■子どもたちにとってクラブ活動や課外活動も私立を受験する大きな動機になります。クラブ活動については、やはり事前に調べていたほうがよいでしょう。例えば、野球が好きな子は、当然中学からも野球部に入りたいと思っています。野球部がどういう活動をしているのか、多少調べておいて、子どもたちと話しておくと、子どもたちのモチベーションをあげることにも役に立ちます。
■クラブ活動に関しては、やはり学校で取り組み方が違います。全員にクラブ活動を義務付ける学校もありますし、まったく個人に任せる学校もあります。先の例の野球部でいえば、野球部はあるが、あまり熱心に活動をしていないということになれば、せっかく入っても一生懸命野球ができないということになりかねないので、やはりある程度のところまでは学校やその学校に通っている保護者の方に聞いておくと良いでしょう。
■課外活動にもいろいろあります。これがある意味私学の独自性が出てくるものですから、これも知っておいた方が良いでしょう。例えば修学旅行ですが、普通は3年で行きますが、毎年行く学校もあります。また水泳学校や海外留学を考えている学校もあります。説明会やガイドなどをよく読んでおくことが大切です。ある学校で、夏の海外短期留学に出席した子どもが、その後、大変刺激を受けて英語を勉強し、長期留学に変わったという例も結構あります。こういうきっかけをくれる学校は経済的には大変ですが、家ではなかなか思い切れないことですから、たいへんありがたいことだと思います。
■学校でやっていないクラブ活動に入りたいという場合もあるかもしれません。例えば囲碁をやりたいと考えていましたが、行きたい学校に囲碁クラブがないということもあるでしょう。もちろん、囲碁クラブのある学校を選びなおすという手もありますが、クラブ活動以外の方法で囲碁をやることも可能です。地域のクラブや教室に参加する方法です。例えばサッカーでも、学校のクラブに参加するのではなくJリーグ参加チームのジュニアチームに参加している子どもたちもいます。ですから、そういう方法も検討しておきましょう。
■いずれにしても、6年生になったら、ことあるごとにそういう中学校の生活について親子で話し合うと良いでしょう。これは、結構子どもたちにとっては楽しい話になります。そしてモチベーションを高めることにもなります。
■そのとき、余計なことは言ってはいけません。「いまの、ままじゃ入らないけどね」なんて、一言言いたいお母さん、ここはぐっと我慢しなければいけません。
(平成14年7月21日)