中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

第21回 1問に何分かけるか?

お子さんと勉強をしているとき、例えば算数の問題を解いているとします。

なかなかできない、そろそろヒントでも言おうかな?と思って声をかけると
「まだ、ちょっと待って」
といわれることがあるかもしれません。では何分待てばいいでしょうか?

私はひとつの目安が15分だと思っています。難しい学校の入試問題でもだいたい1問15分で想定してあるので、それ以上時間をかけるということは入試ではあまり現実的ではないでしょう。

ただし、15分はやはり待ってあげたいと思います。その間にいろいろな試行錯誤があって子どもたちの思考訓練はできているのです。だから一生懸命考えている限り、その時間は決して無駄にはならないのです。

問題は、それだけ時間をかけると予定の問題なり、宿題が終わらない、ということ。

しかし、ただ解き方を教えてもあまり、勉強にはならないでしょう。なぜなら、本人に発見がないからです。発見できれば、それは子どもたちの進歩につながります。解説を読んでも、苦労するから「なんだ、そういうことか」という発見になる。それが思考力をつける源です。

だからたくさんの問題を解けばいいという話ではありません。子どもたちの力を引き出すために、教える側の辛抱も必要なのです。

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第20回 夏休みの過去問のやり方

今日はZ会の保護者のみなさんにお話をしてきました。

Z会の中学受験コースは、家庭中心の中学受験を進めましょうというコンセプトの下で進んでいます。私はそのコンセプトは大変大事なことだと思うので、いろいろと関わらせていただいています。
今日は6年生の保護者のみなさんに2010年の概況と学校別対策についてお話してきました。

私は夏休みにまず第一志望の過去問を解くことをお勧めしています。これは子どもが、入試のレベルを知るのと同時に、どういうことができれば合格するのかというイメージを持つのに有効だと思うからです。ただ、この時期にすらすら過去問を解けるわけではありません。だから、後からやらせるという指導もあるでしょうが、私は違うと思います。

積み上げていく受験勉強をイメージされている方が多いと思いますが、中学受験の範囲を全部マスターするというのは大変です。だから、目標のレベルを定めてそこからパッチをあてていく。そのパッチはどこにあてればいいのか、まずは過去問をやってみないとわからないでしょう。

だから、やるのです。この時期、時間を計る必要はありません。たっぷり時間をかけて、2倍ぐらいかけていいでしょう。そして何ができて、何ができないのか、明確にするのです。

過去問に出て、できない問題が最も優先順位が高い勉強なのです。だから、できなければ解説や解答を読んで、ウンウンうなりながらでもいいから、理解する。一番大事な勉強をしていることになるわけですね。

そして秋になったら、今度は時間を計ってやってみてください。このときは一度やっていることもあり、もう少しすらすらできるでしょう。できるということは、決して気分が悪いものではありません。ここですかさず褒めて、伸ばしていきましょう。

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夏休みまで1ヶ月だから

昨日、学校別対策のお話をしてきました。

多くの受験生が夏休みは夏期講習を受講します。それでかなりの時間がとられる分、学校別対策の中心である過去問の勉強や、苦手テーマのフォローに十分時間を割くことができない可能性があります。

実際に講習ではどの子も同じカリキュラムを学習しますから、得手の部分はいいとしても、苦手な部分の勉強が十分できるかは不透明な部分があるのです。塾の講習はセットが多いので、なかなか家庭の都合を表に出せないでしょう。

だからこそ、今のうちに、いろいろ計画をたて、実際に夏休みの勉強をスタートさせていいのではないでしょうか。

確かに今も、カリキュラムが進んでいるでしょう。しかし、もうこの時期ですから、ほぼ終わりに近いのです。だから少し時間を割いていきましょう。

まずは何が苦手なのか、そのテーマを絞り込むことが大切です。過去に受けた模擬試験や月例テストを参考にするといいと思いますが、子どもたちも自分が苦手な部分はわかっていますから、それを聞いてみるのもいいでしょう。

その上で、第一志望の入試傾向と照らし合わせます。これが大事。

苦手でもあまり出なければ問題ではない。やはり「できなくて、出るテーマ」をしっかり学習することです。

夏休みまであと1ヶ月。いまから夏休みの勉強体制を引いてしまうと、都合3ヶ月間のまとまった時間になるでしょう。7月に入ってあわてないように、準備を進めて、勉強も第一志望対策を意識して勉強してほしいと思います。

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