ゴリラ先生のLET’S合格」カテゴリーアーカイブ

第26回 差はそれほど大きくない!

    模擬試験では成績の良い順に順位がつきます。1位の人と5000位の人ではだいぶ差があるように感じるかもしれません。しかし実際の力の差はそう大きいものではないと私は思います。
    模擬試験の成績を見てみると、合格確実圏を4回連続してとれる子どもたちは全体の2割程度。合格確実圏だったり、努力圏だったりという子が半分近くいるという感じではないでしょうか。つまり絶対入れる子はまだまだ少なく、差はそれほど大きくはないのです。
    多くの塾でカリキュラムは夏休み前に一通り全部終わります。だから、これ以上新しく進むわけではないのです。最初はあまりよくわからなかった人も、夏休み、秋と学習を積み重ねていくうちに、だんだんわかる範囲が増えてくるのです。そうすると最初は大きかった上位の人たちとの差もじわじわ縮まってくるはずで、入試本番近くでは力の差はわずかということになるのです。
    1番から5000番まで並べれば差があるように感じますが、多くみなさんの場合は、まだまだこれからだといえるでしょう。実際の入試結果で見ると、合格点ラインに実に多くの受験生が並んでおり、かつその1点下、2点下にもかなりの生徒がいます。1点の差で10人、20人はすぐ違ってきます。残りあと3ヶ月(関西は2ヶ月)を切りましたが、まだまだ逆転は可能です。成長余地のある人が多いでしょうから、あきらめず、残りの時間を精一杯がんばってほしいと思います。

第25回 できなかった問題をしっかり復習しよう

秋になって、6年生のみなさんはだいぶ力がついてきたのではないでしょうか。ただこの時期から新しい問題集に手を出すのはそろそろやめた方がいいかもしれません。それよりはむしろできなかった問題を大事にした方がいいでしょう。これまでもずいぶんたくさんの問題を解いてきたと思いますが、その問題の復習はちゃんとやっていますか?多くの場合、相変わらずできない問題はできないままになる可能性が大きいのです。それでは、力がつきません。この6年生の秋の学習のポイントはいくつかありますが、その中でも復習は特に大事です。できなかった問題をもう一度やり直すことで、みなさんの力を変えることができるのです。例えば過去問をやれば出題傾向になれたり、苦手な範囲を発見できたりするのですが、それを復習しなければ自分の力を向上させることはできません。入試まで残りの日数はそれほど長くはありません。したがって、今やった問題は入試のときまでお目にかからないかもしれないのです。今きちんとやり直して解ける問題にしておけば、入試でもできるでしょう。しっかり復習したことで、みなさんの合格の可能性があがるわけです。入試が終わって塾の先生に「この問題やったよねえ」といわれて、「え、やったっけ?」ということのないように、しっかり復習してください。新しい問題よりもできなかった問題が大事なのです。

第24回 残りは強気で行こう

関東の入試まで3ヶ月になりました。関西はあと2ヶ月ですね。そろそろ入学試験のことが心配になっていませんか。「落ちたらどうしよう」「ぜんぜんできなかったら、どうしよう」そんな心配がふと心の中をよぎるものです。私はいつもこう言っています。「心配したって、結果がわかるまで心配はなくならない。だから、心配はせず、工夫だけしよう。」工夫とは何でしょうか。要するに受験準備です。過去の問題をやりながら、自分が得意でない範囲をしっかりと復習したり、知識を正確にしたり、自分のできることを確実に進めるのです。でも、心配がなくならない人がいます。そんなときは、心配と逆のことを考えたらよいのです。これも大事な工夫です。自分が合格するシーンを想像しましょう。自分ができる問題が出たとか、実際に自分の受験番号が掲示板にあったとか、合格したらこんなクラブに入ろうとか、そんなことを考えたらいいんです。みなさんは、入学試験に合格しようと思っていろいろと準備してきました。だから自分がなりたい姿を自分の頭のなかに常にイメージとして持っていましょう。ふと心配になったら、「合格したら、何して遊ぼうかなあ。」なんて考えればいいのです。一番良いのは、心配することを忘れてしまうことです。でも心配?それはみなさんが心配しないことを選択していないだけのこと。この時期からはもう強気で行きましょう。「僕が合格しなくて、だれが合格するの?」そのくらいの気持ちをもってください。もちろん勉強は怠りなく!