第522回 なぜ塾は宿題が多いのか?

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■ 塾の宿題が多い、というお話をあちらこちらで聞きます。宿題を出していないという塾はあまり多くはないでしょう。本来は本人のスケジュールと力に合わせた宿題が望ましい、ということになるのですが、集合塾は一人一人に個別に宿題を出すような細かい対応はできません。

■ 集合である以上、みんなに一定に宿題を出す。あの子だけ少ないのは不公平だ、とか、あの子だけ多いのは先生がひいきしている、とか、まあそういうことに対応することになったからです。

■ で、そうなると宿題の量はどこに合わせるか? 一番上に合わせます。

■ 最低量にしてしまうと、必ず保護者からクレームが入る。「もう遊んでますけど。」だから宿題の量が増えるのです。で、そうなると今度は別のクレームが入る。「終わりません。」どちらのいうことを聞くかと言えば、塾はできる子の親の言うことを聞きます。あくまでそういうシステムであって、先生個人が本当にそう思っているわけではありませんが…。

■ 子どもたちの状況を見ていれば、当然個人差は大きいわけで、一番正しいのは「本人の力量や目標に合わせて勉強の内容を決めること」なのですが、それは個別に宿題を出すこと以外に方法はないのです。

■ 競わせることでモチベーションを維持させるシステムは、勝者の論理にしか耳を貸さない、ということなので、宿題が終わらないということを許してくれない、ということであれば、やり方を変えるしかありません。

■ それでもまだ多くの方が塾にいるから、塾はシステムを変えないわけですが。


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