急いだつもりが、時間をロスすることになる場合が少なくありません。ですから、実はゆっくり解き始めるというのがいいのです。特に問題を読んでいるうちに、「あ、これ知ってる」などと思い始めると、もうミスがおきる土壌が出てきてしまいます。ですから、まずはゆっくり問題文を読みながら、条件と思われる部分に下線をつけていきましょう。さらにその部分には番号をふっておくといいでしょう。4つ下線があれば、4つの条件があるということになるので、それを全部使っているかどうか、後で確認することもできます。次に問題文の条件を表にしたり、グラフにしたりすることがあるでしょ。このときも、常に問題文に戻る必要があります。例えば速さの問題で、同時に出発したのか、上流はAなのか、Bなのかなど、確認しなければならない点はたくさんあります。それを確認しながら進んでいかないと、思わぬミスを犯して、せっかくできるはずの問題が得点できなくなってしまいます。まずはゆっくりスタートする、ミスを防ぐ大事な方法です。
第21回 点数をあげるコツ(2)
さてみなさんは自分の模擬試験の結果を振り返ってみたことがありますか?そのとき、これはできたのに、と思う問題があったのではないかと思います。ではその問題をどうしてできなかったのでしょうか。原因はいくつか考えられます。(1)条件を読み違えた。(2)聞かれていることと違うことを答えてしまった。(3)答える形式を間違えたなどなど。いわゆるミスですね。どうして、こういうことが起こるのでしょうか。基本的にはみなさんは試験中急いでいます。急いでいるから、確認を怠ってしまう。答えが出たときに、もう一度確認さえすれば、間違えなくてすんだのです。
入学試験では、みんなができない問題はできなくてもいいが、みんなができる問題を間違えると不合格になることが多くなります。したがって自分ができる問題は確実に得点していかなければなりません。一番ミスがおきやすいのは「答えが出た!」とか「わかった!」と思う瞬間です。算数で答えが割り切れたりすると、もううれしくなってしまいますね。でも、そこからまだ手順をふまなければいけない問題は多いのです。原価を求めるのか、定価を求めるのか。そういったことを確認しながら問題を解いていかなければなりません。ですから日ごろから問題を解くときに、確認するくせをつけてください。問題文の大事なところには下線を引いて、答えが出たと思ったらもう一度問題文を読み直すとかなりのミスを防ぐことができます。