ワーキングマザーのための中学受験講座」カテゴリーアーカイブ

第38回 私立小学校の学童保育

    私立小学校の受験がそろそろ終わりに近づいてきました。
    試験が終わって、ほっとされているお母さんも多いと思いますが、ワーキングマザーのみなさんにとっては、送り迎えや、放課後をどうするか、新たな課題がでてきたと思います。公立の小学校には学童保育がありますが、私立小学校にはまずありません。したがって、親の方で考えなければならないのです。
    もちろん、公立の学童保育に通うことは制度的には可能なのですが、地域にともだちができにくい私立の子どもたちにとってはハードルは高いでしょう。実際、エルフィーキッズにも私立小学校のお子さんが通っています。
    私立ですから、中学受験がないお子さんもいますが、受験のあるなしに関わらず、基礎学力をつけていくことは大事だし、安心して預けられる施設は必要だと思います。
    私立小学校を受験する以上、お母さんは働けない、というのが従来の考え方だと思いますが、それはもったいない話ではあると思うのです。キャリアを継続しつつ、お子さんの教育もしっかりと、貪欲になっていいのではないかと思うのです。
    ケアが必要なのは小学校3年生~4年生ぐらいまでですから、上手に段取りをとられて、キャリアを継続して行かれると良いのではないでしょうか。

第37回 図書館を使おう

    お子さんは図書館を使っていますか?
    本を読まないお子さんは案外多いものなのですが、実は本に触れる機会があまり多くないのも原因のひとつなのです。
    本屋さんに行って、何か本を買うというのは、なかなか子どもたちにとっても難しいもの。
    だから、図書館に行くといいのです。
    最近は、土曜日、日曜日でも図書館はやっているところが増えました。
    しかも児童図書は、なかなか充実しているところが多いのです。
    私は、子どもが小さいころ、自分が本好きだったということもあり、子どもたちをつれてよく図書館に出かけました。
    といっても、一緒に行くのは入り口まで。あとは時間を決めて、出口で待ち合わせです。
    子どもは児童図書のコーナーに行って、いろいろ本をめくっていますが、何を読めとは一切いわない。
    私は私で自分の興味で本を選んでくる。子どもたちも同じです。これをだいたい1週間に1回ぐらいやります。借りた本は返さないといけないので、いずれにしても、また次の週には出かけることになる。
    これが、習慣化すると、必然、子どもたちは本を読むことになる。
    また、習慣化するために、ときどき声をかけていました。
    「その本はどんな本?」
    そうすると、子どもたちは中身を説明してくれます。それをただ聞いているだけ。
    でも、その時間も子どものことばの訓練にはなって、覚えたてのことばを使ったりするので、
    「うん、それはそういう意味じゃないんじゃない?」
    と話したり、会話ははずみます。
    忙しいお母さんの日常ですが、週末1時間、こんな時間を作ってみてはどうでしょうか?

第36回 学童保育 80万人を突破。

    先日のニュースで学童保育の利用者が全国で80万人を初めて突破したそうです。待機児童は1万1438人で、これは2年連続で減少しましたが、これは学童保育の設置箇所が896箇所増えたからですが、待機児童の数はまだまだ高いレベルでしょう。
    保育園を卒業して、小学校に入ったとしても、当然、お父さん、お母さんが帰宅するまで、子どもたちは家で留守番するか、習い事に行くか、学童保育か、という選択になるわけですが、学童保育は遊ぶ場所としては魅力があるものの、勉強できる環境では残念ながらありません。
    挑戦しているところは、我々を含めてあるものの、やはり子どもたちの学習指導はなかなか大変で思うに任せないのが現状でしょう。学年も違えば、課題も違うので、子どもたちの学習の面倒はなかなかみられない。だから、安全に預かるということを優先してしまう。
    私がエルフィーキッズを考えたとき、遊びの施設については、公的なものにかなうわけがないと思いました。学校の校庭や体育館を使えることは、我々には到底届かないことであり、それはむしろ学校の施設を使ってもらった方がいい。
    ただ、5日間ずーっと低学年から遊んでいるということは、やはり時間的にはもったいない。もう少し勉強する時間を与えなくてはいけないというのがミッションになり、お父さん、お母さんがお迎えにこられるまでの間、勉強をなるべくやろうというのがキッズの目標です。
    しかし、私たちのような施設はまだまだ少なく、しかし学童保育はすでに80万人を突破している。このアンバランスは何とかしたいと思います。別に中学受験をする、しないに関わらず、基礎学力は小さいうちにつけておきたい、そのために毎日少しずつでも勉強して、勉強するのが当たり前だという習慣が身についてくれればいいと思っているので、何とかがんばって続けていきたいと思います。