準備期間と入試期間のアンバランスがもたらすもの

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関西や埼玉、千葉はもう終盤に入ってきて、東京、神奈川が2月1日からスタートしますが、実際に入試期間はあっという間です。

東京、神奈川の場合で言うと、まあ2月5日までには大方の入試は終わってしまう。今は合格発表が当日インターネットというところもありますから、ある意味模擬試験よりも結果が速い。(答案返却がない分、そのスピードが可能になるわけですが。)

だから「え、もう終わっちゃったの?」という印象をもたれると思います。それに比べてなんと準備期間の長いことか。

小学校3年生の2月から始まる塾が増えたので、およそ3年の準備期間。そして受験はほぼ5日間。

実はこのアンバランスが一番ひどいのが、中学受験なのです。

高校受験や、大学受験の場合、平均的には1年半ぐらいで準備するでしょう。ただ、小学生の場合、体力がないから、多少長くなるのは仕方がない部分があるが、しかし、それでも倍の時間というのは長すぎます。

本当は2年ぐらいが一番適当だろうと思うのです。つまり4年生の3月からスタートするのがちょうどいい。

しかし、そうなっていないのは、実は塾の営業の問題が大きい。

以前は、4年の3月からが平均的なスタートだったのです。

しかし、ゆとり教育時代に中学受験熱がヒートアップして前倒しに準備が進み始め、カリキュラムも前倒しになって3年間の準備期間になってしまいました。その分、塾は子どもたちを早くから囲い込まなければならなくなったわけですが、しかし、その負担は家庭や家族に行くので、今の子どもたちは大変だと思います。

それだけ長い準備をしてきている分、この入試にかける思いは当然大きいわけで、その分結果についての受け止め方もさらに深刻になってきた部分があるように思えるのです。

確かに一大イベントではありますが、あくまでひとつの通過点です。これで子どもの人生が決まるわけではありませんから、お父さん、お母さんには多少なりとも心に余裕をもって子どもたちに接していただければと思います。

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