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第78回 さあ、10月、元気を出して、口角を上げて!

    10月になりました。2月までを数えるとちょうど4か月。120日あまりですね。
    模擬試験のデータも出て、いろいろやらなければいけないこともあり。これは子どもの勉強ばかりでなく、お母さんの仕事も増えてきます。
    (1)受験日程
    (2)願書の準備 →当然写真があり、服装がありますね。
    (3)学習計画の管理
    等々。
    お母さん自身のスケジュール管理も忘れないでください。
    で、お母さんがヘコムこと。これからもあると思うのです。でも、子どもたちは、実はお母さんを一番見ているのです
    「お母さんが、ヘコんでいる。これは何かあったか。え、僕がいけなかった?」
    子どもたちも繊細になる時期なんです。成績も出るし、入試は不安だし。
    で、よくみなさんにお話することですが、「ヘコもうと思ったらいくらでもヘコめる状況にある」ということを忘れないでください。
    何かをきっかけに、
    「もう、いいや」
    「もう、やめたい」
    「なんで、中学受験なんかするの?」
    みたいなことがいつでも起こる可能性がある。だから、家庭の雰囲気は
    そんな、ちっちゃい、ちっちゃい
    と笑い飛ばすようなものであってほしい。
    常に、元気を出そう、と思っていないと、なかなか乗り切れるものではありません。
    お母さん、鏡に向かって口角をあげてください
    どうなります?
    そう笑顔ですね。
    子どもたちに、どうぞ、元気なお母さんの笑顔を見せてあげてください。これが一番子どもに届く応援なのですから。

そして、お父さん!
勉強を見るのも大事だが、お母さんの話を良く聞いてあげてください。グチでもなんでもいい。お母さんの話を聞いてあげる、これが一番、子どもへの貢献になります。

第77回 模擬試験はいくつ受ければいい?

    模擬試験は、ここのところ、いろいろな塾が企画しています。
    統合の模擬試験もあれば、学校別の模擬試験もある。日程を見れば、上手に調整はしてあるものの、やはり毎週土日に固まるわけです。
    どれを受ければいい?、何回受ければいい?というお尋ねをいただいたので、目安をお話しておきましょう。
    私は月1回ないし2回が限度と思っています。
    なぜか。模擬試験はただ受ければいいというものではない。むしろ、その結果をどう現在の勉強に生かすか、ということが大事です。だとすれば、振り返る作業を考えれば月2回が限界でしょう。
    私は総合の模擬試験は、やはり受験者数が問題だと思います。全受験生が標本化されることはないけれども、やはり幅広く人数が受けてくれていれば、偏差値にも信憑性が出てくる。それを考えると、やはり四谷か日能研かということになるでしょう。
    どちらかを毎月1回、片方を1回~2回程度 受けていけば総合の模擬試験としては十分です。
    そうなると次は学校別なんですが、いかんせん、これは標本数が少ない。まあ、予想問題として受けるのなら、いいが、その合格可能性の判断が難しい。だから、過去問の勉強をしっかりやっていて、他の問題もやってみたいという状況なら、試してもいいかと思いますが、過去問も十分でないときはまず過去問をしっかりやりましょう。
    模擬試験は結果から見て、現在の勉強を反省し、プランニングして、その結果を見るということが必要で、最低1ヶ月のスパンはいるのです。あくまで、その計画の上で、模擬試験の日程をいれていってほしいと思います。

第76回 付属へ行くと勉強しない?

    どちらかといえば、中学受験の志望としては受験校を目指すお子さんが多いと思います。
    「自分の進路は自分で挑戦してもらいたい。」
    「ある程度、志向がはっきりした上で大学は決めた方が良い」
    という理由はその通りだと思います。ただ、
    「付属に行くと勉強しないから」
    というのは、少し違うと思います。最近の付属校、よく勉強させているのです。私は慶應進学館をやっていますから、慶應ということに限られると思われるかもしれませんが、そうではありません。
    最近はどの付属校もしっかり勉強をさせている。
    これは当たり前のことだと思うのです。高校でも、大学でも、外から新たな生徒が入ってくることが付属校の場合は多い。したがって、そのタイミングで内部進学者の成績が悪いわけにはいかない。
    なぜなら、新しい学年の授業がやりにくくなるからです。
    これは早稲田慶應に限らず、どこでも同じこと。つまり勉強は「して、当たり前」なのです。
    付属校でも、成績が悪ければ、部活は停止になります。
    また、受験校よりも進級でシビアなところは多い。
    中学の場合、ほとんど進級できないということはないでしょうが、付属校では落第が普通にあります。中1をもう1回やらないといけないという子も出ます。
    だから付属は決して甘くはない。
    ただ、大学受験に向けて「過当な」ものはやらなくて済む部分は当然あります。だから、むしろじっくり進路を考えられたり、部活動に専念できたりするのはひとつの魅力ではないでしょうか?