第11回 詰めの甘さをどう解決するか

Pocket
LINEで送る

6年生は模擬試験が続いています。結果が帰ってきて、できなかった問題をやり直すと、家では案外できることが多いものです。問題文を読み違えた、計算ミスをした、ひとつひとつの原因を取り上げてみると大したことではない。しかしそれがいろいろあると、大きな点数の差になってくるのです。

これから3ヶ月間、一番解決しなければならない課題はここです。

難しい問題はできなくてもいいが、みんなができる問題を落とさない、そのために何をすればいいのでしょうか?

ミスには原因があります。例えばなぜ問題文を読み違えたのか、あせって読んでいたからかもしれません。だとすればていねいに読むためにどうすればいいのか、それを練習するのが過去問であり、類題演習になるでしょう。出来る子たちも間違えないかといえばそうではない、よくミスをします。ただ彼らは試験中に「発見する」技術を持っている。出た答えが、「これでいいのか?」疑問を持ちます。ちょっとあてはめてみよう、あれ、違うな。やはりどこかおかしい。もう一度問題を読んでみると、ああ、そうか。ここが違うんだ。その間それほど多くの時間はかかっていません。1分か2分。しかしミスをする子はその1分か2分を惜しいと感じて、次の問題にいってしまう。そして、間違えるのです。

「こんなミスばかりして!」と怒ったところで何も変わりません。問題は具体策。ミスを見つけるためにどうすればいいのか、模擬試験もそれを練習する大事なステップです。間もなく2回目の模擬試験ですが、今回、何か課題をもって受験していますか?「最初から難しい問題はすてて、手をつけた問題の正解率を上げよう」とか、「式を必ず書いて、書いたらもう一度見直すということだけを徹底しよう」とか、そういう課題を設けて受験してください。漠然と受けるのではもったいないですね。

Pocket
LINEで送る