応用問題ができない理由

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「基本ができていませんねえ。」

まあ、成績があまり振るわない子がこれを言われて、外れる子はそう多くはないでしょう。

だから、というわけではないが、応用問題ができないと、割と基本問題に戻る傾向があるのですが、これは間違いです。

もちろん確かに基本ができていない、という場合もあるでしょうが、そんなのはテストを見ればすぐわかる。基本ができていないのなら、最初から間違うわけで、最初の一行問題ができている子は基本ができていないわけではないのです。

じゃあ、何ができないのか?

応用問題の解き方が身についていない、ということです。

応用問題というのは、いくつかの考えが論理的に重なっている。A→B→C→Dというように論理が積み重なって答えが出るわけです。

基本問題というのは、これが1ステップぐらいしかない。A→Bで終わり、というようなイメージでしょうか。

だからA→B→C→Dができないから、といってA→Bができないと考えてはいけない。

A→Bはできる子は多いのです。でもA→B→Cに進まないから、解けないわけで、だからその練習をしないといけない。

ではどうするか?

一番効率の良い方法は、よく考えてできない場合、一度解説を読んで、もう一度組み立て直す。解法を清書する、といってもいいかもしれないが、ただ、きれいに書き写すということではなく、頭の中で考えて先に進む。

途中でわからなくなることもあるでしょう。その場合はまた解説を読み直す。そして最後までソラで書き切れれば、それで頭の中にひとつの論理が組み立てられたということになる。

この経験を増やしていくことです。ただし、すべてのパターンを網羅する、というようなやり方をしてはいけません。

そんなの不可能だから。

それよりは一問一問、これはこうなる、これはああなるという論理を見つけていった方が良い。その積み重ねが応用力だと思ってください。

したがって基本ができていませんねえ、という指摘は当たっていない場合がある。ましてそれで基本問題をやり直したら、時間の無駄遣いになるので良く答案を見定めてください。


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