月別アーカイブ: 2015年3月

志望校の決め方(3)

次に決めるのは、スクールカラーでしょう。実は、志望校を決めるにあたって、最も大事だと思うのはこのスクールカラーなのです。

スクールカラーはいろいろありますが、大別すると放任型と管理型になります。放任型というのは、非常に自由な校風ですが、自由にもいろいろ度合いがある。たとえば、まったく制服がない、という学校もあれば、基準服というスタイルを決めて多少なりとも自分でアレンジして良い、という仕組みの学校もあります。ただ、基準服がある学校はジーパンを学校にはいていくわけにはいかないので、やはりそれなりにチェックされるところはあるわけです。

校則もやはりいろいろで、「自分で考えることが校則」という学校もあれば、多少なりともいろいろなルールを決めている学校もある。
例えば携帯電話は全く持ち込んではいけない、という学校もあるし、それも自由に決めてよいという学校もあるわけです。
その辺は良く学校説明会を聞いておいた方が良いでしょう。

子どもがいろいろな可能性を試すという点においては、やはり自由な学校の方が良いと思います。ただ、当然中学生は自由と放任を取り違えるところがある。だから、何をしてもいい、と勘違いしてしまうところがあり、まったく勉強しなくなって成績がふるわず、突然退学を言い渡されたりする場合もあるのです。

そういうリスクを考えるならば、多少なりとも学校がしっかり管理してくれた方が良い、というので、近年管理型がお母さんたちには人気があります。しかし、子どもたちにはストレスがかかる部分はあるでしょう。成績も細かく管理され、宿題も多く、部活もあまり自由にできないということになれば、おもしろくない、と感じるかもしれない。

そうなると、学校に行くのがいやになる場合もあります。私立といえども不登校はありますから、あまり本人がストレスを感じるような環境はやはり考えた方が良いと思います。

お父さん、お母さんが「自分が行きたいと思う学校」を選ぶのがいいのではないでしょうか?それは案外、選びやすい視点かもしれません。

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志望校の決め方(2)

受験校か、付属校か、で言えば多くの方が受験校を選ばれるでしょう。

子どもが将来進むべき道を決めて、大学を選び、そして受験できるようになればいい、と考えるのは一般的でしょう。

しかし、別に付属校に行ったら大学受験ができないわけではありません。付属校は大学に推薦することを前提としているだけであって、別に自分の大学に行きたくない生徒まで「頑として他校を受けさせない」ということはありません。ただ、そうなった場合は自大学への推薦はしない、というだけのことです。

この点は、中高一貫の受験校に進んだ子が高校受験をするよりは、よほど敷居が低い。一貫校に入ったら自分のとこから大学を受けるものだ、と考えるから、「他の高校にいくなどとんでもない」という対応をされる学校もあるでしょう。しかし、付属校はそういうのがありません。

で、今は受験校が大部、管理型に変わってきてしまっている。管理型というのは成績管理をして、大学受験に向けてまあ塾のような対応をする、というスタイルです。もちろん学校ですから、さすがに塾のように座席を成績で決めるようなことはしませんが、それでもしっかり勉強させるし、宿題も多い。

その分、何となく息が詰ってくる、というところがあります。しかし、付属校はそういうところはあまりない。もとより自大学に推薦するのだから、大学受験の実績を上げるわけではないので、もう少しゆるやかに自由にいろいろなことをさせる傾向が強くなります。

しかし、メリハリがないわけではない。前にもお話した通り留年があるので、まあ、そこそこは勉強します。ただ、そこは全員が受験する受験校とはやはり厳しさが違うでしょう。でも、そのくらいゆったりしていてもいいのではないか、と最近思わなくもない。

塾に3年行って、また6年間塾のような成績管理をされるのは、子どもたちにとってはあまり楽しくはないでしょうから、多少なりとも自由な学校を選んだ方が良いのではないかと思われるのです。

最近、あまり付属校の人気は高くはないですが、しかし、付属校は悪くないと思っています。ただ、付属校はそのまま自大学に進む、のでそういう前提で考えておかないといけないのは事実です。

例えば家業を継ぐとか、芸術の道に進むとか、すでにある方向が決まっている場合は、付属校は悪くはないでしょう。

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物質を確かめる問題

2015年 開成中学の問題です。


A君は、休日に川原で石やガラスをいくつか拾ってきました。それらを理科室へ持っていって、先生に見せながら言いました。
「この石やガラスを簡単に見分ける薬品はありますか?」
 すると先生は薬品だなからうすい塩酸を持ってきて、それぞれにかけてくれました。

問1 うすい塩酸をかけたものの中に一つだけさかんに泡の出るもの(Ⅹとする)がありました。その種類は何ですか。もっとも適切なものを次のア~エの中から1つ選び、記号で答えなさい。

