プレッシャー&スランプ(1)

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相談メールの中に、そろそろプレッシャーがかかってきた子どもたちの内容が増えてきました。
・模擬試験の成績が悪く、自信をなくした。
・先生から第一志望の変更をいわれた。
・試験のことが気になって勉強に力が入らない

3番目は、気になるなら勉強すればよいと思いがちですが、あとで「勉強しなかったから」という理由をつくるためによることも多いのです。子どもたちは親が思う以上に成長しています。ただし、バランスがよいとは決していえないので、いろいろな状況に陥るのです。

こういう状況になると、お母さんもどうしていいかわからなくなることがあるでしょう。ただ、子どもたちが勉強した力はどこにもいっていません。なくなることはないのです。ただ、気持ちがついてこなければ、その力が出ません。

自信をなくしてしまうと、今までできていた問題すら間違えてしまう、そしてまた自信を失ってしまうという悪循環に陥ってしまいがちです。

なぜ自信を失うかといえば、結果が気になるから。これは誰しも結果が気になります。しかし、「落ちたらどうしよう」となれば不安が大きくなります。「絶対に合格してやる」という気持ちが強ければ、多少点数が悪かろうが、模擬試験の可能性が低かろうが、「やるしかない」になるのです。ところが「落ちたらどうしよう」と心配している子は、想像がふくらんでいってしまいます。「お母さんはどうするだろう、がっかりするよな、友達が入って僕が落ちたら・・・」こういう悪い想像はどんどん広がったりするのです。

で、まずそこの不安を取り除いてあげることが大事。
「中学受験の結果で人生は決まらない」
私がよくお話していることではあります。私も長いこと受験をやってきたので、卒業生はもう30代半ばまできました。本当にそうなのです。失敗したからがんばった子がおり、成功したから後からずるずるになった子がいて、でもそういう子も「いかん」と思えばまたがんばるのです。

「お母さんも、お父さんもあなたがどこにいってもうれしい」
ということをしっかり伝えてください。しかし、そう思っていないとお母さんの表情に必ずでます。

実は、子どもたちはお母さんの顔をよく見ていて、
「ああ、口だけだなあ」と思うことも多いのです。

だからまずはお母さんがしっかりそう思わないといけない。こればかりは信心です。「うちの子なら何とかする」そう思っていただければいいのです。

そうすると、お母さんの表情の気持ちや行動にでて、子どもたちに安心が伝わり、後は「やるしかない」に変わってくるでしょう。

私はよく子どもたちに「合格することだけを考えなさい」と話します。「落ちることは考えなくていい、だって誰も当日までわかるはずがないから。だから絶対合格してやろう、うかってやろうという強い気持ちを持って勉強しなさい」といいます。

強い気持ちを持たせるためには、それしか考えさせないことが大事、心配はいつまでもなくなりません。だから心配はしない。ただ工夫だけはするべきです。「絶対に合格してやるぞ」という強い気持ちを持てる工夫。次回はその方法と具体的な勉強法についてお話したいと思います。

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