第48回 入試の心得(1)

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■入試の心得は、はたまた母親講座第47回でお話しています。

■入試では、1番から解いていく必要はありません。自信のある人が、満点をとろうと思って最初からやり始めたが、途中で難しい問題に出会ってそれに時間をかけているうちに、時間切れになったというのはよく聞く話です。しかも模擬試験と違って後ろのほうに難しい問題があるとは限りません。

■ですから、まず全体を見渡して自分ができそうな問題から解いていくということが大事です。また知識問題から先に答えを書いていくことも重要でしょう。例えば漢字の書き取りなどは、あまり時間がかかりませんから、とにかく先に済ませてしまうという方法が良いでしょう。

■次に大事な点は問題をよく読むということです。ミスの原因のひとつはこの問題の読み間違いによることが多いのです。問題を読んでいるうちに勝手に解釈してしまって、面積を出す計算をしていたのだが、実は周りの長さだったとか。よくありません?ですから問題をていねいに最後まで読んでください。そして、何を出さなければいけないのか、しっかり意識することです。特に答えが出たと思ったとき、ミスをしがち。そこでもう一度問題を確認して、自分が出した答えが本当に求められている答えなのか、必ず確認しましょう。

■人間だれでもミスはします。ただ前にもお話したとおり、できる人は自分のミスに気がついて修正することができるのです。どうしてでしょうか?それは途中で確認を繰り返しているから。例えば、計算であれば計算をしたあと、その場で自分が書いた筆算を見直すだけで、ミスを防ぐことになるのです。答えが割り切れなかったとき、自分が思っていた感じと違うときなど、前の式を見直したり、問題文をもう一度読み直してみたりして、ミスを見つけるのです。ですからひとつひとつ確認しながら、進んでください。

■式や計算はわかりやすく書いて、しかも消さずに残しておきましょう。記述式の問題では、その計算や式だけで部分点をくれる学校もあります。また式を書いたら、出た答えが何なのか、メモを書いておくと良いでしょう。例えば次郎君の分速とか、AB間の距離など。ちょっと書いておくだけでミスを防ぐことができます。間違えたと思っても全部消さないで、もう一度見直し、どこで間違えたのか発見するようにしてください。そうすれば今までの時間を無駄にすることはないでしょう。

(平成18年1月15日)

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