ゴリラ先生のLET’S合格」カテゴリーアーカイブ

第38回 わかることは楽しいこと

    今まで学校の勉強ではあまり苦労をしなかった人も、中学受験を始めるとなかなかわからないことが多くなってくるのではないかと思います。わからないと、つまらない。その通りです。
    だから、わからない経験をすればするほど、勉強はおもしろくなくなってきます。そして、その結果として、積極的に勉強に取り組めなくなってくる場合もあるかもしれません。実は、ここが分かれ道です。
    なぜわからないのか、ということには2つ理由があります。ひとつは、そのことを理解するために必要な知識を持ち合わせていないこと。ただ、中学受験の勉強もすこしずつ積み上げていっているので、今わからないとすれば、前に勉強していたはずのことを忘れてしまっている可能性があります。

わからないのなら、わかるまで勉強する、というのが正しい。

    そして、わからなければどんどん先生に聞くというのがこれまた正しい学習方法です。もしかして知識が不足していたとすれば、先生が教えてくれる内容もまたわからないという場合があるでしょう。だから聞く。その繰り返して自分がわかってくれば、わかった瞬間にとても大きな喜びを感じることができます。

わかることは楽しいことなので、ぜひわかるまでがんばっていきましょう。

第37回 がまん

さて、新しい受験学年を迎えるにあたって、最初にみなさんにお話しておきたいことがあります。

それは「がまん」についてです。受験をするにあたって、みなさんは受験しない人に比べれば多くの時間を学習に使わなければなりません。したがってみんなと遊んだり、ゲームをしたりする時間は当然少なくなります。

みなさんが持っている時間は1日24時間です。ですから、何かに時間を使えば、他に使える時間が少なくなるのは当たり前の話なのですが、受験を始めてもこのことに気がつかない人が多いのです。やりたいことを全部やってかつ受験勉強をして、それで合格するほど中学受験は甘くはありません。実際にここ数年の中学受験の現状で見れば、5人に1人はどこにも合格できない状況にあります。せっかくがんばってきたのに、どこにも合格できない、というのは大変なことですが、しかし5人に1人がそうなってしまうのが今の中学受験です。

ですから、ある程度やりたいことをがまんして、計画的に学習を進めていかなければなりません。中学受験は小学校で習ったことだけが出るのではありません。具体的に言えば、ほぼ中学2年生程度までのレベルの問題が出題されています。ということは相当勉強しないといけないことになるのです。ですから、中学受験を始めると決めたからには、多少なりともがまんは必要なのだということを覚えておいてください。

ただ、すべてをあきらめる必要はありません。自分で優先順位を決めることはできますから、上手に時間を使って生活していきましょう。

第36回 合不合の結果をどうとらえるか

    入学試験というのは必ず結果がでます。合格が不合格か、1点足りなくても不合格は不合格。しかし、それはその試験だけの話。数時間の試験ができたか、できなかったか、その結果が出ただけのことです。
    だから、その結果にあまりこだわっていると、次の試験で力を出せません。
    私は今まで、たくさんの受験生を送り出してきました。そしてほとんどの受験生は合格も不合格も経験しています。
    つまり負けることもあるのです。そしてみなさんに良くわかってほしいのは、失敗することは恥ずかしいことではないということです。「落ちたらどうしよう」という心配が、突然心に浮かぶことがあるかもしれません。そしてそれが「恥ずかしい」とか「みっともない」ことだと思うと、試験が怖くなります。
    しかし、人間生きていたら「負ける」ことだってあるのです。それは悔しいことであるけれど、恥ずかしいことでも、みっともないことでもないのです。
    入学試験は不合格である人の方が多いのですから、「負ける」ときは潔く負けを認めて、次に勝ちにいってください。
    反省するところは反省して、失敗を繰り返さなければそれで良いのです。
    ひとつひとつの学校の入試の結果に一喜一憂することなく、それぞれの入試で自分の力を出し切ることに集中してほしいと思います。