■小学生は決して体力があるわけではありません。したがって試験前に1日10時間勉強するというのは、困難です。そこで最近は受験準備期間が長くなる傾向にあるわけですが、例えば2年生や3年生が受験勉強をしようと思っても、まだまだわからないことばかりですからやはり多少なりとも学力がついてきてからでないと、受験準備をすることができません。
■したがって実際に受験準備ができるのは5年生から6年生の2年間になるわけですが、だからといって体力面から考えても1日長時間勉強することは難しくなります。そこで、とにかく毎日勉強する、勉強するのが当たり前という習慣をつけていかなければならないことになるわけです。
■勉強するのが何か特別のことになってしまうと、家で勉強するのは大変になります。だから毎日少しでもいいから机の前にすわって、勉強するという習慣をつけるべきなのです。この習慣づくりに一番あっているのが算数の一行問題や計算、漢字です。
■これらの基礎力はやはり毎日コツコツやっていくことで本当の力になります。ですから朝起きたらまず計算をやるとか、帰ってきたら漢字の練習をするとか、スタートしやすい勉強から始めさせるとよいでしょう。
■少し頭が動き出したら、今度は他の教科に進んでください。そしてとにかく毎日少しでもいいから勉強するという習慣を早めにつけていくことが大事だと思います。小学生の受験はこのわずかな時間の、しかし毎日やる積み重ねが非常に大きな差につながってきます。(田中 貴)
(2005年4月8日)