答え合わせの重要性

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子どもが自分で学習に取り組むようになると、答えの存在は本人の手元にある方が便利です。しかし、まだ自発的に勉強を進められない段階の子どもにとっては、親が答えを管理し、適切に答え合わせを行うことが学習支援の要となります。

多くの子どもが問題を解き切れずに途中で答えを写してしまうことがあります。これは決して珍しいことではなく、「終わらせたい」という気持ちからくる自然な行動です。たとえば問題があと1、2問であれば頑張って考える気持ちも湧きますが、残りが多いと気持ちが折れてしまい、答えを丸写ししたくなるものです。初めは解説を読んで理解しようと努力するものの、終わらない焦りから写す選択をしてしまうのです。

そこで親が答えを持ち、子どもと一緒に答え合わせをすることが効果的です。答えを見ながらではなく、まずは子ども自身の答えを確認し、その上で正答と照らし合わせることで、写すことが難しくなります。もし空欄が残れば、「ここはわからなかった」と本人が自覚でき、それは学習の重要な一歩となります。また、たとえ答えを写してしまっても、答え合わせの場で「できなかった」と認識させることが大切です。

逆に、答えを丸写ししてしまうと、どの問題を写したのか本人も覚えておらず、あたかも全て理解できたかのような錯覚に陥ってしまいます。こうした状態は学習の効率を著しく下げるため注意が必要です。

学習の成果を明確に把握するには、「できた問題」と「できなかった問題」をはっきり区別することが不可欠です。できる問題は繰り返す必要は少ない一方で、苦手な問題は繰り返し取り組み、確実に理解できるようにすることが求められます。したがって、「わかった気にならない」工夫を取り入れることが、効果的な勉強を支えるポイントとなります。

意識が高まってきた子どもは、自分の問題の理解度を記号で管理するようになります。例えば、は自力で正解できた問題、は先生やヒントの助けを得て解けた問題、は答えを見て理解した問題、×は全くわからなかった問題を表すなどです。こうした視覚的な整理は、どの問題に力を入れて取り組むべきか本人が判断しやすくなり、学習効率を高めます。

ただし、この段階に至るには時間がかかるケースが多いのが現実です。したがって、まずは親御さんがしっかりと答えを持ち、答え合わせを丁寧に行ってあげることが、子どもの学習習慣を育む第一歩となります。


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消耗戦から距離を置く

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