ア ガラス  イ でい岩  ウ 石灰岩  エ 水晶

問2 うすい塩酸をかけた時、発生した気体は何ですか。もっとも適切なものを次のア~エの中から1つ選び、記号で答えなさい。
   ア ちっ素  イ 酸素  ウ 水蒸気  エ 二酸化炭素

A君は、なぜXから気体が発生するのかを友だちと考えてみました。すると友だちからは次のような意見がでてきました。

B君:「表面に細かな穴がたくさんあいていて、その中に入っていた気体が出てきたんじゃないかな」

C君:「いや、Ⅹが変化して、そのときに出てきたんじゃないかな」

問3 B君の意見を確かめるために、次のような実験を考えました。泡の出ていないⅩを水の入ったビーカーに静かに入れ、その後のⅩの変化のようすとビーカー内の水面の位置を観察します。もしB君の意見が正しいとすると、Ⅹを入れて水面が上がったあと、どのような結果になると考えられますか。もっとも適切なものを次のア~ウの中から1つ選び記号で答えなさい。

ア Ⅹの表面から泡が出て、水面の位置が上がる。
イ Ⅹの表面から抱が出て、水面の位置が下がる。
ウ Ⅹの表面から泡が出て、水面の位置は変わらない。

問4  C君の意見を確かめるために、次のような実験を考えました。はじめに、これからかけるうすい塩酸の重さとⅩの重さの合計をはかります。つぎにうすい塩酸をⅩにかけ、泡が出たあとで、残ったものの重さの合計をはかります。もしC君の考えが正しいとするとどのように重さが変化すると考えられますか。適切なものを次のア~ウの中から1つ選び、記号で答えなさい。
ア 重くなる  イ 軽くなる  ウ 変わらない

 Ⅹをガスバーナーで加熱してみると、白い固体(Yとする)に変化しました。部屋の温度と同じになるまで冷ましたあと、Yに水をかけると、気体が出てきました。
 そこで、気体の性質を調べるために、先生からYをたくさんもらい、フラスコに入れました。その後、図1のような装置を組み立てて、上から水を入れました。すると、はじめは管から気体が出てメスシリンダーにたまりましたが、途中からは管の口まで気体がきているのに、メスシリンダーにはそれ以上たまらなくなりました。

問5 はじめにメスシリンダーにたまった気体は何ですか。漢字で書きなさい。

問6 下線部で出てきた気体はどのような気体ですか。次のア~エの中からもっとも適切なものを1つ選び、記号で答えなさい。
ア 空気よりも重い気体
イ 物が燃えるのを助ける性質をもつ気体
ウ 空気中にもっとも多くふくまれている気体
エ 冷やすと水になる気体

水を入れてしばらくたったあと、フラスコの中でYは変化して、白い粉Zになりました。
先生はA君に、「この白い粉Zを水にとかすと、理科室で二酸化炭素を検出するために使う水よう液になる」と教えてくれました。そして先生は、A君に下のような表をわたして、「この白い粉Zをできるだけたくさん水にとかしてごらん」と言いました。

問7 下線部の白い粉Zを同じ量の水にできるだけ多くとかすためには、水よう液をどうすればよいですか。もっとも適切なものを次のア~エの中から1つ選び、記号で答えなさい。ただし、部屋の温度は25℃とします。
ア あたためて部屋の温度より高い温度にする。
イ 冷やして部屋の温度より低い温度にする。
ウ 部屋の温度のまま、静かに置いておく。
エ 部屋の温度のまま、かき混ぜる。


【解説と解答】
問1 選択肢の中で、塩酸をかけて盛んにあわがでるのはウの石灰岩です。
(答え)ウ

問2 石灰岩と塩酸で発生する気体は二酸化炭素です。
(答え)エ

問3
空気が出てくれば、そこに水が入っていくので、水面は下がります。
(答え)イ

問4
出て行った気体の分だけ重さは減ることになります。
(答え)イ

問5
はじめに、と書かれているので、これはフラスコ内にあった空気がでていったものです。
(答え)空気

問6
石灰岩を熱してできた、ということは炭酸カルシウムを熱分解してできた、酸化カルシウムがYと考えられます。
酸化カルシウムは水をかけると一気に熱を発生することになるので、水は水蒸気になります。
(答え)エ

問7
酸化カルシウムを水に加えることで水酸化カルシウムになったと考えられ、その水酸化カルシウムを水にとかしたものが石灰水です。
グラフから水酸化カルシウムは水の温度が上がるごとに溶ける量は少なくなっています。
よって部屋の温度よりも水の温度を下げるとより多く溶かすことができます。
(答え)イ

「映像教材、これでわかる水溶液」(田中貴)
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