新中1の生徒は、準備講座や春期講習で英語の学習をスタートします。
最初はアルファベット、そして単語とあいさつ。
しかし、私はいつも最初の授業で、生徒にこういう話をします。
「英語の勉強は、簡単です。例えばみなさんがアメリカに生まれていれば、当然英語の読み書きはできるでしょう。しかし、みなさんは日本で生まれ育ったので、日本語はできるが英語はできないわけです。だから英語を勉強するわけですが、英語の勉強はたとえていえば幼稚園の勉強を最初からやるようなものです。犬の絵を見せてdogといい、発音の練習をすることになります。これが13歳になろうとするみなさんには非常にばからしく思えるのです。数学では正負の数だの、方程式だの、なかなかむずかしそうなことをやっているのに、犬だ、猫だ、机だという話は最初から退屈でしょう。だから多くの生徒が数学に力をいれるのです。しかし、しかし。語学はどんな人でもやはり幼稚園からスタートするしかありません。そしてここが一番大切なことですが、とにかく覚えなければいけないのです。外人と流暢に話せる人はかっこいいですね。しかしそういう人は必ず黙々とそういう努力をしているのです。だから英語は簡単で、かつ難しい科目なのです。でもいったん自分が覚悟を決めてやり始めたら、こんなに簡単に力がつく科目も他にはありません。だから英語に力をいれてください。そして、外人とべらべらしゃべれるようになってください。」
繰り返し覚えることの必要性を説くのです。そして、本当にその気にさせられたら、全員英語の成績は見違えるようになります。