第1回新連載に関するもめごと

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■「あのね、.netで新しいコーナーを始めたいんだけど」と事務局に切り出したとき、みんなの目は冷たかった。新母親講座までは良かったものの、パパママ合格術では原稿は遅れがち。.net通信もようやくNo25が出たところで、教材のアップデートもまだまだという段階。なのに、また別のコーナーを始めてどうする気だという目をしている。「おっしゃるとおりです。」 しかし、しかし、

■しかし、ここで負けてはならない。「中学受験のテーマにこだわらずに書くコーナーがほしいんだよね。その中からまた他の原稿を書くヒントがでてくるかもしれないじゃないですか。ねえ。」結局、誰も反対しないのを幸いに、さっさとコーナーを作ってしまいました。題して「Coffee Break」です。書く方がCoffee Breakと思って書いていますので、中学受験にはあまり役に立たないと思いますが、よろしければごらんください。

■年末に100題特訓をしました。2日間で100題なんて、きっととんでもないだろうなと思ったのですが、無事全員が100題を終了。しかも少し時間があまって、追加の問題も10題ぐらい解けてしまいました。疲れたのは僕のほうだったのですが、子供たちは休憩時間にネットワークからゲームを見つけて、結構楽しんでおりました。彼らはどんなところでも遊びを見つけるものです。

■実際に教えてみて驚いたのは5年生も参加していたのですが、結構わかってくれていた点。これはやはりカリキュラムが昔に比べて大分前倒しになっているからだと思います。以前ではこれから比の勉強をすることになっていたのですが、すでにもう5年生は比の勉強を終えてしまっています。その意味で教えるほうはとても楽だったのです。

■ただ、その裏返しで、かなりハイスピードで4・5年生が勉強しているわけですから、出来不出来の差が激しくなる傾向にあると思います。早く進んで、出来もよければ、受験前に必ずブランクができるでしょう。実際、最近出来る子供たちは、「やることがなくなった」という声を耳にします。「うらやましい」という話では実はなくて、「ピーク」に持っていくタイミングの取り方が難しくなったのです。

■さらに言えば、これだけ差ができれば、到底ついてこれないとあきらめてしまう生徒も増えてくるのではないだろうかと思われる点。実際に合理的に勉強すると6年生から始めても決して間に合わないわけではないのです。ところがカリキュラムの前倒しによって4.5年で親も子も疲れてしまうだろうと思います。だから、4.5年生の成績にあまりこだわりすぎない方がいいかもしれません。

■結局受験は6年生のときに、トップ状態へ持っていけるかにかかっています。その意味で、近々のカリキュラム前倒しには、ペース配分を間違う危険があることをぜひお父さん、お母さんは知っておかれると良いでしょう。

■事務局は次のセミナーを企画していますのでまたサイトでお知らせします。次回からは受験と関係ない話になっていくと思いますが、よろしくお願いします。

(平成16年1月11日)

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