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理科の知識のテストが2週連続不合格だった子どもとの会話。
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「勉強した、というのは認める。確かにやってある。しかし、正確でない。だいたい字を間違えているから、いかん。」(とこれは私。)
「・・・・・。」
「どのくらいの時間、このテストの準備をした?」
「3時間ぐらい。」
振り返って合格した子どもに
「君は?」
と聞くと
「7時間。」
「なに、そんなにかけたのか?」
「いえ、毎日1時間ずつ。」
「そうか、それは正しいなあ。」(振り返って不合格の子に)
「だから、3時間で覚えられなければ4時間、5時間とかければいい。覚えるまでやるんだ。」
「でも、先生、他の勉強が。」
「もちろん、そんなことはわかってるさ。でも、戦うためには武器がいる。」
「力は好きなんだ。覚えなくてもいいから。」
「それは違うぞ。力の問題だって、知識はいる。それを君は覚えていて、使えている。だからできるし、おもしろい。」
「あ、はい。」
「でも、生物でも、天体でも、その知識がなければ戦えない。」
「僕なんか、今まで覚えていないから、今、やるしかないです。(と、これは合格した子。)」
「そう、それがわかっていればいいわけで。だからやるの。わかった?再テストは土曜日ね。それまでに、とにかく覚えるんだよ。」
「はーい。」
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歴史の年号にしろ、有胚乳種子にしろ、このさき人生で何の役にたつの?って、それは役に立たないでしょう。
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でも、入試で点数をとるためには、必要な知識なのです。だから戦うために、武器がいる。戦いが終わったら、とっとと忘れていい。ただ、戦いが始まる前には、覚えておかないといけない。
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ただ、それだけの話です。だから、なんとしてでも覚える。結果を出す。
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結果を出せば、子どもには成功体験ができる分、「僕にでもできる」という自信につながる。意欲が出てきます。今が、その絶好のチャンス。今、覚えちゃいましょう。