それでも母親講座」カテゴリーアーカイブ

第34回 春休みの学習法ー6年生編

そろそろどこの塾でも大方算数の基本的な手法の学習は終わったところでしょうか。中学受験の算数の中心はなんと言っても比です。比をどう使って問題を解くか、が全体の半分7割の出題といっても過言ではないでしょう。6年生1学期になると、速さ、図形、文章題など比をどう使って解くかという演習的な学習が増えてきますので、春休みはその前に一度きちんと比の解き方を復習しておくと良いと思います。

中でも大事なのは
(1)マルイチ算
(2)相似形
(3)速さと比の扱い方
になるでしょう。マルイチ算は一次方程式とほぼ同じですから、適用できる問題は多いので、なれておくことが必要でしょう。相似形は速さのグラフでも応用できますし、立体の切断などにも大きくかかわってくる分野ですから、これがしっかりわかっているかどうかは今後の成績を大きく左右します。速さは同じ距離を動いた場面、同じ時間動いた場面を見つけられるかということがポイントになりますから、その点に注目して問題の練習をすると良いでしょう。そろそろ第一志望が決まってきていると思いますから、その相性を見る上で、2年分ぐらいの過去問は解いておいてもいいかもしれません。

あとは理科です。理科は比が終わった後、計算問題が続きます。水溶液、電気、力とこれでもかというぐらいに計算問題のテーマが出てきますが、これは比がわからないとできないからどうしてもここに集中してきます。できれば予習をしっかりやっておきたいところです。

国語はペースを決めて、長文読解の練習をしてください。特に第一志望が決まっていれば過去問を解いて、これも相性を見ておく必要があるでしょう。記述の問題が多いか、知識はどうか、確認しながら今後の学習の方針を決めていきましょう。

社会まで時間が回らないかもしれませんが、日本国憲法や国会・内閣・裁判所の仕組みと関係、地方自治の3つのテーマを復習できればいいのではないかと思います。

春休みは大変短いので、塾の講習を入れてしまうと、宿題もあり、自分の勉強時間が少なくなってしまうかもしれません。ですから、テーマを1つか2つに絞って計画的に勉強してください。私が考える優先順位は
(1)算数比の復習
(2)理科の予習
(3)国語の読解
です。

計画を立てないと、あっという間に終わってしまう時間ですから、今のうちから計画を立てておきましょう。

重要問題ノート重要問題ノート

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第33回 記録をつけることの意味

私は計画ノートを作ることをみなさんにおすすめしています。

例えば毎週の学習計画を作るということは、学習を効率的に進めるということの第一歩ですが、また反省し、学習方法を考え直すという意味でも大事なのです。例えば月例テストや組み分けテストの成績があまりかんばしくなかったとしましょう。これはなぜなのか、「勉強しなかったからだ」というのは簡単ですが、どうしなかったのか、ということを考えてみる機会は子どもたちにあまりないように思うのです。

しかし手元に計画ノートがあったら、先月一ヶ月の勉強の内容が具体的にわかるでしょう。

案外、算数に時間を費やしていなかったとか、覚える時間が少なかったとか。

原因を探りながら、新しいスタイルを作り出していく。このことが、勉強を効率化し、ムダ、ムリを省く大事なポイントではないでしょうか。

昨年の1年を振り返ってみて、子どもたちがあまり過去を振りかえることはなかったなあと思い、今年は私が作った目標ノートを子どもたちに配って勉強してもらっています。

とにかくいいのは、1年間の記録が1冊にまとまる、という点です。ウィークリーになっているので、見直しやすいのと、テストの記録などをつけていけますから、
「なぜ、ここがだめだったのか」ということも忘れずにつけておくことができます。

例えば電気ができなかったとすれば、それをいつか取り返さなければならないので、いつやるか、どうやるかということを考えていく目安になるでしょう。手前味噌ではありますが、このノートは良く出来ているなあと改めて思っているのです。それに3年前の朝日小学生新聞での連載が載っていますので、時期に合わせた学習のポイントを子どもたちに読んでもらうこともできます。

1年の記録をつけてみると、きっと保護者のみなさんにとっても大事な思い出が残ると思いますので、ぜひおすすめしたいと思います。

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第32回 子どもに合った勉強法を考えて

お兄さん、お姉さんの受験が終わり、さあ、今度は下の子、というご家庭もいらっしゃるのではないかと思います。

お兄さんの勉強法を下の子にもとお考えになるのですが、これがうまくいかない場合があります。同じ兄弟姉妹といえども、やはり性格もタイプも違う。だからお兄さんの勉強法が下の子にもあてはまるかといえば、そうではないのです。

一度中学受験の経験をされると、なんとなくスケジュール感はおわかりになってくるでしょうが、「兄ほど伸びない」とか、「姉の方が良くやっていた」という気持ちがあって、下のお子さんにハッパをかける。しかしどうも、勉強がうまく進まないというジレンマを感じられたことはないでしょうか。

やはりお子さん、それぞれの勉強法を考えてあげる必要があります。
親とすれば兄弟姉妹がいれば、どうしても比較します。兄のときはもう、この問題集をやっていた、とか。しかし、下のお子さんはそうではない。だからダメではないのです。

山の登り方はいくらでもあります。勉強法も人それぞれ。一問一問じっくり考えるタイプは、量をこなせない。しかし量をこなせなくとも、しっかり考えているので十分に訓練にはなっているのです。しかし親から見ると量をこなせていない、という点ばかりが目に付く。だからつい、言葉がきつくなったりするものです。

どうやれば成績が伸びるのか、お子さんの動機付けも合わせて、良くお子さんの状況を観察する必要があるでしょう。最初のお子さんのときには、親も初めてだから慎重に見ているのですが、2番目、3番目となれば、「同じでいい」とつい思いがち。それが失敗の原因になりますから、要注意です。

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