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第105回 受験番号

    受験番号は早いほどよい、という定説がありました。
    (1)早い番号ほど熱心に思われる。
    (2)補欠の繰上げ順は、同点ならば受験番号が早いほうの順位が先になる。
    (3)面接が早く終わる
    (1)と(2)はあたっていません。
    補欠の繰上げ順は、同点の場合
    1 全員をいっせいに繰り上げる
    2 学校で抽選して決める
    のでこれもあたっていない。
    問題は(3)です。
    午後入試を受けるにあたって、午後の面接を早く終わらせるために、早い番号をとる、ということは実際には「あり」でしょう。
    しかし、間に合うか、間に合わないか、ぎりぎりの場合もありえます。受験番号が確定してから、考えるといいかもしれませんね。
    ウチの場合ですが、午後、面談がありました。
    当時は、午後入試なんていうことはなかったが、まあ、みなさん、早く終わらせたいから、早い番号をとっていました。そうすると、親が並ばないといけない。
    子どもが待つか、親が待つか。
    ウチは「子どもが待つ」ことにして、2日目ぐらいに出した記憶があります。
    結果として、3時過ぎの面談になったと思いますが、その間、お弁当を食べた後、係りのお姉さんに遊んでもらったそうです。
    「たくさん、お話したからね。大丈夫、入ってからも、いろいろ教えてもらえる!」
    という妙なプラスイメージになり、面接は絶好調だったそうです。
    合格しましたが、
    「万事塞翁が馬」
    という感じでしょうか。
    昼食後すぐ面接、というのも人の様子を見れないし、自分が落ち着く時間もない。係りのお姉さんとじっくり遊んでもらった後、リラックスして面接に臨めたのは良かったのかもしれませんね。

    受験番号で合否に有利不利はありません。とれた番号が、一番いい番号です!

第104回 本気で狙わなければ、受験は百害あって一利なし。

    中学では入れたい学校だけ、受けてダメなら公立でいい、という選択肢があります。
    その考えは悪いものではない。まだ将来ある子なのだから、6年間不満な学校に行くより、3年後にもう一度、ということは当然あるでしょう。
    ただ、それでも本人は本気で狙っている、本気で「入ろう」と思っていなければ、受験は本人にとって何の役にも立ちません。
    むしろ害が多い。
    「どうせ、無理だし」
    「あんな問題できないしなあ。」
    「それよりは、遊びたいよなあ」
    という気持ちで、努力なんかしてない、相変わらず親が言わないと勉強しない、ということであるならば、
    「とっとと受験はやめてしまう」
    のがいいでしょう。
    受験勉強というのは、試験に合格するためにやることなのです。その目的を最初から「無理だ」と本人が決めつけている、あるいは自信がないということならば、まともに努力することがばからしくなる。つまりごまかしだけができるようになるだけなので、受験勉強はまったく子どもにとって意味がない。親の目をあざむくことだけができるようになるだけです。
    受けたい学校だけを受ける、というのは当然、「合格することは可能だ」という前提があるからです。
    10%でも5%でも、可能性がある以上、僕は絶対に受ける、ということならば、それはそれでいいでしょう。もちろん、十分に可能性がある。逆転をした子は、たくさんいます。
    しかし、本人にその気持ちはなく、ただ親が手をひっぱっているだけなら、あとで「親がうらまれる」だけだから、やめてしまいなさい。
    最後の1ヶ月、本当に何とかしたい、という気持ちで勉強するかどうか、ここが受験勉強の意義と言っていい。
    それがあったなら、合格しようと、残念であろうと、中学受験は子どもにとってやってよかったということになる。
    そうでなければ、害が続くだけです。
    「一番いいのは、がんばって落ちること、次ががんばって合格すること。3番はがんばらなくて、落ちること。最悪はがんばらずに合格すること。」
    これは私が最初の本で書いたことですが、とにもかくにも、がんばったという経験をすることは、子どもの成長にとって大事なことだと私は思います。

第103回 調査書はどこまで合否に関係するのか?

    学校によって、調査書を用意しなければならない学校と、通知表のコピーで済む学校があります。
    しかし、この調査書や通知表、当然子どもの成績や普段の素行についての評価があるため、やはり親として
    「どのくらい合否に関係があるのだろうか」
    という点は心配になるでしょう。
    一般的に、まずなぜこれらの書類がいるのかといえば、
    「在籍確認をする資料が必要である」
    という点です。
    当然新中学1年生であるということは、現在6年生であるということが証明されていなければいけません。
    まあ、中学受験で替え玉受験というのは聞いたことがあまりありませんが、しかし親が書いた書類だけで判断することはできないので、通知表や調査書を提出するわけです。
    次に出席確認という面があるでしょう。
    在籍しているのはわかるが、出席しているのか?
    出席していなければ、今後、中学に進学しても出席しない可能性があるわけで、そこは確認をしておく必要が中学側にもあります。
    では、成績は?
    成績は自分のところの入試で判断します。だから入学試験をするわけで。
    まず一切考慮に入らないといえるでしょう。
    では、素行は?
    よほどひどいこともで書いていない限りスルーされるでしょうね。小学生がいたずらをする、ぐらいのレベルのことは、当然ありますし、また担任との折り合いが悪い場合もあるでしょうから、そこにもあまり重点が置かれていないのが、ほとんどの学校ではないでしょうか。
    不合格になるのは、ほぼ「入試の成績が悪かった」からですから、調査書については、あまり気にされないことだと思います。